海外旅行において、飛行機を降りて最初に待っているイベント。
それは、「入国審査(Immigration)」です。
これは、どの国であっても避けては通れません。
初めての人にとっては不安で仕方ない要素となっていると思います。
僕と友人は台湾が初めての海外だったので、もちろん台湾で初めての入国審査を経験しました。
初めてなので、緊張しました。
しかし、ポイントを抑えておけば心配する必要はありません。
今回は、実際に台湾に訪れたときの入国審査の様子をお伝えしようと思います。
オンラインで申請できる入国カードもあるのですが、今回は一般的な紙の入国カードで説明します。
入国審査エリアは撮影禁止となっているので、文字ばかりの説明になってしまいますがご了承ください。
禁止されている理由は、後述します。
目次
台湾入国の注意点
ビザ
日本国籍保持者で台湾への観光などを目的とした90日以内の滞在であれば、ビザは不要です。
おそらく台湾を訪れるほとんどの人がビザを必要としないと思います。
ビザが不要というだけで、すごく訪れやすいですよね。
入国カード
入国審査の前に入国カードを書く必要があります。
基本的には国際線の機内でCAさんに渡されます。
万が一渡されなかったとしても入国審査近くに紙が置かれており、それを使うことが出来ます。
ペンも用意されています。
一番いいのは機内で書くことでしょう。
スムーズに入国審査に進むことが出来ます。
機内でホテル名やその住所をかけるように、予めメモに残しておくと良いでしょう。
入国カードの詳しい書き方についてはJALのサイトにて説明されていますので、そちらを参考にしてみてください。
持ち込み禁止となっているもの
台湾では肉類や肉製品の持ち込みが禁止されております。
保存方法(生、冷凍など)は関係なく、肉が含まれるものであればほとんどダメのようです。
詳しくは、こちらの方の記事を参考にしてください。
最悪の場合(特定の国と地域から持ち込んだ場合)、約350万円の罰金になるそうです。
日本からの持ち込みであればまだ少額のようですが。
なぜここまで肉類に対して厳しいのかと言うと、アフリカ豚コレラが広がるのを防ぐためです。
僕は地元・宮崎で口蹄疫を経験しているので、よく分かります。
税関審査
続いて、税関に関わるものです。
台湾観光局のホームページには、以下の記載があります。
入国審査を済ませた後に、以下の免税範囲を超過している物品、または課税物品や制限物品を持ち込む場合、あるいは不明の場合には、税関申告書(中華民國海關申報單)に記入した上で、赤のカウンターにて税関審査を受ける必要があります。免税の場合は税関申告書の記入は免除されますが、緑のカウンターで簡易審査を受ける必要があります。
免税範囲品目:
- 有価証券、金、現金:米ドル10,000ドル以内、台湾元100,000元以内、人民元20,000以内、金20,000米ドル以下の価値まで。
- 物品:総額で2万元までの物品 酒:1リットル以内 タバコ:紙巻タバコ200本以内、葉巻25本以内、刻みタバコ1ポンド(454g)以内、携帯品輸入物品20,000米ドル以下。
引用:出入国案内
普通は免税範囲を超えるものを持ち込むことはないと思いますが、ご注意ください。
台湾桃園国際空港での流れ
今回の舞台は台湾で一番大きな国際空港、台湾桃園国際空港(臺灣桃園國際機場/Taiwan Taoyuan International Airport)です。
この空港は、桃園市にあります。
「桃園」の現地の読み方は「タオユエン」または「タオユアン」です。
このカタカナ表記は、参考程度に考えてください。
日本からの台湾を訪れる際は、基本的にこの空港に着くことと思います。
そして、ほとんどはターミナル2に到着します。
僕たち2人も鹿児島空港からチャイナエアラインの直行便で台湾桃園国際空港ターミナル2にやってきました。
なので、以下は台湾桃園国際空港での入国審査となっています。
同じ台湾国内にある台北松山空港(臺北松山機場/Taipei Songshan Airport)や高雄国際空港(高雄國際航空站/Kaohsiung International Airport)と異なる場合がございます。予めご了承ください。
検疫(日本から来た場合)
「飛行機を降りたら入国審査」と言いたいところですが、その前に検疫があります。
先ほども書いたようにアフリカ豚コレラのことがあるからです。
今回は日本から来た場合です。
やってきた国と地域によって対応が異なるので、ご注意ください。
まず飛行機から降りてしばらく進むと、認識カードが渡されます。
このとき肉類などを持っていない場合は受け取り、持っている場合は受け取らないでください。
その後、緑と赤のレーンに分かれているので、カードを持っている場合は緑のレーン、持っていない場合は赤のレーンへ進みます。
赤のレーンでは持ち物検査がありますが、ここでは没収のみのようです。
入国審査(Immigration)
検疫を過ぎると、次は入国審査です。
空港内では「入境檢查/Immigration」と書かれているはずです。
まずは、「non-citizen/持非中華民國護照旅客」のところに並びます。
まだ入国カードを書き終えていないのであれば、書いてから並んでください。
近くにテーブルが用意されています。
ここの列は結構並ぶ必要があるので、出来るだけ機内で書き終えていた方が良いでしょう。
列は、日本のテーマパークの長時間待ちのアトラクションの列のような感じです。
しばらく進むとレーンの振り分けがされます。
係員の指示に従いましょう。
レーンの最前列には線が引かれているので、線の手前に立つようにしましょう。
線を超えていると注意されます。
実際にされている人がいました。
そして、自分の順番が来たら、前に出パスポートと入国カードを入国審査官に渡します。
このときメガネやマスク、帽子などは外してください。
初めに顔認証なので、カメラを見ます。
それが終わったら指紋認証なので、機械に両手の人差し指を置きます。
あとは、質問です。
台湾では質問されないことも多いようですが、一応記載しておきます。
回答は単語でも問題ありません。
まずは、入国して滞在する目的を聞かれます。
観光であれば、無難な”sightseeing”で大丈夫です。
質問例:What’s the purpose of your visit?
次に、滞在場所と滞在日数を聞かれます。
場所はホテル名や友人の家(my friend’s house)のように答えれば大丈夫です。
滞在日数は、”three days”などで大丈夫です。
前置詞(場所の前の”at”や日数の前の”for”)をつければ、なお良いでしょう。
質問例:(場所)Where are you staying?
(日数)How long are you going to stay?
質問の順番は前後する場合もあります。
また、職業を聞かれることもあるようですが、そのときは自分の職業を答えましょう。
荷物の受け取り
入国審査を過ぎたら、預け荷物を受け取ります。
これは、日本の国内線と同じですね。
取り間違えのないよう、気をつけてください。
税関検査
先ほど書いた免税範囲を超える場合は、税関申告書を記入して赤いカウンターで提出する必要があります。
そうでなければ、緑のカウンターへ進みます。
特に何もありません。
ここを過ぎると、ようやく到着ロビーとなります。
おまけ:筆者と友人の入国審査
実際に台湾に訪れた僕と友人の入国審査の様子です。
ちなみに、入国審査場に並んでから入国審査を終えるまでに約30分かかりました。
筆者の場合
自分の順番が来ました。
前の人たちは入国審査官の前に立つ同時にパスポートと入国カードを渡していたので、とりあえず僕も同じようにパスポートを渡しました。
すると、入国審査官の方はこういったのです。
「めがね外シテかめら見テネ」
日本語?!
ずっと英語で話す前提で構えていたので、驚きました。
ともかく、初めは顔認証です。
僕はメガネをかけていたので一旦外して、指示の通りカメラを見ました。
それが終わると、カメラの下の方にある機械で指紋認証を行いました。
さあ、次はお待ちかねの入国審査官からの質問です。
一応、軽くは練習していたのですが、やはり初めてなのでかなり緊張しました。
すると、入国審査官からこのようなことを聞かれました。
「(本名の下の名前)ダヨネ?」
また日本語?!
まさか2度も日本語で言われるとは思わなかったので、とっさに出たのが”Yes!”でしたw
その後、謎の静寂。
僕は質問が来ると思っていたので待っていたのですが、もう行ってよかったようです。
パスポートを取って入国審査を後にしました。
結果的に、何も質問されませんでした。
友人の場合
一緒に台湾に訪れた友人に入国審査のことを聞いたところ、何も言われず通れたようです。
入国審査では撮影するな!
ここまでは入国審査などのポイントを解説しましたが、もう1点重要なことがあります。
それは、入国審査場で撮影することは禁止されているということです。
入国審査官のいる場所の上部にある電光掲示板にも、英語と中国語で書かれていました。
文字は忘れましたが、「Refrain」で始まっていたはずです。refrainには「控える」という意味があります。
とはいっても、これは今回の台湾桃園国際空港の入国審査場に限った話ではないです。
基本的には、どの国の出入国審査場は撮影禁止となっています。
これは、密入国などの犯罪の参考とされることを防ぐためのようです。
要するに、保安上の問題です。
あまり行く機会のない場所なので記念に撮影したくなる気持ちはわかりますが、絶対にしないでください。
出入国審査場以外にも、税関(Costums)や保安検査所(Security Check)、そして手荷物受取所(Baggage claim)が撮影禁止です。
国際線だけでなく国内線もです。
まとめ
今回は、台湾の入国審査のことを解説しました。
台湾はそこまで厳しくないので、入国審査でそこまで緊張する必要はないと思います。
ただ、肉類などの持ち込みには罰金が課される場合があるので、そのようなことがないように注意しましょう。
最後に
初めての入国審査でかなりビビっていたんですけど、特に質問されることもなくスムーズに終わってホッとしました。
憶測ではありますが、日本人に対しては比較的にゆるいと思います。
初めての海外旅行で入国審査が心配だという学生には、基本的に入国審査が厳しくない台湾はオススメです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。