寝台特急

【寝台特急サンライズ】寝台料金いらずだが硬くて寝れない!?ノビノビ座席とシャワーで見つけた新しい旅の可能性

岡山駅に停車中のサンライズ出雲

こんにちは。TRです。

皆さんは、「サンライズ出雲」という列車をご存知でしょうか。この列車は東京駅と出雲市駅を結ぶ寝台特急です。東京・岡山間は「サンライズ瀬戸」(東京駅と高松駅もしくは琴平駅を結ぶ寝台特急)と併結運転となっています。現在、定期運行を行う寝台特急及び夜行列車は「サンライズ瀬戸・出雲」だけです。これらのサンライズエクスプレスは、上りと下りそれぞれ毎日1本ずつ運行されています(臨時で本数が増える時期もあります)。

この寝台特急には様々な寝台があるのですが、その中に「ノビノビ座席」と呼ばれるものがあります。ノビノビ座席は寝台料金がいらず指定席特急料金を払えば乗ることのできる「座席」です。寝台特急なのに寝台ではなく座席もあるのです。

今回は、僕にとって人生初の寝台特急「サンライズ出雲」で利用したノビノビ座席の魅力について綴ろうと思います。巷で硬いと言われているノビノビ座席のカーペットについて、体験や個人的な見解を交えて詳しく述べています。また、寝台特急ならではのシャワーなども体験したので、それについても綴ろうと思います。

「サンライズ出雲」の感想になりますが、「サンライズ瀬戸」も同じ車両なので基本的に内容は同じです。

東京駅ホーム

9番線ホームにのぼると、サンライズエクスプレス(サンライズ号)の情報が電光掲示板に表示されていました。瀬戸号と出雲号で行き先が違うのでそれぞれの表示がなされていたのですが、JR九州だったら無理やりまとめていたかもしれませんね。

かつての「特急かもめ・ハウステンボス・みどり」が無理やりまとめていました。また、現在の「特急ハウステンボス・みどり」もそうです。
サンライズ瀬戸の行き先案内
サンライズ出雲の行き先案内
行き先が瀬戸号と出雲号で異なるため、2つの案内が交互に表示されています

ホーム上には、サンライズエクスプレスの乗車位置が書かれていました。特急踊り子号の12号車乗降口と同じ場所のようです。

僕がホームに来るのが少し早かったので初めは全然人が並んでいませんでしたが、次第にサンライズエクスプレスの乗車位置に人が集まってきました。あくまで感覚の話ですが、これからサンライズエクスプレスに乗るであろう人は少し雰囲気が違うように感じました。

サンライズエクスプレス・ノビノビ座席のある12号車の乗車位置
文字の上にはサンライズエクスプレスのエンブレムが描かれています

今回僕が乗車するノビノビ座席は、サンライズ出雲(下り)12号車になります。

先発の特急ときわ88号が発車すると、ホーム上では何度もサンライズエクスプレスの説明がなされていました。

サンライズエクスプレスの到着・乗車

ホームで何十分も待っていると、列車到着の放送がかかりました。まあ、列車到着の放送がかかってもなかなか列車はやってこないものですがw

サンライズ瀬戸の到着とその案内
サンライズ瀬戸の行き先が2つ表示されているのは、遅延して延長運転打ち切りの可能性があるからなのでしょう
サンライズ出雲の到着とその案内

21時34分頃、ついにサンライズ瀬戸・出雲の入線です。東京駅9番線に瀬戸号と出雲号の計14両の列車が到着しました。

サンライズエクスプレスの入線
写真手前側がサンライズ出雲14号車(最後尾)で、進行方向は写真奥の方向です

やはり日本唯一の定期運転されている寝台特急とだけあって、乗車する方もそうでない方も写真を撮っていました。

そして、ちょうど乗車位置の場所に扉が来るように停車しました。

ただ、到着してすぐに扉が開いたわけではありません。車内整備がありました。

サンライズエクスプレス12号車の座席情報
指定席とは、ノビノビ座席のことです

5分くらい経ったのちに、扉が開きました。車内整備がおわったようです。

いよいよ乗車です。

シャワーカード購入

僕は、自分の座席(ノビノビ座席は名前の通り座席扱い)に荷物を置いてから、急いで10号車に向かいました。シャワーカード(320円)を購入するためです。

このシャワーカード、枚数が限られているためすぐに買いに行かないと売り切れてしまう可能性があります。

僕は、東京駅のホームで待っている間に320円をポケットにしまっておき、座席に荷物を置いたあとすぐに買いに行きました。

シャワーカードの券売機は、シャワールームのある3号車と10号車にあります。どちらで購入しても問題ありませんが、普通は自分の座席もしくは個室に最も近い号車の券売機に行くでしょう。

サンライズエクスプレスのシャワーカード販売機
ボケてしまいました・・・。後ろに並んでいる人もいたため撮り直しませんでした

この券売機は、320円以上の金額が投入されたときに発券される仕組みです。僕は、ちょうど320円払いましたが。

これがシャワーカードです。サンライズエクスプレスが描かれています。

サンライズエクスプレスで購入したシャワーカード
影が入っていますが、気にしないでください

ちなみに、シングルデラックスをご利用の方は予めシャワーカードが用意されていますので、個別に購入する必要はありません。

シャワーについては、後述します。

ノビノビ座席

料金

ここでサンライズエクスプレス全般の料金の話をすると長くなってしまうので、今回は東京・岡山間のノビノビ座席に限定して説明します。ご了承ください。

一般的に寝台特急に乗車する場合、運賃と特急料金に加えて寝台料金が必要となります。しかし、「ノビノビ座席」はその名の通り「座席」であり、寝台ではありません。そのため、ノビノビ座席は指定席料金を払うだけで利用できます。

東京・岡山間を新幹線で移動する場合とノビノビ座席で移動する場合を比較してみましょう。運賃は、同じ10480円です。新幹線自由席特急料金は5820円なのに対して、在来線指定席特急料金は3760円(通常期)です。つまり、新幹線で移動するよりもノビノビ座席で移動したほうが安く済みます

早特などのおトクきっぷを考慮しない場合です。

また、東京駅などから乗り岡山駅で降りる人、もしくは岡山駅から乗り東京駅などで降りる人の中には、岡山駅以西の区間で新幹線を利用する方も多いと思います。そういった方は新幹線特急券とサンライズエクスプレスの特急券を同時購入した場合に限り、乗継割引が適用されてサンライズエクスプレスの特急料金が半額になります。

今回は、東京→岡山の指定席特急券と岡山→鹿児島中央の新幹線特急券を同時購入したので、ノビノビ座席の料金は乗継割引が適用されて1880円でした。

ノビノビ座席乗車に必要な在来線指定席特急券
「乗継」が乗継割引が適用されていることを示す印字です。きっぷには「ノビノビ座席」とは書かれていません

設備面

ここからは、ノビノビ座席について詳しく見ていきます。 

ノビノビ座席は、5号車と12号車にあります。今回は、12号車(サンライズ出雲)です。

こちらが、今回利用したノビノビ座席です。

ノビノビ座席の上段
ノビノビ座席の上段の様子です。この下に下段があります

上段も下段も通路で靴を脱ぎます。下段は直接入ることが出来、上段は階段を上がると入ることが出来ます。

まず見ての通り、個室ではありません。船の雑魚寝といったところでしょうか。個室のようにベッドはなくカーペットとなっています。「座席」とついていますが、「ノビノビ」できることをメインで考えると良いかもしれません。カーペットの触り心地は良かったです。カーペットの硬さについては後述していますので、そちらを参考にしてください。

頭側にはしきりがあります。そのため、寝る際に隣の方の顔を見る心配はありません。これ、結構重要なことだと思います。同じ空間で寝るとはいえ、寝るときに隣の人の顔が見えたら・・・ねw

こちらが窓側です。

ノビノビ座席上段の窓側の様子
左下は、土産袋です。写り込んでしまいましたw

では、ノビノビ座席の設備について詳しく見ていきましょう。

紙コップとドリンクホルダー付きのテーブル、室内灯のスイッチがあります。

紙コップと室内灯スイッチ

僕は、この紙コップに持っていたペットボトルの中身を移して、ドリンクホルダーに置きました。よっぽどのことがない限り、ドリンクホルダーに置いた紙コップの中身がこぼれることは無いでしょう。

窓側に向かって左上に読書灯と室内灯があります。

読書灯と室内灯
読書灯(左)と室内灯(右)

個室のように区切られていないので室内灯と呼ぶべきかは分かりませんが、今回はこう呼ぶことにします。読書灯下の黒い部分が、読書灯のスイッチです。

上の方には空調設備があります。風向きなどを調節できます。温度の変更はできませんが、そこまでは気にならないはずです。

ノビノビ座席の空調設備

次は、ノビノビ座席の通路側を見てみましょう。

こちらが通路側の初期状態です。通路側の階段横、すなわち寝る際の足側には、枕カバーのようなもの(上)と掛け布団のようなもの(下)があります。枕はありません。枕がないと寝れないという方は、エアピローを購入するか、枕が用意されている個室の利用をオススメします。

ノビノビ座席の通路側
左側に少し写っているのが、上段へ上がるための階段です

また、通路側にはカーテンが各座席ごとにあります。

ノビノビ座席の通路側カーテン
隣のカーテンとの間の位置に階段があります

一方で、各座席の間にはカーテンがありません。カーテンレールはあるのですが、カーテン自体はありません。ただ、そこまで隣の人を気にする必要はありません。

ノビノビ座席を利用する点で注意しなければならない点があります。それは、コンセントがないことです(個室はすべての部屋にコンセントがあります)。

一応、通路の窓側にコンセントがいくつかあるのですが、おそらく業務用で本来乗客が使うものではないのでしょう。それに防犯上の観点から見て危険です(上段ならなおさら)し、なにより通路の妨害になってしまうでしょう。通路の窓側にあるコンセントの使用は、オススメしません。モバイルバッテリーを用意しておくと良いでしょう。

客層

ざっと見た限りでは、ビジネス客が多いように感じました。寝ている間に移動するというのが、東京と大阪以西を移動するビジネスマンやビジネスウーマンに魅力的なのでしょう。

もちろん、旅行客や外国の方も利用されていました。 夫婦で利用されている方もいました。ただ、小学生以下の子はサンライズエクスプレス自体には乗っていたのですが、ノビノビ座席にはいませんでした(ノビノビ座席を利用する子どもがいないわけでは無いと思いますが)。

防犯面

写真からも分かるように、座席全体に仕切りがなく、鍵付きの扉もありません。盗難にあう危険性があります。ですから、貴重品の管理には気をつけた方がいいと思います。他にも他人の目線を完全に遮断できないため、着替えを堂々とすることも出来ません。 

また、女性の方であれば別の心配があるかもしれません。さすがに寝台特急の中で寝込みを襲う人はいないと思いますが、断言は出来ませんからね。

不便な点に関して

上記のように、ノビノビ座席には様々な不便な点があります。しかし、これらは全て安さゆえのものです。格安航空(LCC)のように、安くなっている分削られているものがあるに過ぎません。利用にあたって、そういったことは我慢するしかありません。不満であれば、6000円以上払って個室を利用することでかなり解消できます。

安さを取るか快適性を取るかはあなた次第です!(ただ言いたかっただけ)

ノビノビ座席のカーペットは本当に硬いのか

ノビノビ座席のカーペットですが、硬いと感じる人が多いようです。まだノビノビ座席を利用したことのない方にとって不安要素の1つでしょう。しかし、僕はそこまで硬いとは感じず、ちょうど良かったと感じました。

ノビノビ座席のカーペット、多くの人は硬いと感じ自分はそう感じなかった。利用している時は深く考えなかったのですが、この記事を書いているときになぜだろうと考えた結果、一つの理由にたどり着きました。それは、大学生になってからキャンプ場で寝る機会が何度もあったからという理由です。

大学生はキャンプ系サークルでなくてもキャンプに行くことが多いと思います。僕もその1人で、今年度だけでも3回キャンプ場で寝ています。キャンプ場で寝るときは一応シラフで軽減できるものの、その下薄いテントのシートから地面やテントサイトの硬さが伝わってきます。この経験を何度もしているため、カーペットの硬さは気にならなかったのだと思います。ノビノビ座席は、ある意味大学生向けの座席かもしれませんw

また、今キャンプブームらしいですね(もしかしたら過ぎたのかもしれませんが)。ですから、一般の方であってキャンプの経験がある方が増えてきていることでしょう。キャンプの経験があるのであれば、同様にノビノビ座席のカーペットの硬さを感じることは無いと思います。

ただ、個人差があるので僕がどう感じたかはあまり参考にしない方が良いと思います。大学生かどうか関係なく合う人には合う、合わない人には合わない、ただそれだけのことですから。合わない人の場合、体を痛めるかもしれませんね。

個人的な見解ですが、前述のようにカーペットの触り心地は良いので、そのおかげで硬さは多少は紛れると思います。

東京駅発車

本来なら22時発の下りのサンライズエクスプレスですが、5分ほど遅れて発車しました。隣のホームに列車が到着するのが遅れたことが原因のようです。

東京駅を出発する際、ホームでは写真や動画を撮っている方が結構いました。自分の乗った列車が発車の際にも撮る人が多いというのは初めてだったので、謎の優越感に浸ることができましたw

車内検札

東京駅を出発したから、車内検札がありました。

その際に、岡山駅に着く何十分か前に起こしていただくことはできるかを尋ねました。なぜこのような質問をしたかというと、僕は朝が弱いため岡山駅で寝過ごしてしまう可能性があるからです。

しかし、「それは出来ません」と断られてしまいました。実際にお願いが通った方もいるようですが。対応した方によるといったところでしょう。

バイブで起きればよいのではと言われました。また、朝の車内放送で起きるのではないかとも言われました。なので、携帯のアラームを用いてバイブのみ鳴るように設定しました。ただ、普段家では大音量のアラームでやっと起きることが出来るレベルなので不安でいっぱいでした。

衛生関係の設備

洗面所

車内検札も終わったところで、洗面所に歯を磨きにいきました。夕食はすでに食べてますからね。

ちなみに、歯ブラシセットはありません(シングルデラックス利用者は歯ブラシセットがアメニティの1つとして用意されています)。以前はアメニティをシングルデラックス利用客以外も車掌さんから購入できたようですが、現在はそういったことは行っていないようです。

洗面所は、1・2・4・6・7・8・9・11・13・14号車にあります。ノビノビ座席のある5号車と12号車、通常のシャワールームのある3号車と10号車に洗面所はありません。なので、隣の号車に行く必要がありました。

まず、正面には鏡と洗面器があります。

洗面器
画像は一部加工しています


よく見ると、水栓金具の根元にボタンがあります。これを押すことで水がお湯を選択できます。水からお湯に変えた時、意外とすぐに暖かくなりました。

お湯・水切り替えボタン

左手にはハンドソープ、右手にはコンセントがあります(場所によっては左右反対です)。

洗面台に置いてあるハンドソープ"
洗面台横のコンセント

また、洗面所に入るところにカーテンがあります。ただし、足元まではありません。

歯を磨いている間、さほど揺れは気になりませんでした。自分があまり気にしないタイプだからかもしれませんが、揺れも考慮した設計になっていると思います。

トイレ

トイレは、洗面所と異なり全ての号車に備わっています。

写真は撮りませんでしたが、新幹線のトイレと同じタイプでした。流すというより吸い取るタイプです。

車内販売

サンライズエクスプレスでは車内販売は一切行われておりません。自動販売機があるくらいです。この自動販売機もそれほど多くの種類の飲料が売られているわけではないので、事前に食料や飲料などを購入しておいたほうが良いでしょう。

今回の僕は、夕食は食べている状態なので食料を買う必要はなく、飲料はまだ余っていたので追加で買うことはしませんでした。

就寝

23時頃に、車掌さんの方から深夜帯に入るため放送を中断する旨の車内放送がありました。通路も少し暗くなりました。それに合わせて、僕も寝ようと思いました。疲れてましたからね。

ノビノビ座席は個室と異なり通路との境目はカーテンがあるくらいで、通路の光が入るため完全に暗くはなりません。また、隣の乗客が室内灯をつけている場合、その光も入ってきます。

なので、今回はアイマスクをして寝ることにしました。

枕がないので、持っていたタオルを畳んですごく高くして、それを枕カバーみたいなもので包んで枕のようにして使いました。

枕代わり
そこまで高くはなりませんでしたが、無いよりはマシだと思います

アラーム(バイブ音のみ)をセットしてジャケットの中に入れておき、シャワーも浴びず着替えることもなく寝ました。シャワーと着替えは、翌朝起きたあとにすることにしました。

僕は電車の揺れや音、他人のいびきなどはあまり気にならないので、すぐに寝ることが出来ました。

自分の座席の室内灯を消して、おやすみなさい。

遅延案内と目覚め

午前3時くらいに車内放送で目が覚めてしまいました。

内容は、「30分ほど遅延しているため岡山駅で新幹線みずほ601号に接続できない。急ぎの方は、姫路で乗り換えてください」というものでした。

今回の遅延理由は忘れてしまいましたが、 サンライズエクスプレスはよく遅延します。長距離の運行ですから、様々な路線の影響を受けてしまうのは致し方ないことです。これが、寝台列車が日本から姿を消していった要因の1つとも言われています・・・。

僕は別に急ぐ必要はないし、岡山駅での分離作業を見たかったので、予定通り岡山駅で降りることにしました。

ちなみに、ここで車内検札の際に言われた車内放送で起きることが出来ることを証明してしまいましたwたまたま眠りが浅い時間帯だったのでしょう。

起床

6時前に起きました。

外は、まだ少し暗かったです。

ちなみに、岡山駅で寝過ごすのが怖かったのでちゃんと起きることができてホッとしましたw遅延のため、岡山駅に到着するまであと約1時間ありますからね。

ノビノビ座席で寝て思ったこと

ベッドではなくカーペット上で寝たわけですが、気持ち良く寝ることができました。前述の通り、僕はそこまで硬さは気になりませんでした。

ノビノビ座席が個室と異なる点として、他の乗客との間が完全に仕切られていない点があり、心配でした。実際、僕のすぐ隣には他の乗客の方がいました。しかし、それも全くと言っていいほど気になりませんでした。特に盗難されないか心配でしたが、何も起きませんでした。荷物は全て窓側、要するに頭側に置いていたので、この状態で物を盗もうとする人はいないとは思いますが。

列車内ですから揺れたり多少うるさかったりするわけですが、このせいで起きることもありませんでした。眠りにつくまでは少し気になりましたが、疲れていたこともありすぐに寝ることが出来ました。普通の列車の座席に座っていても、眠いときや疲れているときは眠ってしまうわけですから、過度に列車だから眠れないのではないかと考える必要は無いと思います。

ただし、今回は上段だったのですが、下段の場合は上段以上に走行音が気になるかもしれません。ノビノビ座席がある車両はモーター搭載車なので、なおさらです。

冬の時期でしたが、寒さを感じることもありませんでした。空調設備を使った調整もできると思うので、この点もそこまで気にすることではないと思います。

シャワー

シャワーが列車内にあることは、寝台特急であるサンライズエクスプレス最大の特徴でもあります。サンライズエクスプレスに乗ったら是非利用した設備ですね。

では、詳しく見ていきます。

利用するにあたっての注意点

シャワールームを利用するためには、前述のシャワーカードを購入する必要があります。シャワーカードの枚数は限られているので、シャワールームを利用したいという方はお早めにご購入ください。値段は320円です。購入については、前述の説明をご参照ください。始発駅以外からの乗車の場合、乗車時すでにシャワーカードが売り切れている可能性がありますのでご注意ください。

次に、シャワールームを使用するにあたって注意点です。それは、シングルデラックスをご利用の方を除き、タオルを用意しなければならないことです。シングルデラックスの利用者は、個室内に用意されているアメニティに入っているタオルを使うことが出来ます。以前はこのアメニティをシングルデラックス利用客以外も車掌さんから購入できたようですが、現在はそういったことは行っていないようです。

タオルを用意していないと大変なことになってしまうので、シャワーを浴びるのであればタオルを持ってくるべきでしょう。

僕は、持ってきていた自分のタオルを使用しました。 

いざシャワールームへ

まだ眠かったのですが、目を覚ましにシャワーを浴びに行きました。

本来はもう少し早く起きてシャワーを浴びるつもりでしたが、遅延が分かっていたので予定よりも遅く起きました。

着替え、タオル、貴重品、そして昨晩購入したシャワーカードを持って10号車のシャワールームに向かいました。ノビノビ座席では、まだ半分くらいの乗客が寝ていたように感じました。ノビノビ座席は通路との間にカーテンしかないので、あまり音を立てないようにして移動しました。もちろん、通路での配慮はノビノビ座席に限った話ではなく、マナーとして当然なわけですが。ノビノビ座席のある12号車とシャワールームのある10号車の間にある個室横の通路も同様の配慮をしました。

シャワールームの設備

シャワールームはシャワーカード券売機と同じで瀬戸号は3号車、出雲号は10号車にあります。また、シングルデラックス利用者はシングルデラックスと同じ号車にある専用のシャワールームを利用できます。

シャワールームに入ったら、まず鍵を閉めます。後述しますが、大事なポイントです。

入ってすぐの場所は脱衣所、入って右手のドア越しにシャワールームがあります。

脱衣所

まず、脱衣所の説明からです。

入って左手には、シャワールームについての案内等が書かれています。

「シャワールームごあんない」と「シャワールーム洗浄ボタン」と「非常用連絡ブザー」
初めての利用でも、この説明を読めば問題ないはずです(本来そうでなければ、案内の意味がないわけですから)

その右側ににはドライヤーがあります。これは便利ですね。

サンライズエクスプレスのシャワールームに備わっているドライヤー

その下にはゴミ箱が設置されています。シャワールーム内でゴミ箱を使う状況が思い浮かびませんが、あって困ることはないと思います。

シャワールーム内のゴミ箱
上に写っているのが、ドライヤーのコードです

入って正面には、鏡と物を置くなどに利用することのできるスペースがあります。

シャワールームにある物置き場

物置き場の下には、脱衣した服を入れるカゴ(脱衣カゴ)があります。

シャワールーム専用の脱衣カゴ

シャワールーム

次に、シャワールームです。

更衣室との間にある扉を開くと、正面の右側にシャワーの残り時間が表示されている画面と、シャワーのお湯を出す「STARTボタン」とお湯を止める「STOPボタン」があります。

残り時間画面とスタートボタンとストップボタン

後述しますが、シャワーの利用には時間制限が設けられているので、この表示が重要になります。

写真は取らなかったのですが、この下にお湯の温度調整をするものがあります。

更に下には、ボディーソープ(右)とリンスインシャンプー(左)があります。先ほど説明したドライヤー同様、非常にありがたいですね。

ボディーソープとリンスインシャンプー
ボディーソープ(右)とリンスインシャンプー(左)

中央には、シャワー(本体)があります。

シャワー本体

一般家庭の住宅やアパートなどにある、いたって普通のシャワーです。シャワーホースはちょうど良い長さだと思います。
左右には、手すりがあります。

左側の手すり
右側の手すり
手が濡れていても、滑りにくくなっています

また、正面と左右に鏡がついています。

言ってしまえば、家の風呂場に似てると思います。サンライズエクスプレスに使用されている285系電車の内装は、大手住宅メーカー・ミサワホームが携わっているというのが一番の理由でしょう。

いよいよ、シャワーを浴びます!

シャワー利用の準備

まず始めに、購入したシャワーカードを挿入します。

カードを挿入する場所は、ドライヤーの下にあります。注意書きに書かれているように、濡れたカードを入れないようにしてください。

シャワーカード挿入口
シャワーカードを入れる瞬間
写真がボヤケてしまっています。ご了承ください

シャワーカードは、矢印の向きに挿入します。カード自体は、すぐに出てきました。

すると、先ほどまで「カードを入れてください。(Insert your card.)」と表示されていたのが「シャワーをご利用をいただけます。(Now available.)」に変わりました。

シャワールームの利用可能案内
ボヤケてしまいましたが、利用可能を示す文字が表示されています

そして、シャワールーム内の残り時間を示す表示が「あと6分00秒」となりました。

利用可能状態になったシャワールームを示す残り使用時間

サンライズエクスプレスのシャワーは、1回につき6分間利用できます。STARTボタンを押すとシャワーからお湯が出てカウントが進み、あと0分00秒になるとお湯が止まります。

6分だと短く感じるかもしれません。「修学旅行かよw」と思った方もいることでしょう。しかし、6分とはシャワーが出ている時間のみです。STOPボタンを押せばカウントが止まり、STARTボタンを押せば再度カウントが進みます。ですから、洗っている間お湯を止めておけば問題ないのです。長さはそこまで心配する必要はないと思います。

ここで注意点があります。それは、出入口の扉の鍵を開けてはいけないという点です。

シャワールームの入り口の扉
シャワールーム利用の注意で一番大事かもしれません

鍵の上に書かれているように、シャワーカードを挿入後に鍵を開けてしまうとカードの効果が切れてしまいシャワーを使用できなくなってしまいます。シャワーカードは図書カードやテレホンカードなどとは異なり、1回限りの有効です。例えば、「残り時間が3分だからまた後で使おう」といったことは出来ません。シャワーカードやシャワールーム内の案内にも書かれていますので、十分にご注意ください。

サンライズエクスプレスのシャワーを体験

実際に使用してみました。

身につけていたものを外し、服を脱いでシャワールームに入り、脱衣所とシャワールームを区切る扉を閉めました。

さっそくSTARTボタンを押してみました(このSTARTボタン、意外とちゃんと押さないと反応しません。STOPボタンも同様です)。すると、水が出てきましたwしばらく使われなかったようです。しかし、数秒でお湯に変わりました。自宅のシャワーより優秀・・・。

普段家でシャワーを浴びるときと同じように、体と髪の毛を洗いました。全て洗い終わりSTOPボタンを押すと、残り時間は4分以上ありましたwそりゃ、流すときにしか時間はカウントされないわけですから、この結果は驚くことではないと思います。

ここで終えてもいいのですが、せっかくなので最後どうなるかを観察するために浴び続けました。ただ4分以上浴びるだけというのはなかなかの苦痛でしたが・・・。

浴び続けて気づいた点があります。床がかなり滑りにくいようになっています。車体の揺れでも滑りませんし、無理に足を滑らせようとしても全然滑りませんでした。僕は、シャワールーム内で手すりに捕まる必要がありませんでした。浴室内での転倒事故は多い上に揺れる車内なので、安全に配慮した設計だなと感じました。これもミサワホームの技術なのでしょう(ミサワホームの家がどんな感じなのかを知らないので、正確なことは分かりませんが)。 

残り1分になると、ブザーがありました。そして、残り0秒(正確には残り1秒位)になるとお湯は止まりました。これ以上お湯は出てこないので、シャワーを浴びることは出来ません。

シャワー浴びたらそれで終わりではなく、シャワールームを出てからしなければならないことがあります。それが、シャワールームの洗浄です。

シャワールームのドアを閉めてドライヤーの横にある「シャワールーム洗浄ボタン」を押すと、シャワールーム内の洗浄が始まりました。この洗浄時間は1分ほどであるため、着替えている最中には終わっていました。

着替えを終わらせた後に、シャワールームをあとにしました。

シャワールームを利用して

利用する前は車体の揺れでシャワーを浴びるのは大変なんだろうなと思っていましたが、大変ということはありませんでした。むしろ普段どおりにシャワーを浴びることが出来ました。シャワールーム内はそこまで揺れていたようには感じなかったですし、前述のように滑ることがないように作られていました。なので、比較的に普段と同じようにシャワーを浴びることが出来ると思いますし、安全面に対する心配はいりませんでした。ただ、走行区間によっては上下左右に揺れることがあるようです。最高で130km/hほど出しますからね。よくお風呂場での事故が多いと聞きますので、サンライズエクスプレスでそのようなことは無いと思いますが、十分に気をつけてください。

6分間というのも、想像以上に長かったですねwシャワールームを使える時間が6分間だと勘違いしていて利用を避ける人も多いようですが、体などを洗う際もお湯を出しっぱなしにする人を除けば全く時間が気にならないと思います。おそらく女性でも苦にはならないと思います。

ボディーソープとリンスインシャンプー、そしてドライヤーが用意されているというのはいいですね。その分、荷物が減るわけですから。ただし、シングルデラックス利用者以外はタオルの持参をお忘れないように。

注意点としては、シャワーカードの枚数は限られているため早く買わないと売り切れる可能性があることと、シャワールームの数が少ないので順番待ちになることがあることぐらいですね。あと、シャワールームにいる時間自体には制限は設けられていませんが、マナーとして長居することは避けたほうがいいでしょう。 自分だけのシャワールームではないですからね。

朝の放送

シャワーを浴び終えてから着替えている最中の6時半ごろに、朝の放送(自動放送)が始まりました。 昨晩の車内検札の際に言われた放送はこの放送のことだと思いますが、その前に起きてしまいましたねw

その後、車掌さんによる遅延の案内とそれに対する謝罪の放送がありました。本来ならば既に岡山駅に到着するはずの時刻を過ぎていますからね。

ちなみに、「サンライズ(日の出)」の名が付く特急ですが、あいにくの天気のため日の出を見ることは出来ませんでした。めちゃくちゃ悪かったわけではないため段々明るくなっているのは分かりましたが、太陽が出てくるところは見ることが出来ませんでした。

岡山駅に到着

7時くらいに岡山駅に到着しました。少し寂しい気持ちになりましたが、下車しました。

ちなみに、30分以上の遅延です。

岡山駅在来線ホームでの列車案内
ホームの電光掲示板には「遅れ約25分」と表示されていました

その影響で、快速マリンライナーの乗車ホームが通常と異なる旨とそれによって迷惑をかけてしまっていることに対する謝罪の放送が何度もされてました。あそこまで何度も言われると、サンライズエクスプレスが可哀想ですね。

岡山駅での切り離し作業

岡山駅で、高松・琴平へ向かうサンライズ瀬戸と出雲市へ向かうサンライズ出雲の切り離し作業がありました。

サンライズエクスプレス切り離し作業中
画像は一部加工しています

貫通幌の収納を見ることは出来ませんでしたが、扉が閉まる様子は見ることが出来ました。

多くの人が写真を撮っていました。中にはこの先も乗車する人もいたのですが、過去に乗り遅れた人がいたためか、先に発車するサンライズ瀬戸の発車の際に「車内にお戻りください」という放送が何度もなされていました。サンライズ瀬戸で岡山駅より先も利用する方は、注意したほうがいいでしょう。

時間には余裕があったため、自分が乗っていたサンライズ出雲の発車まで見届けました。

岡山駅発車前の下りのサンライズ出雲
この列車は、この先山陰地方に向かいます

サンライズ出雲がホームを去った後、改札に向かいました。

総評(まとめ)

人生初の寝台特急、快適に過ごすことが出来ました。1つの特急列車としても楽しめましたし、初めての寝台特急としても楽しめました。

ノビノビ座席のカーペットが硬いと色んな方々がブログ等で書かれていましたが、僕はそう感じませんでした。個人差はありますが、そこまで心配する必要はないと思います。どうしてもという方は、個室の利用をオススメします。前述の通り、キャンプに行く機会の多い大学生はあまり苦にならないと思います。関東と関西以西を移動する大学生に本当にオススメです。

硬いのは確かですが、横になることができるだけでも大きいと思います。夜行バスの座席で寝ることと比較すればどちらが快適かは明らかでしょう。

盗難が心配でしたが、問題ありませんでした。しかし、ないとは言い切れないので、車内を移動する際は貴重品を持って移動したほうがいいでしょう。こちらも先ほどと同様に、不安な方は個室の利用をオススメします。これらのことを気にしない方にとっては、ノビノビ座席は良いものだと思います。なんたって安いですからね。個室の場合プラス6000円以上かかり新幹線より高くなってしまいますが、ノビノビ座席ではその逆で新幹線よりも安くなることは大きいと思います。

また、寝台特急の素晴らしさと便利さもよく分かりました。これは鉄道マニアとしてではなく、一般の方目線でです。

基本的に新幹線や旅客機は夜中に動いていないため、首都圏もしくは関西以西を出発する時間によっては翌日の予定に間に合わない可能性があります。例えば、幕張メッセなどで行われるイベントに最後までいた場合、羽田空港を出る最終便に間に合わない可能性もあり、間に合うとしてもドタバタ時間に追われてイベントを最後まで楽しめないかもしれません。新幹線も同様です。そんな中で、寝台特急に乗ることで、寝ている間により目的地に近づくことができます。寝ている間の移動となるため、宿泊費もいりません。更に、発車時刻も遅いので、時間もそこまで気にする心配はないでしょう。これは非常に大きいと思います。また、シャワーを浴びることができ、必ず横になることができるといったホテルのような過ごし方ができ、夜行列車「ムーンライトながら」や夜行バス以上の快適な時間を過ごせるができると思います。

このことを活用すれば、長い旅行の計画の自由度も上がると思います。

最後に

人生初の寝台特急に興奮が止まりませんでした。列車内で寝ることはあっても、寝るために乗ることなんて普通ないですからね。ただ、ベッドではないし個室ではないため、寝台特急という感じはしませんがねw

とりあえず朝きちんと岡山駅に着く前に起きることが出来てホッとしましたw朝起きるのが苦手な人間にとって、このことは心配でたまりませんでした。寝過ごすと色々と面倒でしたからね。無事に岡山駅に着く前に起きることができて良かったです。

また、列車内でシャワーを浴びるなんて滅多に出来ることではないので、このような体験ができてよかったです。実際に体験してみないとわからないことがあるということを改めて感じました。

今回のノビノビ座席はなんとか確保できたものなので、乗ることが出来て本当に良かったです。ちょうど1ヶ月前にきっぷを買いに行ったのですが、そのとき既に残り10席でしたwきっぷの購入は早め早めがいいでしょう。

今回は寝台特急を利用したとはいえど個室ではなかったので、次回以降サンライズ号を利用する際はぜひ個室を利用してみたいものです。高いけど・・・。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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