青春18きっぷ

移動を欲張るが故に滞在時間を甘く見てしまう、青春18きっぷ旅の計画の難しさ

鳥栖駅の駅名標

青春18きっぷは乗り放題であることが魅力の一つですが、それ故にできるだけ遠くに行こうと思ってしまうものです。
ですが、移動距離を欲張るがために途中下車先での滞在時間を甘く見てしまいがちです。

僕たちが5日間の青春18きっぷの旅行をした中で、1日目に2度も予定を変更せざるを得ない状況になってしまいました。

今回は、実際に旅行してわかった青春18きっぷで予定を立てる上での注意点についてです。

目次

1回目の予定変更

1回目は、熊本城の含む熊本市内の滞在時間がしっかりと確保できていませんでした。

自分たちで変えた計画

計画ではこのようになっていました。

熊本・武雄温泉間の行程本来の予定

熊本城を観光するために熊本市電を利用して熊本城・市役所前電停に着いたのが13時22分ごろ。

計画の段階では14時15分に熊本駅から鳥栖駅に向かうことになっていたので、この時点で熊本城を観光する時間が全然ないことに気づきました。
急いで観光するか、それとも乗る列車を変えるか。
3人で話し合った結果、乗る列車を変えることにしました。

計画では鳥栖駅や肥前山口駅で30分以上待機することになっていたので、乗る列車が少し遅くなっても問題ないことに気づいたからです。

熊本駅から乗る列車は14時15分発車予定の列車としていましたが、15時15分の列車までに間に合えば問題ないことが分かりました。

実際の熊本駅以降の行程

このことで熊本城の観光時間が約1時間増えました。

原因

熊本市での滞在は熊本城の観光をメインで考えていたのですが、熊本駅で昼食を取ることを考えていたのにその分の時間を考えていませんでした。

それだけでなく、熊本駅と熊本城を往復するのにかかる時間もきちんと考えていませんでした。

1時間遅れて熊本駅を出発

熊本城の観光を終えて、熊本駅に戻ってきました。

ロッカーに預けていたキャリーバッグを取りに行き、それから3人で改札を通りました。

熊本駅の駅名標

15時14分ごろ、鳥栖行きの電車が到着しました。
列車は817系電車でした。

15時15分ごろ、熊本駅を出発しました。
これで、予定の大幅な変更はとりあえず免れました。
鹿児島本線を北上して鳥栖駅まで向かいます。

鳥栖駅に到着・乗り換え

16時49分ごろ、鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)に到着しました。
ここからは長崎本線に乗り換えます。

鳥栖駅の駅名標

本来この駅での乗り換え時間は30分以上確保していて少しゆっくりする予定だったのですが、予定よりも遅くなってしまったので乗り換え時間は4分となりました。

そのため、この駅でかなり遅れを取り戻すことが出来ました。

次に乗るのは、長崎行きの普通列車です。ちなみに、列車は再び817系電車でした。

16時53分ごろ、鳥栖駅を出発しました。

肥前山口駅で遅れを取り戻す

17時40分ごろ、肥前山口駅に到着しました。ここで、佐世保線へ乗り換えです。

先ほどの鳥栖駅と同様に、この肥前山口駅では40分以上確保していて周辺を歩くつもりだったのですが、遅れを取り戻すためにそれはなしになりました。

次は、早岐行きの普通列車に乗って武雄温泉駅を目指します。列車は、またまた817系電車でした。
これは予定と同じ時刻に出発予定の列車、つまり、ここで遅れを取り戻すことが出来たのです。

早岐行きの普通列車の方向幕

17時58分ごろ、肥前山口駅を出発しました。
ようやく、本来の予定に戻りました。

武雄温泉駅に到着

18時17分ごろ、武雄温泉駅(佐賀県武雄市)に到着しました。
3分ほど遅れての到着でした。
少し遅延していたようですね。

武雄温泉駅の駅名標

ですが、ほぼ予定通りに武雄温泉駅に到着することが出来ました。

2回目の予定変更

2回目は、武雄温泉での滞在時間と武雄温泉駅と武雄温泉を往復するのにかかる時間をしっかりと考えていませんでした。

1回目とほぼ同じですね。

移動時間と滞在時間以外の考慮の難しさ

計画ではこのようにしていました。

武雄温泉・佐世保間の行程

予定では18時14分に武雄温泉駅に到着してそこから武雄温泉に向かい、19時18分武雄温泉駅発の列車に間に合うように駅に戻る予定でした。

駅から温泉までは徒歩13分となっていたのですが、早歩きするつもりだったので移動時間を行きと帰りそれぞれで10分として、約30分ほどの滞在時間を確保したつもりでした。

しかし、実際に武雄温泉に着いたのは18時39分ごろ。
18時17分ごろに駅に到着してから22分も経っていました。
これは、武雄温泉駅のロッカーにキュリーバッグ等の大きな荷物を預けるなどして駅を出るのに時間がかかったことが1番の原因でした。

これは温泉に入ろうとする前に気づき、普通に温泉に入っていては19時18分発の電車に間に合わないことを悟りました。

3人で話し合った結果、約1時間後の20時21分発の普通列車に乗ることにしました。

せっかく温泉で疲れを癒やしたいのに、時間を気にしていては休まりませんからね。

実際の武雄温泉・佐世保間の行程

ちなみに、本来の温泉の滞在時間は30分にしていたわけですが、よくよく考えるとこれも無理がありました。
お金を払ったり着替えたりする時間を考えると、全然ゆっくり出来ませんからね。

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取り戻せない遅れ

今回の計画の狂いで1番の問題は、この1時間の遅れは取り戻せないことです。

熊本での1時間の計画とのズレは、肥前山口駅を出発する段階で無くなりました。
しかし、武雄での1時間のズレはもう取り戻せません。
「諦めんなお前!!」と日本一熱い男から言われても無理です。

この日は早岐駅近くのホテルに泊まる予定でチェックイン予定時間は20時としていたのですが、確実に間に合わないのでホテルに21時になるという連絡をしました。

1時間遅れて武雄温泉駅を出発

武雄温泉駅に戻ってきました。

武雄温泉駅の正面から見た駅名標

ゆとりを持って20分前に駅に来たのですが、どうやら遅延しているようです。

武雄温泉駅の発車標

上の画像の一番上のワンマンは肥前山口方面の列車で、同じように乗る予定の20時21分発の列車も遅れて到着するようです。
大して影響はないのですが。

20時26分ごろ、5分遅れで列車が到着しました。
415系1500番台でした。

20時26分ごろ、武雄温泉駅を出発しました。

先ほども書いたように、これより先で1時間の遅れを取り戻すことは出来ません。

2度の失敗から分かる青春18きっぷと観光

このように、1日の間に2度も予定通りに行きませんでした。

青春18きっぷは普通列車と快速列車にしか乗れないものの、その日の間乗り放題なのでできるだけ遠くに移動したいと考えるものです。
僕もこの5日間の旅行を計画する上で、九州・中国地方を一周したかったので結構無理に乗る列車を決めていたところがあります。

しかし、観光を目的として青春18きっぷを利用するのであれば、観光時間を確保できていなければ意味がありません。
時間に追われた観光ではあまり楽しむことが出来ません。

できるだけ遠くに移動したいと思う気持ちを抑えて途中下車した場所での時間をしっかり取れば、今回の僕たちのようなことが起きることはなかったでしょう。

今もしくはこれから青春18きっぷで「観光」をメインとして計画しようとしている方、観光地での滞在時間の考慮を忘れないようにしてください。

最後に

今回は、青春18きっぷと観光と滞在時間についてでした。

青春18きっぷでの旅は列車の乗り換えを考えるのに集中しがちですが、それ以外のことにも気を配ることが大事です。

今回の僕たちの場合は、5日間の旅行の初日にこのようなことが起こりました。
しかし、今更残り4日間の計画を大きく変えることは出来なかったため、その後も予定変更せざるを得ない状況になったり、時間に追われた観光となってしまいました。
乗る列車や泊まるホテルの関係などでうまく修正できなかったからです。

観光を目的として青春18きっぷを使おうとしている方は、観光地での滞在時間にもお気をつけください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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