青春18きっぷの旅をずっと続けてきましたが、計画段階で決まっていたように最後の区間はやむを得ず特急列車に乗ります。
今回乗車するのは、特急きりしまです。
この特急きりしま、ワンマン化されていることで有名です。
そのため、「検札がなく青春18きっぷで乗ってもバレないのでは」と考える人もいるのではないでしょうか。
今回は、何度も特急きりしまに乗車したことがある僕が特急きりしまの実態について解説していきたいと思います。
目次
西都城・国分間の普通列車の少なさ
一般的に、県境付近の駅の利用者数は少ないです。
一番有名なのが、日豊本線の大分県と宮崎県の県境「宗太郎越え」でしょう。
今回の舞台となる日豊本線の宮崎県と鹿児島県の県境「西都城・国分間」は、上下線ともに昼は普通列車が全然走っていません。
西都城駅に着いたのは10時57分ごろですが、次の普通列車は16時4分となっています。
つまり、6時間弱普通列車が来ないのです。
特急列車と青春18きっぷ
まず根本的な話ですが、青春18きっぷで特急列車に乗ることができるかどうか。
普通列車・快速列車乗り放題きっぷである青春18きっぷでは、(特例を除き)特急列車に乗ることが出来ません。
更に、青春18きっぷを乗車券として特急券のみ購入して乗車することも出来ません。
特急に乗るためには、乗車券も購入しなければなりません。
今回の場合、特急料金のほか、1470円の乗車券も必要だったのです。
青春18きっぷは何の役にも立ちません。
一部区間は、特例として青春18きっぷのみで乗車することができます。
青春18きっぷ利用中に特急列車に乗車
これまで青春18きっぷを使って、いろんな場所を回ってきました。


ですが、5日目の西都城駅(宮崎県都城市)まででそれを断念しました。
一旦途中下車していましたが、再入場の際は乗車券と特急券を駅員さんに見せました。

青春18きっぷではないのに有人改札である理由は、単に西都城駅に自動改札がないからです。
今回は、1号車の普通車指定席を利用しました。
特急きりしまの普通車自由席は空いていることも多いですが、確実に3人でまとまって座れるように普通車指定席にしました。

ここから乗車する特急列車が到着しました。
特急きりしま9号です。

この旅行では、1日目に青春18きっぷで乗車した特急みどり以来の特急列車、そして同じ日の宗太郎越え以来の特急車両です。
11時10分ごろ、西都城駅を出発しました。
ワンマン化されている特急きりしまと日豊本線
ワンマン特急と車内検札
今回乗車した特急きりしまは、ワンマンでした。

ワンマンということは運転士しかいないわけですから、車掌がいません。
なら、検札は出来ないため、青春18きっぷで乗車してもバレないのではないかと悪いことを考える人もいると思いますが、結論を述べると検札はあります。
今までワンマンの特急きりしまで検札されなかったことは、ほとんどありません。
過去には、乗車する際にドア付近で待ち構えていたこともありました。
無賃乗車を考えていた方、残念でした。

ワンマンとは言っても車内放送を自動放送のみで行うだけであって、車内検札自体は基本的にあります。
車掌としての業務をしていないだけで、運転士以外の乗務員もいます。
ワンマンだからといって、不正乗車しないようにしましょう。
「特に急がない」特急きりしまと特急料金
私鉄とは異なり、JRでは特急列車に乗るときには運賃のほかに特急料金を払わなければなりません(特例を除く)。
ですが、停車駅が少なく目的地に早く着くので、利用する人も多いことでしょう。
しかし、鹿児島中央駅と宮崎駅を結ぶ特急きりしまはそうではありません。
確かに普通列車に比べれば、停車駅は少ないです。
ですが、所要時間が普通列車と大して変わらないのです。
「特に急がない」特急なんて言われることもあります。
例えば、鹿児島中央駅と西都城駅の間の区間の場合、特急に乗って短縮できる時間はたった15分ほどです。
理由は、日豊本線が単線であり運転停車が多いこと、特急なのに大してスピードを出せないこと、などでしょう。
それに加えて、日豊本線はよく遅延し、ちょっとの雨ですぐ止まります。
もちろん特急列車なので、特急料金は払わなければなりません。
大した時間の短縮にはならないのに、特急料金が必要なのはボッタクリのような気がしますが仕方ありません。
一応、普通列車よりも座席もしっかりとしていますし・・・。
ただ、元々普通列車の本数が少ない路線なので、不満を持ちつつ特急料金を払って乗ることも少なくありません。
ちなみに、西都城・鹿児島中央間の運賃と特急料金は、僕のせいで必要になったものなので友人2人には請求しませんでした。
青春18きっぷの値段と大して変わらないので、僕にとっては大損失ですねw
鹿児島駅に到着
12時36分ごろ、鹿児島駅(鹿児島県鹿児島市)に到着しました。
結果的に、15分遅れての到着でした。

鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)で降りても良かったのですが、鹿児島市電の乗り換えの関係で鹿児島駅で降りました。
(追記)困惑の筆者
この記事、想像以上にアクセスされているようなのですが、なぜでしょうか。
この旅行記の一環として読む方よりも、検索して直接この記事にアクセスした方がダントツで多いです。
僕たちが青春18きっぷで特急に不正乗車した奴らだとタイトルを見たときに思われてしまったのか、はたまた不正乗車を試みようと考えている方が検索してたどり着いたのか、気になるところです・・・。
ちなみに、グーグルアナリティクス(Google Analytics)で「〇〇 バレない」などと検索してこの記事にアクセスしている人がほとんどであることを確認しています。
この記事の検索流入のワードトップ5が、「〇〇 バレない」です・・・。
不正乗車はたびたび問題になりますし、何なら一部の鉄道ファンが不正乗車してるくらいですし・・・。
(「キセル乗車の通報=撮り鉄界のタブー」云々の事件もありましたね・・・)
1人の鉄道ファンとして、悲しくなるばかりです。
今回は「特急きりしまはワンマンだけど検札あるよ」という話でしたが、JR九州さんは通勤列車やワンマンの普通列車で検札することもありますからね。

それだけ不正乗車を問題視しているのでしょうね。
ちゃんとルールを守って、旅を楽しみましょうね。
最後に
今回は、青春18きっぷにおける特急列車についてでした。
同じことの繰り返しになりますが、ルールを守った上で青春18きっぷの旅を楽しみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。