長かった青春18きっぷを使ったこの旅も、いよいよ最終日の5日目となりました。
起床
2019年(平成31年)3月13日、水曜日。
5日目の目覚めは、大分県佐伯市の「ホテル金水苑」でした。
チャックアウトをして、佐伯駅に向かいました。
佐伯→延岡→西都城
佐伯駅に到着
青春18きっぷの旅5日目の始まりは、大分県佐伯市の佐伯駅から始まりました。

佐伯駅の駅員さんにスタンプを押してもらい、佐伯駅の改札を通りました。
いよいよ旅の最終日がスタートです。

佐伯駅からの宗太郎越えと特急車両グリーン車
6時18分ごろ、佐伯駅(大分県佐伯市)を出発しました。
ここからは有名は「宗太郎越え」です。
朝一の列車が、この日唯一延岡駅まで向かう普通列車なのです。

青春18きっぷ最難関の宗太郎越えですが、普通列車なのに使われる車両は特急用の車両(787系電車)です。
せっかくの機会なので、グリーン車を利用しました。

普通列車なので特急料金はかかりません。
必要なのはグリーン料金だけです。

青春18きっぷでの宗太郎越えやグリーン券の購入方法の詳細は、こちらの記事にまとめています。

延岡駅に到着・乗り換え
7時28分ごろ、延岡駅(宮崎県延岡市)に到着しました。
少し遅延したようですね。

この駅で乗り換えです。
再びやってきた長時間乗車
次は、西都城行きの普通列車に乗ります。
この列車は、大分県と隣接している宮崎県北部の延岡市から鹿児島県と隣接している宮崎県南西部の都城市を結ぶということになります。
この列車の乗車時間は約3時間半、再び長時間の乗車になります。
ちなみに、鹿児島中央発延岡行きという普通列車もあり、その列車は約4時間半かかります。
とはいっても、北海道の札幌駅と稚内駅を結ぶ特急宗谷は5時間なので、乗車時間の長さ自体は別に珍しいことではありません。
7時37分ごろ、延岡駅を出発しました。
3人の地元・宮崎県
先ほど書いたように、宮崎県の端から端へ移動する列車に乗ったわけですが、宮崎県は僕たち3人の地元でもあります。
と言っても、特に書くことはありません。
改札に注意が必要な宮崎駅(解消済み)
9時11分ごろ、宮崎駅(宮崎県宮崎市)に到着しました。

この駅で16分ほどの停車になります。

宮崎県の県庁所在地にあり県内で一番大きい宮崎駅は、大学生になるまでよくお世話になりました。
この駅は、宮崎県内で唯一自動改札のある駅です。
僕が高校2年生のときに、宮崎駅のホームに繋がる階段に自動改札導入の横断幕があったのは良い思い出です。
そんな宮崎駅の改札ですが、注意点があります。
この駅は1番のりばから4番のりばまであるのですが、1・2番のりばと3・4番のりばでそれぞれ改札が異なります。
そして、改札内はそれぞれのホームへの階段があるのみで、ホーム間の移動が出来ません。
なので、宮崎駅を入場する際は乗る列車が何番のりばからの発車なのかをしっかりと確認しなければなりません。
仮に間違えたときは、有人駅なので駅員さんに事情を説明すればいいと思います。
まあ、今回は途中下車していないので関係なかったのですが、もし利用する機会があったら注意してください。
宮崎駅は2020年(令和2年)の「アミュプラザ宮崎」開業に合わせてリニューアル予定であり、その際に改札の件は解消する予定です。
現在では、解消しています。
9時27分ごろ、宮崎駅を出発しました。
西都城駅に到着
10時57分ごろ、西都城駅(宮崎県都城市)に到着しました。


青春18きっぷを駅員さんに見せて、改札を出ました。
青春18きっぷの使用終了
西都城駅と国分駅の間は、上下線ともに昼間は普通列車が走っていません。
宮崎県の様々な観光地に寄りつつ夕方の普通列車で鹿児島に戻ることが出来れば良かったのですが、計画で示していたように僕の都合上それは出来ませんでした。

西都城駅の駅舎に島津家の家紋がありますが、ここ都城市は都城島津家ゆかりの地です。この駅から徒歩20分ほどの場所に都城島津邸があります。
そのため、仕方なく特急列車に乗らなければなりません。
当然ながら青春18きっぷは使えません。
再入場の際は乗車券と特急券を見せました。

青春18きっぷではないのに有人改札である理由は、単に西都城駅に自動改札がないからです。
先ほど書いたように、宮崎県内に自動改札機があるのは宮崎駅だけです。
西都城→鹿児島(特急列車使用)
昼間に普通列車が走らない国分・西都城間
そもそもこのようなことになった1番の原因は、国分・西都城間は昼間は普通列車が走らず特急列車しかないことにあります。

上の写真は西都城駅の時刻表ですが、左の鹿児島中央駅方面は10時28分の普通列車を逃すと次の普通列車は16時4分です。
国分・西都城間はなんと6時間近くも普通列車が走っていないのです。
特急列車も2時間に1本ですがw
国分・西都城間にある特急列車の停車駅は霧島神宮駅のみ(行き違いのための運転停車はあります)なので、それ以外の駅には6時間も乗れない時間帯があるのです。
もっとも、これよりも不便な区間はたくさんありますが。
特急列車に乗車
ここから乗車する特急列車・特急きりしま9号が到着しました。
今回は1号車の普通車指定席を利用しました。
特急きりしまの普通車自由席は空いていることも多いですが、確実に3人でまとまって座れるように普通車指定席にしました。

列車が駅に到着しました。
先ほどの宗太郎越えでも使われていた787系電車です。

この旅行では、1日目に青春18きっぷで乗車した特急みどり以来の特急列車、そして先ほどの宗太郎越え以来の特急車両です。
11時10分ごろ、西都城駅を出発しました。
青春18きっぷと特急列車
普通列車・快速列車乗り放題きっぷである青春18きっぷでは、(特例を除き)特急列車に乗ることが出来ません。
青春18きっぷを乗車券として特急券のみ購入して乗車することも出来ません。
特急に乗るためには、乗車券も購入しなければなりません。
今回も例外ではなく、西都城・鹿児島間の特急券だけでなく、乗車券も必要なのです。

今回の場合、指定席特急料金1340円のほか、1470円の乗車券も必要だったのです。
青春18きっぷは何の役にも立ちません。
ワンマン化された特急きりしま
ワンマン特急と車内検札
今回乗車した特急きりしまは、ワンマンでした。

ですが、車内検札はあります。


ワンマンだからといって、不正乗車しないようにしましょう。
「特に急がない」特急きりしまと特急料金
私鉄とは異なり、JRでは特急列車に乗るときには運賃のほかに特急料金を払わなければなりません(特例を除く)。
ですが、停車駅が少なく目的地に早く着くので、利用する人も多いことでしょう。
しかし、鹿児島中央駅と宮崎駅を結ぶ特急きりしまはそうではありません。
確かに普通列車に比べれば、停車駅は少ないです。
ですが、所要時間が普通列車と大して変わらないのです。
「特に急がない」特急なんて言われることもあります。
例えば、鹿児島中央駅と西都城駅の間の区間の場合、特急に乗って短縮できる時間はたった15分ほどです。
理由は、日豊本線が単線であり運転停車が多いこと、特急なのに大してスピードを出せないこと、などでしょう。
もちろん特急列車なので、特急料金は払わなければなりません。
大した時間の短縮にはならないのに、特急料金が必要なのはボッタクリのような気がしますが仕方ありません。
一応、普通列車よりも座席もしっかりとしていますし・・・。
ただ、元々列車の本数が少ない路線なので、不満を持ちつつ特急料金を払って乗ることも。
僕も大学生になりたての頃は普通列車で帰省していましたが、今では面倒くさくて駅についたときの次の列車に乗っています。
ちなみに、西都城・鹿児島中央間の運賃と特急料金は、僕のせいで必要になったものなので友人2人には請求しませんでした。
青春18きっぷの値段と大して変わらないので、僕にとっては大損失ですねw
遅延・運転見合わせが多い日豊本線
宮崎出身の僕たち3人がよく利用する日豊本線ですが、よく遅延します。
そして、ちょっとの雨ですぐ止まります。
遅延の主な原因は、日豊本線が単線であることにあると思います。
1回宮崎に帰省したときに国分駅で雨のため運転見合わせになって、親に迎えに来てもらわざるを得ない状況になったことがあります。
今回は、重富駅(鹿児島県姶良市)でしばらく停車していました。
鹿児島駅近くの踏切で不具合が原因だったので、いつもとは違いますが。
12時16分に重富駅を出発しました。
竜ヶ水駅
錦江湾と桜島が見えてきました。

この旅では天気が悪い日が多かったので、最後だけ晴れたのは少し複雑ですね。
途中、とある駅に停車しました。

ここは、重富駅の隣にある竜ヶ水駅(鹿児島県鹿児島市)です。
海側のホームには、とある記念碑が立っています。

これは「竜ヶ水災害復興記念碑」で、かつての「8.6水害」のことが書かれています。

鹿児島駅に到着
12時36分ごろ、鹿児島駅(鹿児島県鹿児島市)に到着しました。
結果的に、15分遅れての到着でした。

鹿児島中央駅で降りても良かったのですが、鹿児島市電の乗り換えの関係で鹿児島駅で降りました。
ちなみに
佐伯駅を出発したのが、6時18分ごろ。
そして、鹿児島駅に到着したのが、12時36分ごろ。
なんと、6時間もかかっているのです。
しかも、これは今回のように西都城駅から鹿児島駅の間の区間は青春18きっぷを使わず特急列車に乗った所要時間です。
もし全区間青春18きっぷでの移動だった場合、約5時間西都城駅で足止めを食らったことになります。
普通列車で西都城駅から鹿児島駅まで移動したときの所要時間は特急列車よりも約15分長くなる(特急料金払っても15分しか早くならないのも闇ですが・・・)ことを考慮すると、佐伯駅から鹿児島駅(もしくは鹿児島中央駅)まで青春18きっぷのみの利用では約半日を要することになります。
青春18きっぷ利用者にとって、闇が深い路線・区間ですw
(追記)鹿児島中央駅から佐伯駅まで全区間で特急列車で移動した場合は、4時間以上かかります。

うち約1時間は、「宗太郎越え」こと延岡・佐伯間です。
5日間の旅の終了
これで、全ての旅の行程は終わりです。
あっという間の5日間でした。

最後に
以上、青春18きっぷ旅5日目でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
