指宿枕崎線は、JR九州およびJRグループにおいて最も南を走る路線です。
この指宿枕崎線、ある意味癖の強い路線かもしれません。
今回は、指宿枕崎線の乗車レポートです。
目次
鹿児島中央駅
2020年(令和2年)10月15日、当ブログではおなじみの鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)にやってきました。
枕崎市と指宿市にそれぞれ用事があったので、まずは枕崎駅を目指すことにしました。
鹿児島中央駅から(指宿枕崎線の終着駅である)枕崎駅までは、片道乗車券を使って向かいました。
鹿児島中央駅ではSUGOCAやSuicaなどの交通系ICカードを使用できますが、喜入駅(鹿児島県鹿児島市)よりも南の駅は非対応となっています。
なので、終点の枕崎駅までの乗車の場合は、事前に券売機等できっぷを購入する必要があります。
(無人駅からの乗車の場合は、乗車時に整理券を取って下車時に精算してください。)
今回は、10時2分発枕崎行きの列車に乗りました。
この列車、鹿児島中央駅から乗り換え無しで枕崎駅に行くことが出来る(指宿枕崎線を全線乗ることが出来る)最初の列車です。
というわけで、早速1番のりばに向かいます。
鹿児島中央駅→枕崎駅(指宿枕崎線下り)
鹿児島中央駅を出発
鹿児島中央駅在来線ホームは6番のりばまであるですが、1番のりばの場所だけ少し特殊です。
他のホームは階段を降りたところがホームとなっているのですが、1番のりばだけそこから少し奥に歩いたところにあります。
他の在来線のりばよりも奥にあることが分かるのではないでしょうか。
ちなみに、指宿枕崎線の列車のすべてが1番のりばを使うというわけではありません。
指宿枕崎線は全線非電化区間なので、使われている列車は気動車です。
10時2分ごろ、鹿児島中央駅を出発しました。
揺れの激しい指宿枕崎線
この指宿枕崎線、とにかく揺れます。
実際の乗車した時の様子は、スーツさんの動画を参考にしてください。
言葉で説明できる範囲でいうと、「ガタンゴトン」ではなくて「ガダンゴドン」に近いかなと思っています。
僕はこれまで様々なローカル線に乗ってきましたが、ここまで揺れるのは指宿枕崎線くらいですね。
宗太郎越えを始めとしてJR九州の山奥や県境付近を走る区間は保線状態があまりよろしくないのでどこも揺れるんですけど、下から突き上げてくる間隔は指宿枕崎線が一番かなと思っています。
僕は乗り物酔いしにくいですが、人によっては酔ってしまうかもしれません。
それに、後にも記載しますが、その揺れのせいで疲れが溜まったような気がします。
この指宿枕崎線には「指宿のたまて箱」という観光列車(特急列車)が走っているのですが、改造車が使用されているので多少は軽減されているものの、それでも揺れるなと感じるものです。
というか、観光列車であの揺れ方は危険な気も・・・。
ワンマン列車なのに・・・
乗務員乗車
谷山駅(鹿児島県鹿児島市)に到着後、乗務員さんが乗車してきました。
ですが、車掌のようなアナウンスを行うことはなく、ずっと自動放送でした。
ワンマン化された特急きりしまと同じような感じですね。
すべての列車がそういうわけではないと思いますが、今回乗車した列車は運転士さん以外にも乗務員がいたことになります。
2度の検札
乗車した列車は、ワンマンです。
ワンマンとは、車掌がおらず運転士のみ乗務している列車のことです。
ですが、乗車した列車では2度も検札(きっぷの確認)がありました。
1度目の検札は、坂之上駅(鹿児島県鹿児島市)と五位野駅(鹿児島県鹿児島市)の間で行われました。
2両編成の列車にまあまあな数の乗客がいたのですが、全員確認していました。
2度目の検札は、山川駅(鹿児島県指宿市)に停車中にありました。
結果として、終点の枕崎駅に着くまでに2度も検札があったことになります。
特急列車ではないのに、検札があったのです。
この列車に限らず、ここ数年JR九州はワンマン列車での検札をよくしているような気がします。
特急きりしまがワンマン化されたことが話題になったことがありますが、検札はあります。
(一度だけ検札がなかったことがありましたが。)
さらに言えば、鹿児島中央・国分間でも普通列車での検札があったこともあるので、それくらいキセル乗車が問題になっているのかもしれないですね。
キセル乗車、ダメ絶対!
ちなみに、2度目の検札があった山川駅はJR日本最南端の有人駅としても有名です。
JR日本最南端の駅・西大山駅
11時55分ごろ、西大山駅(鹿児島県指宿市)に到着しました。
この駅は、JR日本最南端の駅として有名です。
2003年(平成15年)に沖縄都市モノレール線(通称:ゆいレール)が開業するまでは、日本最南端の駅でした。
現在の最南端の駅であるゆいレールの赤嶺駅(沖縄県那覇市)には、2019年(令和元年)9月に訪れたことがあります。
それなりに停車時間があるため、列車から降りて写真を撮ることにしました。
というか、そういうことをできるように停車時間を確保しているのかもしれませんね。
この日は土曜日だったこともあり、一旦列車を降りて写真を撮る人やこの駅に車などで直接やってきた方が多かったです。
親子も多かったですね。
ホームの枕崎駅側には、JR日本最南端の駅であることを示す標札が立っています。
この日は天気が悪かったのですが、天気が良い日にはこの標札の向こう側に開聞岳が見えます。
「薩摩富士」とも言われるように、きれいな円錐形であることが特徴です。
天気がいいと、駅のホームからよく見えます。
そして、JRの東西南北の端の駅が書かれた地図があります。
佐世保駅は、2019年(平成31年)3月の青春18きっぷ旅を始めとして、何度か訪れたことがあります。
北海道に関して、宗谷岬には行ったことがあるのですが、稚内駅と東根室駅はまだ行ったことないのでいつかは行ってみたいものです。
こういうご時世でなければ、今年の夏に行くつもりではあったのですが・・・。
ちなみにこの駅、列車の本数がめちゃくちゃ少ないので、もしこの駅で降りようと考えている方がいらっしゃったら気をつけてくださいね。
僕自身、降りて列車が駅を去るのを見送った結果、まあまあ大変な目にあったことがあるので・・・w
列車が発車するという乗務員の方の案内があり、車内に戻りました。
終点の枕崎駅は、まだまだ先です。
というか、ここからが長く感じるかもしれません。
枕崎駅(日本最南端の始発・終着駅)に到着
12時58分ごろ、枕崎駅(鹿児島県枕崎市)に到着しました。
鹿児島中央駅を出発して約3時間、ようやくの到着です。
枕崎駅は無人駅なのですが、きっぷの回収がありませんでした。
元々きっぷは記念に持って帰ろうと考えていたのですが、念のために乗っていた列車の乗務員の方に確認した上で記念とすることにしました。
まあ、列車の本数がかなり少ないことと乗客が少ないことから不正乗車しようとしても分かるから、きっぷの回収をきちんとしていないのでしょうね。
枕崎駅に来たのなら・・・
枕崎駅の近くにある「枕崎駅前観光案内所」では、到着証明書をもらうことができます。
200円払う必要がありますが、訪れた際にゲットしてみてはいかがでしょうか。
枕崎駅→鹿児島中央駅(指宿枕崎線上り)
帰りは、連続乗車券を使用しました。
感想
先ほども書いたようにかなり揺れる指宿枕崎線ですが、その揺れによって徐々に疲れが溜まっていきました。
行きはまだ大丈夫でしたが、帰りは結構しんどかったですね・・・w
そして、鹿児島中央駅と枕崎駅の間は100kmありませんが、約3時間かかります。
往復で約6時間です。
最高速度が100km/hもないことが一番の原因でしょうか。
往復6時間の乗車に加え、その大部分で味わう下から突き上げてくるような揺れ。
これらの影響か、とにかく疲れました・・・。
おまけ:コロナ禍におけるワンマン列車と無人駅
ワンマン列車が無人駅に到着した際は、運転手に整理券と運賃または乗車券を渡して一番前の扉から降りることになっています。
定期券や途中下車の場合は、運転士にそれを提示します。
このことは、駅到着前に自動放送でも流れます。
ということは、乗客と運転士は直接接することになります。
では、今のコロナ禍ではどのような対応になっているか。
まず大前提として、運転士さんはマスクをしています。
これは、JRすべての職員がそうですね。
そして、運転席(乗務員室)と客室の間のところにビニールが貼ってあります。
コンビニなどでもなされている、飛沫防止対策です。
本題の無人駅停車時ですが、ビニールの片側を外して整理券と運賃の確認、またはきっぷの受け取りをしていました。
そして、その駅で全員が下車したのを確認した後、ビニールを付け直してドアを締めていました。
最後に
今回は、指宿枕崎線についてでした。
全区間乗るとなると少し根気がいるかもしれませんが、いい経験にはなると思いますよw
最後まで読んでいただきありがとうございました。