鹿児島・東京間の移動は飛行機を利用するのが一般的ですが、中には様々な理由から鉄道で移動する人もいることでしょう。
1月に鹿児島と東京を往復した際、行きは全区間新幹線(九州新幹線・山陽新幹線・東海道新幹線)利用で鹿児島中央駅から東京駅(下車は神田駅)まで移動しました。
帰りは、全区間新幹線の利用ではなく、一部区間は寝台特急を利用することにしました。
今回は、その模様をまとめた上で考察してみました。
この記事は、寝台特急サンライズエクスプレスを利用して西へ移動し、岡山駅などで新幹線に乗り換えての広島や九州方面へ行くことを考えている方の参考になるかなと思います。
逆方向の場合は、別の記事にまとめました。
目次
東京から寝台特急利用で鹿児島へ
乗車券は、普通の東京駅(東京都区内)から鹿児島中央駅までのものです。
そして、特急券ですが、東京・岡山間は寝台特急の特急券(今回はノビノビ座席だったので、寝台料金はなし)、残りの岡山・鹿児島中央間は新幹線特急券を利用します。
岡山駅で在来線(寝台特急)から新幹線への乗り換えとなるため、東京・岡山間の特急料金は半額となります。
東京駅→岡山駅(寝台特急サンライズ利用)
ノビノビ座席を利用
東京駅から乗車するのは、日本で唯一定期運行している寝台特急のサンライズエクスプレス(サンライズ瀬戸・出雲)です。
今回乗車したのは島根県の出雲市駅まで向かうサンライズ出雲でしたが、岡山駅までの乗車であれば瀬戸号と出雲号のどちらでも問題ありません。
今回利用したのは、「ノビノビ座席」です。
寝台料金がかからない、当寝台特急で最も安く利用できる「座席」です。
実際の車内の様子などは、以下の記事に詳しくまとめています。
寝台特急での目覚め・シャワー
6時前に起きました。
1月下旬の朝ということもあり、外はまだ少し暗かったです。
ちなみに、岡山駅で寝過ごすのが怖かったので、ちゃんと起きることができてホッとしましたw
遅延のため、岡山駅に到着するまであと約1時間あるので、なおさらです。
さて、シャワーを浴びることにしました。
シャワーが列車内にあることは、寝台特急であるサンライズエクスプレス最大の特徴でもあります。
サンライズエクスプレスに乗ったら是非利用した設備ですね。
シャワールームの使い方や感想も、こちらの記事にまとめています。
なかなか良かったです。
遅れて岡山駅に到着・新幹線へ乗り換え
7時ごろ、岡山駅(岡山県岡山市)に到着しました。
30分以上の遅延でした。
実は、午前3時くらいに「30分ほど遅延しているため岡山駅で新幹線みずほ601号に接続できない。急ぎの方は、姫路で乗り換えてください」という車内放送がありました。
僕は特に急いでいたわけではないため、予定通り岡山駅まで乗車していました。
岡山駅では、高松・琴平へ向かうサンライズ瀬戸と出雲市へ向かうサンライズ出雲の切り離し作業がありました。
僕は時間に余裕があったので、切り離し作業を見たり、瀬戸号と出雲号の発車を見届けました。
サンライズ出雲がホームを去った後、改札に向かい、岡山駅を途中下車しました。
途中下車後、持っていた新幹線の自由席特急券を指定席特急券に変更しました。
なぜなら、「みずほ」や「さくら」の普通車指定席がグリーン車並みに快適だからです。
というわけで、岡山駅の新幹線改札口と在来線改札口の間にあるみどりの窓口できっぷの変更をしました。
元々みずほ601号に乗るつもりだったのですが、サンライズエクスプレスが30分以上遅延してその新幹線に乗れなかったので、今回はさくら545号の指定を取りました。
その後、朝食をまだ食べていなかったので、駅弁を購入しました。
岡山駅→鹿児島中央駅(新幹線利用)
さて、岡山駅に再入場しました。
この日の午前中、米原駅付近の雪の影響で東京方面からの新幹線に遅れが出ていたようです。
しかし、新大阪駅始発の新幹線は関係ないため、自分の乗る列車に影響はありませんでした。
定刻通りにさくら545号が岡山駅に到着、8時5分ごろ出発しました。
列車内では、岡山駅で購入した駅弁を食べました。
11時半ごろ、鹿児島中央駅に到着しました。
便利だったかと言われると・・・
さて、寝台特急を利用して東京から鹿児島まで移動したわけですが、便利だったかと言われると正直微妙です。
ここからは、いろんな項目に分けて考えてみました。
寝台特急の利点と姫路・岡山以西への移動
寝台特急の最大の利点は、列車で横になることが出来て、夜寝ている間に移動していること。
なので、一番の理想は起きたときに目的地付近に着いていることです。
ですが、今回のような使い方をする場合は、姫路駅や岡山駅でサンライズエクスプレスを降りたあとも新幹線へ乗り換えが待っています。
逆方向であれば朝起きたときに東京・横浜に着いていることになるので便利だと思いますが、姫路駅や岡山駅から先にそれなりの新幹線乗車がある場合は微妙な気もします。
あと、単純に時間がかかりすぎるんですよね。
今回の場合、東京駅を22時に出発、鹿児島中央駅に到着したのが翌日の正午前、と半日もかかっています。
(今回は約30分の遅延があったとはいえ)正午前の到着なので、朝一の羽田空港発鹿児島空港着の飛行機を利用したほうが早く着きます。
しかも、岡山駅から鹿児島中央駅までかなり離れている(所要時間にして約3時間半かかる)ので、寝台特急の利点がほぼ無意味の状態です。
寝台特急の遅延問題
ほかにも、寝台特急自体の問題点があります。
ここでは、寝台特急だとお金がかかる(ノビノビ座席を除く)点は無視します。
寝台特急サンライズエクスプレスの問題点として、遅延することが割と多いことが挙げられます。
これは、長距離移動の列車であるために様々な路線の影響を受ける関係で、仕方ない面もあります。
今回は岡山駅に30分以上遅れての到着でしたが、2時間以上遅延することもあります。
寝台特急の遅延が理由で指定席を取っていた新幹線に乗れなかった場合は手数料なしで座席変更可能(いわゆる「事故列変」)ですが、目的地への到着が遅れることには変わりありません。
寝台特急利用者の中にビジネス客だと思われる方もいましたが、到着時刻にはかなりゆとりを持ったほうが良いと思います。
きっぷの発券の手間
このような乗り方をする場合、基本的にみどりの窓口できっぷを購入することになると思いますが、それがまた大変だったり・・・。
行きのように鹿児島から東京まで全区間新幹線乗車であれば、乗車券の区間と新幹線の乗車区間が同じなので、そこまで大変ではありません。
ですが、今回のような場合は少し苦労しますね。
僕は鹿児島中央駅のみどりの窓口で購入しましたが、この駅で寝台特急のきっぷを購入する人自体稀だったのでしょう。
発券に手間取り、窓口で順番が回ってきてから購入して窓口を出るまでに30分以上の時間を要しました。
岡山駅から離れた駅で発券するときは、事前に紙などに行程をまとめて提示したほうが良かったのかなと感じました。
個人的には・・・
今回は鹿児島への到着が日曜日だったので、何時に着くかはそこまで気にしていませんでした。
それよりも僕が今回危惧していたことは、岡山駅での乗り換えの際に寝過ごさないかどうかでした・・・w
朝起きるのが苦手な僕にとっては、わりと重大な懸念点でした。
夜中寝ている最中に遅延の放送で一旦起きたこともあり、岡山駅到着前に起きたときには若干寝不足気味で寝過ごしてもおかしくない状況でした。
また、今回利用したノビノビ座席にはアラームがないこと、ノビノビ座席は個室ではないゆえに大音量でスマホ等のアラームを鳴らせないことも、不安要素でした。
個室利用だったら分かりませんが、ノビノビ座席利用で今回のような乗車は2度とすることはないと思いますw
ちなみに
東京から鹿児島の場合は、以上のように微妙な結果となりました。
しかし、逆の鹿児島から寝台特急利用で東京に行く場合は明確なメリットが存在するのです。
最後に
今回は、東京から鹿児島まで寝台特急を利用して移動してみました。
便利かどうかは微妙でしたが、一つの旅の形としては楽しかったです。
なので、時間に余裕があれば一度試してみるのもアリだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。