寝台特急サンライズ

【寝台特急サンライズ】寝台料金0円ノビノビ座席と最安個室ソロの差は何なのか?

ノビノビ座席ソロ比較サムネ

寝台特急サンライズ瀬戸・出雲には、様々な個室があります。
その中に、座席扱いで寝台料金がかからない「ノビノビ座席」というものがあります。
寝台料金がかからないので当然サンライズエクスプレスの中で最も安いノビノビ座席ですが、

今回は、サンライズエクスプレスのノビノビ座席とソロの違いについて、過去に実際に利用した際の体験談を交えつつまとめてみました。

サンライズエクスプレスの「ノビノビ座席」と「ソロ」

僕は、2019(平成31年)1月にノビノビ座席を、2019年(令和元年)12月にソロを利用しました。
それぞれの座席および個室の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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この記事では、その当時撮った写真を使用しています。

「ノビノビ座席」と「ソロ」と違い

座席扱いのノビノビ座席、そして最も安い個室でノビノビ座席に次いで安いソロ、この両者を比較していきましょう。
個人的見解が含まれているので、参考程度に読んでいただければと。

座席数・個室数

まず、座席数および個室数についてです。

ノビノビ座席は、5号車および12号車にそれぞれ28席ずつ(瀬戸号・出雲号合わせて56席)あります。
ソロは、3号車および10号車にそれぞれ20室ずつ(瀬戸号・出雲号合わせて40室)あります。

単純に比較すると、ノビノビ座席の方がソロよりも多く用意されています。

(寝台)料金

次に、(寝台)料金の違いです。

そもそもですが、

寝台特急の料金 = 運賃 + 特急料金 + 寝台料金

と計算されます。
このうち、運賃と特急料金は乗車区間に応じて変動し、寝台料金は個室の種類によって決められています。
このことを踏まえて、ノビノビ座席とソロの寝台料金を比較します。

まず、ノビノビ座席の寝台料金ですが、冒頭で軽く述べたように0円です。
ただし、指定席料金530円(通常期の場合/閑散期は200円引きの330円、繁忙期は200円増しの730円)が加算されます。
特急料金と合わせてみると、一般的なJRの在来線の指定席を利用時の指定席特急料金となります。

ノビノビ座席乗車に必要な在来線指定席特急券券面の値段は、当時のもの。現在は、東京・岡山間で3830円(乗継割引適用時は1910円)

一方で、最も安い個室であるソロの寝台料金は6600円です。

ソロの寝台券

ノビノビ座席とソロでは、6000円ほどの差があります。
岡山駅や姫路駅で新幹線との乗り換えがあると乗継割引(新幹線特急券と同時購入で在来線特急料金が半額、10円未満は切り捨て)が適用されますが、指定席料金530円(通常期)も半額の対象であるため、ノビノビ座席はより安くなることがあります。

空間・寝る部分

両者を比べる上で一番重要な点、それが空間や寝る部分の違いかもしれません。

まずは、ノビノビ座席です。
オープンスペースのようになっており、隣の人と完全に区切られていません。
船の雑魚寝とは異なりどのエリア(座席)を利用できるかは決められていますが、ちゃんと区切られているのは頭側だけです。

ノビノビ座席の上段ノビノビ座席上段。この下に下段があります(2019年1月26日撮影)

完全に区切られていないので自分の場所で着替えがしにくいですし、防犯上の不安も残ります。
せいぜい、通路との間にカーテンがあるくらいです。

ノビノビ座席上段の通路側カーテン(2019年1月26日撮影)

そして、船の雑魚寝と同じように、カーペット敷きとなっています。
カーペットに関して、僕は硬いとは思っていませんが、硬いと感じる人も少なくないと思います。

では、ソロはどうでしょう。
各個室はテンキーロック付きで、きちんと区切られています。

サンライズエクスプレス10号車の通路ソロの通路(2019年12月24日撮影)

鍵を閉めることができるので、着替えも問題ないですし、自分の個室を離れる際も物を取られる心配はありません。
そして、寝台料金を払っているくらいですから、ベッドが用意されています。

サンライズエクスプレス・ソロ上段の外観ソロ上段(2019年12月24日撮影)

ベッドの硬さは人それぞれ好みがあるので何とも言えませんが、少なくともノビノビ座席のカーペットと比べれば柔らかいです。

掛け布団と枕

両者ともに掛け布団は用意されていますが、枕の有無が異なります。

まず、ソロを始めとした個室には枕が用意されています。

サンライズエクスプレス・ソロで用意されている枕

一方のノビノビ座席には、枕がありません。

ノビノビ座席の通路側ノビノビ座席で用意されている掛け布団(下)と枕カバー(?)(上)(2019年1月26日撮影)

枕カバーのようなものはあるのですが、枕本体はありません(JRはどういう使い方を想定しているのでしょうか)。

各個室に用意されている枕の硬さについても人それぞれ好みがあるので何とも言えませんが、あるのとないのとでは大きな差があります。

浴衣・スリッパ・ハンガー

これもソロ含む個室全てに言えることですが、浴衣・スリッパ・ハンガーが用意されています。

サンライズエクスプレスで用意されている浴衣ソロ下段の浴衣(2019年12月24日撮影)
ソロ下段に用意されているスリッパソロ下段のスリッパ(2019年12月24日撮影)
サンライズエクスプレス・ソロ下段の内部ソロ下段のハンガー(2019年12月24日撮影)

乗車してから部屋で浴衣に着替え、その際は服はハンガーに掛け、車内移動時にはスリッパを使う、といったホテルに近いことができます。

一方のノビノビ座席には、これらのものが一切ありません。

スマホの充電

カーペットかベッドかの違いと同じくらい重要な違いが、スマホの充電に関してです。

先に、ソロから説明します。
これもソロに限った話ではありませんが、各個室にはコンセントが用意されています。

ソロ下段の紙コップとコンセントとゴミ入れソロ下段ドア付近のコンセント(2019年12月24日撮影)
ソロ上段のコンセントソロ上段ドア付近のコンセント(2019年12月24日撮影)

そのため、寝ている間にスマホの充電を行うことが出来ます。

ですが、ノビノビ座席にはコンセントが用意されていません。
一応、通路の窓側にコンセントがいくつかあるのですが、おそらく清掃等で使う業務用のコンセントであり、本来乗客が使うものではないのでしょう。
それに防犯上の観点から見て危険(上段なら尚更)ですし、なにより通路の妨害になってしまうので、通路の窓側にあるコンセントの使用はオススメしません。

それもあり、ノビノビ座席利用時は実質モバイルバッテリーが必須です。

アラームと明るさ調整

またまだ両者には異なる点があります。

ソロ含む個室には、以下のような操作パネルがあります。

ソロ下段の操作パネルソロ下段の操作パネル(2019年12月24日撮影)

この中にはアラームがあり、(電波時計ではないため正確でないという注意点があるものの)早朝で下車予定の際にも安心です。
また、その横のスイッチで個室内のいくつかの照明のON/OFFを操作することが出来、そのすべてを消すと真っ暗にすることが出来ます。

ソロ下段のすべての照明が消えている状態のときの操作パネルすべての照明を消した状態(2019年12月24日撮影)

その一方で、ノビノビ座席には個室にあるような操作パネルはありません。
なので、目覚ましは自分のスマホのアラーム機能頼りになりますが、周りと完全に区切られていない空間で大音量でアラームを鳴らすというのは僕ならちょっと躊躇しちゃいますね・・・(僕のノビノビ座席利用時のアラーム問題の対処については当時の記事参照)。
終点までの乗車ならともかく、途中駅で下車予定の人にとってはアラームを使わないわけにはいかないので、その点がノビノビ座席の辛い点と言えるでしょう。

照明に関してですが、ノビノビ座席利用者は照明を自分で全く操作できないというわけではなく、一応窓側に読書灯や室内灯があります。

読書灯と室内灯読書灯(左)と室内灯(右)(2019年1月26日撮影)

ただ、真っ暗にすることはできません。
通路の照明は深夜帯に少し暗くなりますが、自分のエリアと通路の間にあるのはカーテンなので、カーテンの隙間から少し光が入ってきます。
通り道である通路の照明を完全に消灯するわけにはいかないですからね。

また、隣のエリアと完全に仕切られているわけではないので、隣の利用者が照明をつけているとその光が漏れてきます。

とはいえ、そんな気になるほど明るいわけではないですし、この真っ暗にならないことが理由で寝れないという人は少ないと思います。
普段自分の家で寝る際に常夜灯だけつけて寝る方も多いと思いますし、個人的には快活クラブの完全個室ではないブースで寝るときよりは明るさが気にならないと思います(この例えは果たして伝わるのだろうか・・・)。
2つ目の隣のエリアから漏れてくる光に関しても、前述のように頭側に区切りがあるので、正直誤差の範囲だと思います。

車両そのもの

最後に、車両そのものについてです。

ノビノビ座席のある5号車および12号車、ソロのある3号車および10号車は、どちらも電動車です。
両者に違いはありませんが、下段利用者を中心にモーターの音が気になるのかもしれません。

ちなみに、僕はソロを利用したときに下段でしたが、寝てしまえばモーター音が気になることはありませんでした。

まとめと個人的見解

これまでの情報を表にまとめてみます。

ノビノビ座席ソロ
座席数/個室数各28席(計56席)各20室(計40室)
(寝台)料金0円(指定席特急料金のみ)6600円
空間オープンスペース個室(テンキーロック付き)
寝る部分カーペットベッド
なしあり
浴衣・スリッパなしあり
ハンガーなしあり
コンセント(一応通路側にあるが…)あり
アラームなしあり
明るさ調整真っ暗に出来ない真っ暗にできる
車両電動車(モハネ)電動車(モハネ)

寝やすさに関しては、ベッドのソロとカーペットになっているノビノビ座席では、やはりソロに軍配が上がるでしょう。
個室で周りを気にする必要がなく、コンセントやアラームなど様々な設備が備わったソロのほうが快適な寝台特急の旅をすることができます。

ですが、カーペットの硬さや周りが気にならず、横にさえなることができればいいと思う人には、ノビノビ座席で十分でしょう。
ノビノビ座席を利用する最大のメリットは寝台料金がかからないことによる安さであり、同じ区間で比較すると自由席利用の新幹線よりも安い値段で利用することができます。
なので、夜間寝ている間に移動できればいいという人にはノビノビ座席がオススメです。

まとめると、ノビノビ座席とソロの差額は6000円くらいですが、この値段の差で個室・ベッド・コンセントなどを使用できるようになることをどう思うか次第なのかなと思います。
個人的には、寝るだけならカーペットを硬いとは思っていないのでノビノビ座席でもいいのですが、朝起きるのが苦手でアラームを必要とするのでソロのほうが良いと思っています。

最後に

今回は、サンライズエクスプレスのノビノビ座席とソロを実体験に基づいて比較してみました。

ノビノビ座席とソロとでは大きく性質が異なるので、この記事がどちらにしようか迷っている方の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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