平成も残りわずかとなり、もうすぐ新元号・「令和」になります。
平成生まれの僕としても、今まで味わったことのない感覚がするものです。
4月1日の新元号発表をサークルのメンバーみんなで見たのですが、あのワクワク感は言葉では表現できないものでした。
大正、昭和、平成に変わったときは状況が異なりますから、このようなイベントとして盛り上がることが出来るのも要因の一つでしょう。
同じ節目の年末年始とはわけが違いますが、日本独特の節目ですし、どんどん日本の文化が失われている中で元号は残り続けてほしいものです。
元号は中国由来のものですが、長年日本で使われて根付いているものなので、日本の文化としてカウントしても良いのかなと思っています。
日本独自の進化を遂げたラーメンやカレーのように。
さて、前置きが長くなりましたが、本題に入ろうと思います。
改元が迫る中、JR九州より「とあるきっぷ」が発表されました。
その名も「平成から令和へ!記念★乗り放題きっぷ」です。
今回は、この「平成から令和へ!記念★乗り放題きっぷ」について詳しく解説していこうと思います。
この記事を作成するに当たり、きっぷに対する疑問点等を答えてくださった駅員さんに感謝申し上げます。
目次
「平成から令和へ!記念★乗り放題きっぷ」とは?
このきっぷは、2019(平成31)年4月30日(火・祝)〜2019(令和元)年5月1日(水・祝)の2日間、九州内を走っている普通列車及び快速列車の普通車自由席に乗り降り自由のJR九州が発売する企画きっぷです。
値段は大人1人あたり3000円と大変おトクなきっぷとなっています。JR九州曰く、「こ令和おトクすぎて平成ではいられない」とのこと。
本当に「これはお得すぎて平静ではいられない」ですね。
実際に、鹿児島中央駅のみどりの窓口で購入してきました。
購入すると、この3枚を渡されました。
まずは、メインのきっぷ(乗車券)です。
次に、フリーきっぷではお馴染みのご案内のきっぷです。
このきっぷでは、1枚です。
最後に、特典券です。
これについては、写真とともに後述します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
発売期間・利用期間
発売期間は、2019(平成31)年4月26日(金)~2019(平成31)年4月30日(火・祝)です。
利用期間は、前述のように2019(平成31)年4月30日(火・祝)〜2019(令和元)年5月1日(水・祝)の2日間です。平成最後の日と令和最初の日の2日間ですね。
ちょうど10連休あるゴールデンウィークの中程になります。
発売場所
「JR九州の主な駅」 となっています。
JR九州の駅にあるみどりの窓口で購入するのが確実ですが、有人駅ならどの駅でも購入できると思います。
余談ですが、このきっぷについてJR九州の全職員が完璧に知っているわけではないようです。
僕は発売開始日の4月26日に購入したのですが、そのとき対応された方はご存知でなかった様子でした。
スマホでこのきっぷについての公式ページを見せて、発券してもらうことが出来たのですが。
まあ、こういうことがあると高圧的に文句を言う人達がいるのですが、もう少し大人の対応が出来ないものかと思うものです。
値段
大人1人あたり3000円です。
こどもの場合は、1人あたり1500円です。
各種割引証による割引等や他の割引との重複適用をすることは、出来ません。
ちなみに、JR九州内における3000円(大人1人)は営業キロ141〜180kmくらいの値段です。
目安として、博多・長崎間が153.9kmです。
それ以上の距離を2日間で移動すれば、得するというわけです。
有効期限
有効期限は2日です。
ただし、前述のように利用期間が2019(平成31)年4月30日(火・祝)〜2019(令和元)年5月1日(水・祝)の2日間ですので、5月1日から使い始めても5月2日(木・祝)には使うことができません。
乗車日が5月2日にまたがる場合は、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。青春18きっぷと同じような仕組みです。
きっぷの効力・注意点
利用可能な路線
JR九州の路線全てが利用可能です。
利用可能路線はJR九州の路線となっていますが、山陽本線の門司・下関間も利用できます。
筑肥線は一部福岡市地下鉄と直通運転している列車もありますが、福岡市地下鉄の区間を乗車することはできません。
地下鉄の区間を利用する場合は、直通運転の列車であっても姪浜駅(福岡県福岡市)で降りて地下鉄のきっぷを購入する必要があります。
また、駅員さんに確認したところ、直通運転の列車に乗って地下鉄の駅で精算することも出来ないそうです。
姪浜駅で一旦降りるか、この分の運賃を諦めるかのどちらかしかなさそうです。
利用可能な列車の種別及び座席
普通列車及び快速列車の普通車自由席に乗車できます。
新幹線及び特急列車には乗車することが出来ません。
新幹線及び特急列車に乗車する場合は、特急券だけでなく乗車券が必要となります。
早岐・佐世保間の特急みどりには(青春18きっぷ等を含め)乗車券のみで乗車出来るのですが、駅員さんに確認したところ、このきっぷでも乗車できるとのことでした。
注意書きには書かれていなかったので、驚きでした。
普通列車の普通車指定席に乗る場合は、別途座席指定券を購入する必要があります。
なお、青春18きっぷのように「グリーン券購入によるグリーン車自由席の利用」はできないようです(駅員さんに確認済み)。
とはいっても、九州でグリーン車自由席があるのは、佐伯発延岡行の普通列車のみですが・・・。
その他
- このきっぷは他の企画きっぷと異なり通常サイズであるため、自動改札を利用できます。
ただし、姪浜駅(福岡県福岡市)は自動改札機がありますが有人改札を利用してください。
この駅の管轄が福岡市交通局(福岡市地下鉄)であることが関係していると思われます。 - 他の乗車券などへの変更は出来ません。
- 未使用で有効期間内に限り、きっぷの値段から手数料(220円)を差し引いた額を購入した場所にて払いもどされます。
旅行開始後の列車の運行不能、遅延等の理由で払いもどしたり有効期間の延長したりすることは出来ません。
また、払いもどしの際は、後述の特典券を含むすべての券が必要となります。 - 紛失による再発行は出来ません。
特典券
このきっぷには、梅ヶ枝餅と引き換えできる特典券がついています。
「特典券」と書かれているきっぷは、珍しいのでは無いでしょうか。
購入した際に渡される特典券は、「令和」の出典元となった万葉集ゆかりの地・太宰府天満宮参道の店舗(大宰府梅ヶ枝餅協同組合加盟店)で梅ヶ枝餅と引換えができます。
「大宰府梅ヶ枝餅協同組合加盟店」と書かれているのでわかりにくいですが、太宰府にある梅ヶ枝餅を販売する全ての店が大宰府梅ヶ枝餅協同組合に加入しているため、そんなに心配する必要はないでしょう。
太宰府ではどのお店であっても交換できるというわけです。
特典券は、きっぷと同様に2019(平成31)年4月30日(火・祝)〜2019(令和元)年5月1日(水・祝)の2日間に限り有効となっています。
実際に使ってみた
僕は、平成最後の日に平成駅と太宰府天満宮に行ってきました。
旅の詳細は、こちらの記事にまとめています。
最後に
このきっぷを購入された方、もしくはこれから購入される方のほとんどにとって、このきっぷでの旅行が平成最後もしくは令和初、もしくはその両方の旅行となることでしょう。
僕もその一人です。
10連休の中の節目の日に、皆さんにとって良い旅になることを心から願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。