九州本島の最南の県である鹿児島県と東京の移動手段は空路が一般的ですが、僕は鉄道好きかつ飛行機が苦手なので陸路で移動しています。
約1年前、鹿児島から東京まで新幹線で乗り通しました。
その帰りは、東京から寝台特急を使って鹿児島に戻りました。
今回は、前回とは逆に鹿児島から寝台特急を使って東京に行ってみました。
また、後半では様々な視点から考察してみました。
この記事は、広島や九州などから大阪方面へ新幹線で移動し、岡山駅などで寝台特急サンライズエクスプレスに乗り換えて東京・横浜といった首都圏へ行くことを考えている方の参考になるかなと思います。
鹿児島から寝台特急利用で東京へ
乗車券は、鹿児島中央駅から東京駅(東京都区内)までのものです。
一緒に使用する特急券ですが、岡山駅までは新幹線特急券、岡山駅から先は寝台特急の利用に必要な特急券・B寝台券を使用します。
岡山駅で新幹線から在来線(寝台特急)への乗り換えとなるため、乗継割引として岡山・東京間の特急料金は半額となります。
寝台料金は、半額になりません。
今回はこの3枚のきっぷを使用して、鹿児島から東京まで行きます。
鹿児島中央駅→岡山駅(新幹線利用)
鹿児島中央駅に到着
2019年(令和元年)12月24日の夜、鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)にやってきました。
クリスマスイブということもあり、鹿児島中央駅前の広場はイルミネーションで彩られていました。
さて、ここ鹿児島中央駅から新幹線に乗車します。
18時4分ごろ、鹿児島中央駅の改札を通りました。
ただ、きっぷの印字は「18:07」でした。
スマホで撮った写真なので正確な時刻が記録されますし、この下で使用している発車標の写真からも18時7分ではないことは確かだと思います。
自動改札機の時刻は、正確ではないんですね。
これから乗車するのは、18時29分発のさくら572号新大阪行きです。
わりと余裕を持って来たので、まだこれから乗車する新幹線は車内清掃中でした。
ご存知の通り、鹿児島中央駅は新幹線最南端の駅です。
この事実が変わることは、これから先も多分ないでしょう。
鹿児島中央駅を出発
18時29分ごろ、鹿児島中央駅を出発しました。
岡山駅までの約3時間半の新幹線の移動となります。
いつもの如く、普通車指定席を利用しました。
途中の小倉駅では、なかなか出発しませんでした。
上の写真に写っているように、20時23分発となっているのにも関わらず20時25分になっても停車したままでした。
岡山駅に到着・途中下車
岡山駅に近づいてきました。
22時ごろ、岡山駅に到着しました。
小倉駅の件があったものの、最終的な遅延は1分で済みました。
乗り換え改札口を使っても良かったのですが、次の列車まで少し時間があったので途中下車することにしました。
多分、岡山駅の自動改札機の時刻は正確だと思います。
岡山駅→東京駅(寝台特急利用)
岡山駅に再入場
時間が迫ってきたので、岡山駅に再入場しました。
これから乗車するのは、22時34分発東京行きの寝台特急サンライズ瀬戸・出雲です。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の到着
22時22分ごろ、サンライズ瀬戸が到着しました。
その後サンライズ出雲が到着し、先に到着していたサンライズ瀬戸と連結しました。
岡山駅を出発
22時34分ごろ、岡山駅を出発しました。
東京駅までの約9時間弱の寝台特急の旅のスタートです。
数ある寝台のなかで、今回はB寝台のソロを利用しました。
「シングル」「シングルデラックス」など様々な寝台がありますが、ソロはその中で最も安い寝台です。
一番安く利用できるのは、寝台料金がかからない座席扱いの「ノビノビ座席」です。
ソロの詳細は、こちらの記事にまとめています。
ワクワク感でなかなか眠れませんでしたが、気づけば夢の中でした。
ちなみに、個室内のアラームはすでにセットしていました。
寝台特急での目覚め・シャワー
翌日の12月25日となりました。
岡山駅から乗車した寝台特急でしたが、目が覚めたときには首都圏に入っていました。
普通の平日なので、寝台特急から首都圏を走る満員の通勤電車を見ることとなりました。
朝起きて最初にしたことは、シャワーです。
シャワーカードは、岡山駅で乗車した直後に購入していました。
なので、目覚めのシャワーを浴びました。
ただ、同じようなことを考えている人がほかにもいたため、シャワー室前で少し待つこととなりました。
東京駅に到着
7時8分ごろ、東京駅(東京都千代田区)に到着しました。
便利であるかどうかについて
航空機の最終便の存在
鹿児島中央駅を出発したのが、18時半くらいでした。
そこから13時間弱かかったものの、寝ている間に東京に着くことができてヤッターというのが今回の目的でした。
ただ、同じくらいの時間に鹿児島中央駅近くのバスターミナルを出発する鹿児島空港行きの高速バスに乗ると、羽田空港行きの最終便に間に合います。
最終便の例として、20時40分に鹿児島空港発のJAL便の記事を掲載しておきます。
つまり、航空機利用なら日をまたぐ前に東京に着きます。
もっと言えば、上の例(JAL654便)が羽田空港の駐機場に着いたのは22時26分ごろで、今回岡山駅を出発した時刻(22時34分)よりも早いですw
しかしながら、鹿児島中央駅を18時半ごろに出発する新幹線が岡山駅で寝台特急サンライズと接続する最終列車となるため、これよりも遅い時間の新幹線では間に合いません。
なので、今回のような場合は時間的メリット自体はないかもしれません。
出発の時刻によっては大活躍
ただし、ここまで話は18時台の出発で岡山駅での乗り換えだったときの場合。
新幹線と寝台特急サンライズの乗り換えができる駅は、岡山駅だけではありません。
姫路駅(兵庫県姫路市)があります。
岡山駅ではなく姫路駅での乗り換えだと、少し話が変わってきます。
姫路駅をサンライズエクスプレスが出発するのは、23時半ごろ。
これに間に合う九州・山陽新幹線の最終列車として、19時50分ごろに鹿児島中央駅を出発する「みずほ」があるのです。
(ダイヤ改正によって号数が変わりますが、かつてのみずほ612号、現在のみずほ614号です。)
20時前の出発では鹿児島中央駅から鹿児島空港発・羽田行きの最終便には間に合いませんから、それだけ遅い出発であれば大活躍するわけです。
博多駅周辺だと福岡空港のアクセスの良さや羽田空港への便数の多さからメリットが少ないかもしれませんが、それ以外の岡山・姫路以西の駅周辺からの出発となるときは、寝台特急を使って寝ている間に首都圏へ移動するというのは選択肢の1つとして良いと思います。
東京から鹿児島への寝台特急利用の移動は、あまりメリットはありませんでした。
それに比べて、逆方向は可能性が広がりますね。
新幹線から寝台特急サンライズへの乗り換えがある前提で話を進めていますが、それを抜きにして考えるともっと活躍の場が広まります。
例えば、上りの寝台特急サンライズは日をまたいだ後(0時台)に三ノ宮駅(兵庫県神戸市)と大阪駅(大阪府大阪市)に停車するため、関西圏からの利用であればなおさら活躍することと思います。
一応注意すべき点として、サンライズエクスプレスに乗るタイミングが遅いとシャワーカードが売り切れで購入できない可能性が高くなるということを記載しておきます。
シャワーカード購入できたかどうかは、意外と重要だったりしますからね。
結局のところは・・・
寝台特急サンライズの座席の確保自体が大変ですし、新幹線と寝台特急サンライズに乗り換えるきっぷは少し発券に手間がかかります。
僕のように寝台券を購入する人が稀である駅のみどりの窓口で発券していただくときは、なおさらそうだと思います。
また、寝台特急は遅延しやすいというデメリットがあります。
今回は定刻通りの到着だったものの、以前利用したときは約30分の遅延でした。
あとは、単純に料金が高いとか・・・。
ここまでいろいろ書いてきましたが、結局のところは寝台特急に乗りたいかどうかにかかっていると思いますw
最後に
今回は、寝台特急を利用して鹿児島から東京まで移動してみました。
限定的ではあるもののメリットも存在しますし、単純に寝台特急に乗ることができて楽しいので、九州などから首都圏への移動の際の1つの手段として考えてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。