前回、寝台特急サンライズ出雲に乗って東京駅から岡山駅までやってきました。
岡山駅から山陽新幹線に乗り換えます。
サンライズエクスプレスの利用者の多くは、姫路駅や岡山駅で新幹線に乗り換えるのではないでしょうか。
僕はこれから新幹線で鹿児島中央駅に向かうのですが、一旦途中下車をして新幹線の自由席特急券を指定席特急券に変更しました。
ただ、座席を指定席に変更しただけに聞こえますが、そんな単純なことではありません。
今回のような九州方面への乗り換えに限らず、新大阪駅より西の区間の乗車であれば「のぞみ」や「ひかり」ではなく九州新幹線直通の「みずほ」や「さくら」の普通車指定席に乗るべきなのです。なぜなら、「みずほ」や「さくら」の普通車指定席がグリーン車並みに快適だからです。
今回は、山陽新幹線区間で新幹線「さくら」及び「みずほ」の普通車指定席に乗車する意味とその価値についてです。
詳しい設備に関しては、こちらの記事にて解説しております。
目次
途中下車して指定席に変更
岡山駅では普通に新幹線への乗り換えはできるのですが、今回は一旦改札を出ました。
途中下車した一番の理由は、新幹線自由席特急券を指定席特急券に変更するためです。
計画を立てた段階から指定席に乗る予定でしたが、初めは自由席特急券を購入していました。
理由は、サンライズエクスプレスが遅延して接続できなかったり(遅延のため接続できなかった場合は手数料なしで変更はできますが)、岡山駅で寝過ごしたりする可能性があるからです。
僕、朝起きるのがかなり苦手なので・・・w
今回は大丈夫でしたが。
なら、岡山駅で買えば良かったのでは思う方もいるかもしれません。
これにも理由があります。
サンライズエクスプレスの特急券に対して乗継割引を適用するためです。
乗継割引は、対象となる在来線特急券を新幹線特急券と同時に購入する必要があります。
乗継割引を適用すると、在来線の特急料金が半額になります。
520円に秘めたグリーン車相当の価値
指定席に変更する理由
では根本的になぜ指定席に変更したのかということになりますが、理由は2つあります。
1つ目は、始発駅から乗るわけではないため座れるか分からなかったからです。
前日のテンタライブでの疲れがまだ残っていたので、確実に座れるようにしたかったです。
2つ目は、新幹線「さくら」及び「みずほ」の指定席が快適だからそれを体験したかったからです。
これが一番の理由です。次の項目では、このことについて解説します。
新幹線「さくら」及び「みずほ」の普通車指定席
九州・山陽新幹線を走る「みずほ」と「さくら」には、N700系新幹線が使われています。
この車両は、「のぞみ」などで使用されているN700系新幹線(現在使われているのはN700A)と一部異なる部分があります。
その中で一番わかりやすいのが、普通車指定席の座席の幅です。
通常のN700系(N700A)新幹線の普通車指定席の座席は、「3列+2列」です。
それに対して、「みずほ」と「さくら」に使用されているN700系の普通車指定席の座席は、「2列+2列」なのです。
1列分座席が少ない分、シート幅は普通車自由席よりも広くなっているのです。
そしてその幅は、グリーン車指定席とそこまで変わりません。
もちろんグリーン車のほうが広いですが、普通車自由席よりも大幅に広い分グリーン車と比べたような感覚になるのです。
詳細な数字はWikipedia等を調べることが出来ますが、本当に指定席とグリーン車の座席の差が小さいです。
指定席料金が520円(通常期)であるのに対して、グリーン料金は今回の場合8850円です。
誰がどう見ても、値段の違いは明らかです。
もちろんグリーン車の特徴は座席の幅が広いことだけではないのですので値段が高いのは当然ですが、グリーン車の特徴の1つを520円で体験できると考えるとすごく魅力的に聞こえるのではないでしょうか。
520円でグリーン車のような快適な座席を体験するのが、今回の目的なのです。
2019年(令和元年)10月からは、530円(通常期)に値上がりしています。
普通車指定席に変更
というわけで、岡山駅の新幹線改札口と在来線改札口の間にあるみどりの窓口できっぷの変更をしました。
520円を払って指定席特急券に変更していただきました。
きっぷの変更は、1回目は手数料なしで行うことが出来ます。ただし、変更したときの差額を払う必要があります。
元々みずほ601号に乗るつもりだったのですが、サンライズエクスプレスが30分以上遅延してその新幹線に乗れなかったので今回はさくら545号の指定を取りました。
岡山駅・再入場
朝食をまだ食べていなかったため、そのために駅弁を購入しました。
岡山駅に再入場する前にアクシデントが起きました。
なんと土産の紙袋が破けてしまいました。
大したことではありませんが、それなりの量のお土産を担がないといけない状態になってしまいました。
何か補強するものはないかと、駅員さんに聞いたところセロハンテープを使わせていただきました。そのおかげで、なんとか手に持っても問題ないようにすることができました。対応してくださった駅員さん、本当にありがとうございました!
こういったアクシデントも、旅らしさが出て面白いものです。いや、こういうのは面白くないかw
新幹線改札を通り、再び岡山駅に入場します。乗車券左側に「岡山 入場」の印字が赤色でなされていました。

この日の午前中、米原駅付近の雪の影響で東京方面からの新幹線に遅れが出ていたようです。しかし、新大阪駅始発の新幹線は関係ないため、自分の乗る列車に影響はありませんでした。

さくら545号に乗車
定刻通り、さくら545号が岡山駅に到着しました。
ちなみに、やってきたN700系新幹線は西日本車でした。なので、チャイムは向谷実さんのオリジナルチャイムは聴けませんでした。
東京に向かう際は、聴くことができましたが。
快適すぎる九州新幹線直通列車の普通車指定席
座ってすぐに違いがわかりました。
本当に広いw
「さくら」や「みずほ」に使われるN700系の指定席とそれ以外のN700系の指定席の座席の幅の差は数字で見れば数センチの差ですが、実際に座ってみると全然違います。
座席の写真を撮り忘れてしまいましたが、見た目では広さを実感することは出来ないかもしれません。しかし、座った瞬間に思わず「あっ!」と言いたくなるはずです。
僕はまだN700系のグリーン車に座ったことがないため実際のグリーン車がどうなのかはわかりませんが、これまで座った普通車自由席や普通車指定席とは異なる乗り心地であるのは明らかです。
その他は自由席との違いは感じられませんでしたが、これだけでも十分です。
最後に
想像以上の快適さでした。520円(通常期)でこの快適さを得られるというのが、良いですよね。
人によっては、グリーン車指定席よりも普通車指定席の方が快適と感じるようです。
山陽新幹線(博多・新大阪間)の利用で「のぞみ」の指定席と「さくら」や「みずほ」の指定席だったら、間違いなく「さくら」や「みずほ」を選ぶでしょう。
同じ価格で座席の幅が違うのは大きいです。
新大阪・鹿児島中央間の利用でグリーン車には乗ったことはないけど快適な乗り心地を味わいたいという方は、ぜひ座席を指定席にしてみてください。
ただ、鹿児島中央駅から乗る際は少し迷ってしまいます。
それは、鹿児島中央駅と熊本駅の間の乗車率が低く、確実に座れることが多いからです。
今回のように途中駅での乗車であれば確実に座ることが出来る保証はないので、座席の良さ以外の指定席にする理由が存在します。
しかし、鹿児島中央駅からの乗車の場合、指定席にする理由が座席の快適性だけになってしまうので非常に迷うところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。