基本的に乗ることができるのは普通列車か快速列車になるため、これらの列車が少ない路線では絶対に乗り遅れを避けなければなりません。
それを防ぐためには、そのポイントに着くまで段階で遅れが発生しないようにする必要があります。
ですが、僕たちが青春18きっぷで旅をしている最中に乗っていた路線が運転見合わせとなってしまったのです・・・。
目次
新山口駅を出発
13時59分ごろ、新山口駅(山口県山口市)に到着しました。
この駅では、山陽本線に乗り換えました。
ここからしばらくは2日目との重複区間になります。
14時7分ごろ、新山口駅を出発しました。
まさかの運転見合わせ
この日は乗り換えの連続でしたが、ここまで順調にやってきました。
ですが、ここでアクシデントが発生しました。
本由良駅(山口県山口市)に到着後、本由良駅とその1つ先の厚東駅(山口県宇部市)の間の区間で竹が倒れたため、運転見合わせとなってしまいました。
倒木はよく耳にしますが、倒竹は初めて聞きましたw
その後、車掌さんから「運転再開が16時くらいになる」というアナウンスがありました。
本由良駅に到着したときに14時15分くらいだったのですが、1時間半以上の足止めです。
これは大問題です。
青春18きっぷ旅における「遅延」が意味すること
確かに、この旅では何度も予定との狂いが生じてしまっていました。
では、このときと何が違うのか。
それは、「帰路であること」と「この先の区間の列車の本数の少なさ」です。
この先乗る予定である日豊本線は普通列車の本数が少ない区間があるため、運転再開の時刻によってはこの日の最終目的地である佐伯駅に着くのがかなり遅くなってしまいます。
日豊本線の中津・佐伯間を普通列車のみで移動するのは、大分駅まで行く普通列車と佐伯駅まで行く普通列車が少なく容易ではないのです。
そして何より、この日のうちに佐伯駅に着けないとその日のうちに宮崎県に行くことができません。
佐伯駅までたどり着けなくなるほど運転再開が遅くなることはないとしても、その後の一回の遅延や乗り遅れで佐伯駅にたどり着けなくなる、そんな綱渡り状態にはできる限りしたくありません。
最終手段として青春18きっぷでの移動を諦めて特急列車を使うという手もあるのですが、日豊本線の特急列車がそれほど夜遅くまで運行されていないという問題点もあるのです。
そんなこともあり、僕はヒヤヒヤしていました。
思ったよりも早かった運転再開
1時間半以上の遅延ということに頭を抱えていましたが、実際には駅に到着してから18分ほどで運転再開しました。
1時間半も足止めとなったら確実にホテルのチェックイン時間に遅れるので、ホテルにそのことを連絡しようとしていたときに車掌さんから運転再開のアナウンスがありました。
電話のため車外に出ていたので、慌てて車内に戻りましたw
意外と早い運転再開で本当に良かったです。
何とか取り戻した遅れ
15時31分ごろ、下関駅(山口県下関市)に到着しました。
計画では15時14分ごろの下関駅に到着予定となっていたため、20分くらいの遅れての到着でした。
本来なら3番のりばに到着予定でしたが、ダイヤが乱れたため7番のりばに変更になりました。
4日目は、2日目とは異なり今回は鉄道で関門海峡を渡ります。
小倉行きの列車に乗りました。
15時37分ごろ、下関駅を出発しました。
15時50分ごろ、小倉駅(福岡県北九州市)に到着しました。
この駅で日豊本線の列車に乗り換えですが、乗り換え時間があまりなかったので急ぎました。
次に乗車するのは、中津行きの普通列車です。
15時54分ごろ、小倉駅を出発しました。
ここで、先ほどの運転見合わせによる遅れを取り戻しました。
計画のときから、小倉駅で乗るのは15時54分発の中津行き普通列車でした。
無事にその日の最終目的地に到着
その後、中津駅(大分県中津市)で更に乗り換えて、無事に佐伯駅(大分県佐伯駅)に到着しました。
佐伯発の宮崎県へ行く普通列車は朝一の列車のみで、青春18きっぷでの旅で絶対足止めを食らう場所(いわゆる「宗太郎越え」)なのです。
だからこそ、この日に佐伯駅に絶対に着く必要があり、山陽本線で運転見合わせになったときにはかなり焦りましたw
【補足】遅延や運転見合わせと青春18きっぷ
格安で列車に乗ることのできる青春18きっぷですが、このきっぷには何も保証がないのです。
今回の場合で、もし仮に復旧作業に時間がかかり、その日のうちに運行再開ができず運休となったとするとしましょう。
使用していたのが通常の乗車券だったときは、残りの区間(乗車しない区間)は払い戻しすることができます。
- すでにきっぷをお持ちの場合
旅行を取り止める場合は、運賃・料金の全額をお返しします。また、旅行の途中で取り止める場合は、お乗りにならない区間の運賃はお返しします。その場合、運転をとりやめた列車の特急・急行料金などは全額お返しします。
JR東日本のホームページから引用しましたが、JR各社のホームページにも同じ文章が記載されています。
一方で青春18きっぷは、運休や遅延といったJR側の過失であっても、一度使用し始めてしまうと払い戻しをすることができません。
払い戻しできるのは、未使用時(全くスタンプが押されていない状態)のみなのです。
払戻し
- 払戻しは、未使用で有効期間内に限り、本商品を発売している箇所で行います。(220円の払戻し手数料がかかります。)
- 列車の運行不能及び遅延による払戻しはいたしません。あらかじめご了承ください。
ただ、通常の乗車券も遅延による払い戻しはできませんけどね。
通常のきっぷは、JR側の過失の場合には何かしらの対応がなされることとなっています。
(関係ないので書きませんでしたが、特急券や寝台券には様々な対応が用意されています)
それに対して、青春18きっぷにはそういったことが一切ありません。
要するに、青春18きっぷ使用中にJR側の過失によって計画が狂ったとしても、保証は何もなく自己責任なのです。
ゆとりを持った行程を組むことが一番いいのですが、乗り放題きっぷゆえに欲張りたくなりますし、列車の本数の少なさによる限界もあることでしょう。
それが、青春18きっぷで一番気をつけなければならない点かもしれませんね。
最後に
今回は、青春18きっぷでの旅における遅延発生の重大性についてでした。
お得なきっぷである分、何かあってもJR側は何もしてくれない点にはくれぐれもご注意ください。
僕たちの場合は何とかなったので良かったものの、何とかなるとは限らないので、多少の覚悟はしておいたほうが良いかもしれませんね。
この記事を読んだ方の青春18きっぷの旅が、何事もなく終わることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。