僕は、平成最後の日と令和最初の日に改元記念きっぷを使った旅行をしました。
改元記念きっぷはJR九州の普通列車や快速列車に乗り放題となっていましたが、鹿児島県と熊本県の移動には使いませんでした。
それは前の月(2019年3月)に青春18きっぷを使った旅をした際に肥薩線経由で鹿児島から熊本へ移動しており、短期間に同じようなことをすることとなってしまうからでした。
それに、肥薩線経由で行くことは時間もかかり大変であることを青春18きっぷ旅行で痛感しました。
なので、今回は肥薩おれんじ鉄道を使うことにしました。
(このルートも時間がかかることには変わりないですが)
このときに活用したのが、「JR・おれんじぐるりんきっぷ」です。
今回は、「JR・おれんじぐるりんきっぷ」を実際に使った様子をまとめました。
「JR・おれんじぐるりんきっぷ」とは
概要
JR九州のホームページでは、以下のように説明されています。
片道はJR九州(九州新幹線)、片道は肥薩おれんじ鉄道を組み合わせて往復ご乗車できます。
肥薩おれんじ鉄道区間は乗り降りが自由ですので、沿線の観光におすすめです。
購入する際、行きと帰りのどちらを肥薩おれんじ鉄道にするかを決めます。
全4種類のきっぷ(2020月11月修正)
「JR・おれんじぐるりんきっぷ」は「熊本エリア版」「鹿児島エリア版」「熊本・鹿児島ワイド版」の3種類があり、利用区間に合わせた購入ができます。
2020年(令和2年)11月1日より「福岡ワイド版」が追加されて、全部で4種類となりました。
名称 | 値段 | 有効期限 | 利用区間 |
福岡ワイド版 | 14980円 | 2日 | 福岡市内⇔鹿児島中央 |
熊本エリア版 | 5240円 | 2日 | 熊本⇔水俣 |
鹿児島エリア版 | 4200円 | 2日 | 出水⇔鹿児島中央 |
熊本・鹿児島ワイド版 | 8380円 | 2日 | 熊本⇔鹿児島中央 |
きっぷの効力の詳細は、JR九州のホームページをご参照ください。
購入に関する注意点
注意点は、購入はJR九州の駅・旅行の窓口でしかできないことです。
ネットや肥薩おれんじ鉄道の窓口では購入することができないので、お気をつけください。
実際に使ってみた
冒頭で書いたように、今回は平成最後・令和最初の旅における鹿児島と熊本の移動に「JR・おれんじぐるりんきっぷ」を使用しました。
2019年(令和元年)10月の値上がり前の購入なので、現在の値段とは異なります。
今回の行程・きっぷの購入
購入する際に行きと帰りのルートを決める(駅員さんに言う)必要があります。
今回は、行きを肥薩おれんじ鉄道を使用するルート、帰りを九州新幹線を使用するルートにしました。
理由は、帰りが新幹線の方が融通がきくと思ったからです。
このきっぷで乗車できるのは新幹線の「自由席」ですが、指定席に乗りたいなと思い指定席券を購入しました。
ちなみに、GW真っ只中の繁忙期なので、指定席料金は通常期よりも200円高いです。
指定席特急券を購入すると、JR・おれんじぐるりんきっぷの方にそのことをスタンプされます。
元々4月30日の指定席特急券を購入しており、JR・おれんじぐるりんきっぷにも4月30日と記載されました。
というのも、改元記念きっぷが発表される前(4月11日)にJR・おれんじぐるりんきっぷを買っていたことに関係しています。
このときは熊本・平成間の往復乗車券も同時購入していました。
その3日後(4月14日)に指定席特急券を購入しました。
その後、改元記念きっぷが発表された際に上記の理由からぐるりんきっぷを残し、熊本・平成間の往復券のみ払い戻ししました(手数料を取られてしまいましたが)。
記念に払い戻ししなくても良かったかもですが。
当初は4月30日のうちに日帰りで鹿児島に戻る予定でしたが、改元記念きっぷの有効期限が5月1日でそれに存分に使おうと思い、改元後の5月1日に戻ることにしました。
なので、初めは4月30日の新幹線の指定席を取っていましたが、後日みどりの窓口で変更しました。
Aコース(行き)
在来線で川内駅へ
2019年(平成31年)4月30日、鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)にやってきました。
あまり天気は良くなかったですね。
雨が降らないことを祈るばかりでした。
在来線の有人改札で「JR・おれんじぐるりんきっぷ(行き)」にスタンプを押していただきました。
まずは、在来線である鹿児島本線経由で鹿児島中央駅から川内駅を目指しました。
この旅で最初に乗ったのは、8時29分発の川内行き普通列車です。
使用されているのは、お馴染みの817系電車です。
きっぷの効力上、九州新幹線で川内駅まで行っても問題ありませんでした。
しかし、川内駅までの在来線区間は一度も使ったことがなかったので、せっかくの機会ということで在来線を利用しました。
8時29分ごろ、鹿児島中央駅を出発しました。
初めての肥薩おれんじ鉄道
9時18分ごろ、川内駅(鹿児島県薩摩川内市)に到着しました。
この駅で、肥薩おれんじ鉄道に乗り換えとなります。
川内駅はホーム上でJRと肥薩おれんじ鉄道の乗り換えをすることになりますが、その際にスタンプを押していただきました。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線が開業するまでは鹿児島本線だった第三セクター鉄道です。
この肥薩おれんじ鉄道で、九州の西海岸沿いに移動して新八代駅を目指しました。
かつての鹿児島本線なので全区間電化されていますが、使用車両は気動車です。
肥薩おれんじ鉄道を利用するのは、これが初めてでした。
9時25分ごろ、川内駅を出発しました。
肥薩おれんじ鉄道の区間内では何度でも途中下車できることになっており、本来は沿線の名所に寄りながら旅するのが一番の使い方です。
ですが、今回はただ全区間乗り通しただけです。
12時5分ごろ、新八代駅(熊本県八代市)に到着しました。
肥薩おれんじ鉄道自体は1つ手前の八代駅までですが、乗り換えなしに新八代駅まで来れたのは良かったですね。
結果的に約3時間と肥薩おれんじ鉄道経由でもかなり時間がかかり、結構大変でしたねw
この駅で、新幹線に乗り換えました。
在来線でも良かったのですが、在来線は前の月の乗車しているので、今回は新幹線を利用することにしました。
在来線を使ったほうが、早く熊本駅に着いたんですけどね。
新八代駅は、在来線のりばと新幹線のりばが少し離れています。
有人改札を通り、新幹線ホームにやってきました。
時刻表を見れば分かりますが、新八代駅には全然新幹線が停車しません。
1時間に1本か2本です。
新八代駅は九州新幹線が部分開業していた時期の終着駅で、新幹線ホームで在来線特急(リレーつばめ)との乗り継ぎが行われていました。
さて、次の新幹線は博多行きのさくら402号です。
新八代駅の在来線に到着してから45分、ようやく新幹線がやってきました。
12時50分ごろ、新八代駅を出発しました。
ちなみに、JR九州の車両でした。
なので、壮大な車内チャイムを聴くことができて嬉しかったです。
13時2分ごろ、熊本駅(熊本県熊本市)に到着しました。
Bコース(かえり)
新幹線指定席特急券の変更
前述の通り、5月1日の18時前に熊本駅を出発する新幹線の指定席特急券を購入していました。
ですが、5月1日ギリギリまで時間を使いたかったので、4月30日に途中の二日市駅(福岡県筑紫野市)で新幹線指定席特急券の変更をしました。
熊本駅に到着
4月30日と5月1日の2日間で改元記念きっぷを使っていろんなところを訪れましたが、1日の夜に熊本駅に戻ってきました。
改元記念きっぷを使うのは、ここまでです。
ここからは「JR・おれんじぐるりんきっぷ(帰り)」を使用して、新幹線で鹿児島に戻ります。
熊本駅→鹿児島中央駅
乗車した新幹線は、鹿児島中央行きのつばめ349号です。
23時に発車予定のこの新幹線は、鹿児島方面の最終列車です。
熊本駅は九州新幹線の中で利用者の多い駅ですが、さすがに夜遅くということで人は少なかったです。
今回が、初めての800系新幹線でした。
800系新幹線は全体的におしゃれなデザインとなっており、今回利用した普通車指定席もかなり個性的です。
5号車は、僕1人だけでした。
23時ごろ、熊本駅を出発しました。
23時58分ごろ、鹿児島中央駅に到着しました。
最後に
今回は、JR・おれんじぐるりんきっぷの実際に使ってみた様子でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。