日本で唯一定期運行を行っている寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」。
その中に「ノビノビ座席」という安い値段で乗ることができる空間があります。
以前、僕もノビノビ座席を利用しました。
ノビノビ座席の設備や寝心地などは、こちらの記事にまとめています。
このノビノビ座席は、安さゆえに他の個室よりも不便な点がいくつかあります。
ですが、その不便な点を解消してくれるグッズがあるのです。
今回は、実際にノビノビ座席を利用して感じたオススメのグッズを5つ紹介します。
サンライズエクスプレス・ノビノビ座席
ノビノビ座席とは
サンライズエクスプレスには、「シングルデラックス」「サンライズツイン」「シングル」「シングルツイン」「ソロ」の5種類の個室と「ノビノビ座席」があります。
ノビノビ座席は、カーペット敷きとなっているサンライズエクスプレスの雑魚寝のような空間です。
ノビノビ座席以外はベッドがあり寝台料金が取られますが、ノビノビ座席はその名の通り「座席」(扱い)なので普通車指定席料金のみで利用することができます。
そのため、サンライズエクスプレスのなかで最も安い値段で利用することが出来ます。
その値段は、新幹線の自由席特急料金よりも安いです。
ノビノビ座席でよく言われること
個人差はありますが、一般的に以下のことがノビノビ座席のマイナス点として挙げられます。
- カーペットが硬い
- コンセントがない(スマホの充電ができない)
- 枕がない
- 真っ暗にできない
- 音(いびきやモーター音など)が気になる
5つのうち、上の4つはサンライズエクスプレスにおいてノビノビ座席のみのマイナス点です。
この4つを解消する最も簡単な方法は、ノビノビ座席以外の個室を利用することでしょう。
しかし、個室の中で最も安い「ソロ」であっても寝台料金は約6000円します。
しかしながら、ちょっとしたグッズを用いることで解消することができるのです。
それについて、次の項目でまとめてみました。
ノビノビ座席のオススメのグッズ
では、ノビノビ座席のおすすめのグッズを紹介していきます。
マット
ノビノビ座席の不満点として、最も多く挙げられるのがカーペットの硬さでしょう。
僕はあまり気にならなかったのですが、硬いという方が多いです。
そんなノビノビ座席のカーペットの硬さを解消するのにオススメなのが、「インフレーターマット」です。
インフレーターマットというのは、空気を入れるタイプの柔らかいマットです。
空気を入れるタイプは他にもあるのですが、インフレーターマットは栓を開けることで自動的に空気が入る仕組みとなっています。
自分で空気入れをする必要がありません。
逆に、収納する際は空気を抜いてコンパクトすることができ、持ち運びにも便利です。
インフレーターマットは本来キャンプ場などで活躍するものですが、ノビノビ座席のカーペットの硬さを解消するのにもってこいの商品です。
今回オススメする商品は、「インフレーティングマット シングル グリーン UB-3016」です。
生地はポリエステルでPVC加工を施されているので、強度と防水性に優れています。
クッション材にはウレタンフォームが使われており、軽くて弾力があることが特徴です。
また、収納袋も付属しており、持ち運びにも便利です。
モバイルバッテリー
サンライズエクスプレスは「寝台(ベッド)」特急ですから、移動中に寝るための列車です。
普段寝ている間にスマートフォンなどを充電する人が、ほとんどかと思います。
しかし、ノビノビ座席はコンセントがありません。
通路にコンセントはあるのですが、解説の記事に書いたようにそのコンセントを使うことはオススメできません。
そこで活躍するのが「モバイルバッテリー」です。
スマホを寝ている間に充電できて翌朝起きたときにバッテリーが100%だったら嬉しいですよね。
それを叶えてくれるのがモバイルバッテリーです。
最近では、コンパクトで軽いだけど大容量のモバイルバッテリーも登場しています。
オススメのモバイルバッテリーは、「Anker PowerCore 10000」です。
この商品は、楽天年間ランキング2018のスマートフォン・タブレット部門で受賞しています。
世界最小・最軽量サイズ(大きさはクレジットカードほど)にも関わらず、iPhoneXsを約2.6回、Galaxy S8を2回以上充電できるほどの大容量であることが特徴です。
更にパソコンからの充電と比較して、最大4倍以上の急速充電が可能です。
注意点としては、乗る前にモバイルバッテリー自体の充電を忘れないようにしましょう。
モバイルバッテリーが使える状態になっていないと、意味がないですからね。
枕
ノビノビ座席には、個室と異なり枕が用意されていません。
僕がノビノビ座席を利用した時は持っていたタオルで無理やり高さを作って枕がわりにしましたが、あってないようなものでした。
そこでオススメなのが、「キャンプ用の枕」です。
普通の列車や飛行機(フルフラットになる国際線のファーストクラスなどは除く)などと異なり、完全に横になれるのがノビノビ座席の特徴です。
なので、いわゆるネックピローよりもキャンプ用の枕のほうがオススメです。
今回紹介するのは、「インフレートまくら」です。
この枕は、使用する時に角にあるバルブを回すことで自動で空気が入り膨らませることができるのが特徴です。
先ほど紹介したマットと同じような感じです。
使わない際は空気を抜いて収納することができ、付属の収納バッグに収納することで持ち運びに便利です。
また、枕の真ん中が凹んでいることで、寝心地を快適にしてくれます。
アイマスク
設備の解説の記事に書いたように、ノビノビ座席は個室と異なり真っ暗にはなりません。
通路の明かりは深夜帯に暗くなるとはいえ、真っ暗にはなりません。
個室のように完全に隔離することはできないため、通路の光が入ってくるのは仕方ないことです。
そこでオススメなのが、「アイマスク」です。
アイマスクをすることで通路から入ってくる光を遮断することができます。
今回紹介するアイマスクは、「MYTREX Eye Air」です。
このアイマスクは、楽天ショッピングの「機内リラックスグッズランキング」と「アイマスクランキング」で二冠を獲得している人気商品です。
鼻あての部分にワイヤーがあり、そのワイヤーでフィットさせることで下から光が入ってくることを防ぎます。
耳栓
ノビノビ座席は、通路だけでなく隣とも完全に仕切られていません。
頭の部分に仕切りがあるくらいです。
なので、他人のいびきが気になる人にとって、ノビノビ座席で寝ることは大変かもしれません。
更に、寝台特急はあくまで電車ですので、ホテルのように静かとはいえません。
特に、ノビノビ座席のある5号車と12号車は電動車なので、モーターの音が気になり眠りにつけない人もいるかもしれません。
そこでオススメなのが、「耳栓」です。
耳栓で音を遮断することで、他人のいびきやモーター音が気になりにくくくなります。
睡眠の際に使う耳栓になるので、長時間使っても疲れない耳栓がオススメです。
今回おすすめするのは、「HOWARD LEIGHT Max Lite」です。
この耳栓は柔らかいので、長時間使っても耳が痛くなりにくいのが特徴です。
なお、この耳栓は洗浄することはできず使い捨てタイプです。
1点だけ耳栓の使用を考えている人に注意してほしいことがあります。
それは、深夜帯の車内放送が聞こえない可能性が高いことです。
深夜帯の車内放送とは、主に列車が遅延したことによって翌朝接続する予定だった新幹線に乗り換えることができなくなった時の案内のことです。
下り列車が岡山駅で「みずほ601号」と接続できなくなった時に、急ぎの方へ姫路駅での乗り換えを案内することがよくあります。
実際に僕が乗った時は、午前3時に車内放送がありました。
「みずほ601号」に絶対に乗らないといけないなどのように急ぎの方は、耳栓の使用は避けた方が無難でしょう。
ちなみに
ノビノビ座席は意外に人気があり、時期や曜日によっては早めに予約を取らないと満席になっている可能性があります。
予約は1ヶ月前から可能なので、予定が決まった際には早めにきっぷを買うと良いでしょう。
まとめ
今回は、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席を利用するのに役立つグッズを紹介しました。
僕はグリーン車よりもノビノビ座席の方が快適だと思っているので、夜間に関東と関西以西を安く移動したい人はぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。