熊本県の観光名所といえば「熊本城」という方も多いのではないでしょうか。
僕もその一人です。
そのため、今回の青春18きっぷでの旅行の最初の目的地に決めていました。
親曰く、僕が幼い頃に来たことがあるようなのですが、全然記憶にないため実質初めての熊本城でした。
熊本城は、2016年(平成28年)4月に発生した熊本地震によって大きな被害を受けてしまいました。
当時は地元宮崎県で揺れを感じていたのですが、テレビで石垣が崩れるのを家族全員で観たのを今でも覚えています。
あれが、熊本城のどの部分かは分からないのですが。
今回は、熊本地震の爪痕の残る熊本城を観光しました。
目次
到着してすぐに分かる地震の爪痕
最寄りの熊本城・市役所前電停を降りて電停横の信号を渡ると、熊本城が見えてきました。
熊本城が見えてきたのですが、目に入ってきたのは工事の骨組みや崩れた石垣でした。
各メディアやSNSなどでしか地震の被害を見たことがなかったので、生でこの状況を見たときはショックでした。
後日、大学の熊本出身の知り合いに聞いたところ、地震直後に比べればだいぶ良くなったとか。
こういうことをいうと不謹慎かもしれませんが、石垣が本当に石だけで出来ていることが分かり驚きました。
熊本城内へ
さて、中へ入っていきます。
今回は「よみがえる熊本城 復興見学ルート」の順路に沿ってまわりました。
15分ほど歩くと、「未申櫓」近くに着きました。
一見地震の被害がないように思えます。
しかし、横から見ると印象が一変します。
正面から見えないところが、かなり崩れているのです。
続いて、「西大手櫓門・元太鼓櫓」近くにきました。
様々な言語で書かれた説明の横に震災前の写真も載っているのですが、原型をとどめていないことがよく分かりますね・・・。
2003年(平成15年)に復元したばかりだったようです。
写真からは、桜が咲くシーズンは大変美しい光景だったことが分かります。
3月上旬なので、桜のシーズン前でした。
戦国パーク
ちょうど熊本城を訪れた2019年(平成31年)3月9日(土)及び翌・10日(日)には「戦国パーク 武士の魂2019 ~全国の武将隊がおもてなし~」が開催されていました。
時間の関係上、あまり長い時間いることは出来ませんでしたが、非常に盛り上がっていました。
城の石垣と地震
ここまで来れば、天守閣もはっきりと見えてきました。
写真から分かるように、城内のいたるところで石垣が崩れています。
どんどん歩いていきます。
「石垣復旧の主な手順」という説明がありました。
石垣は熊本城を特徴付ける貴重な文化財であるため旧来の位置に戻す必要があるようなのですが、そのために石に番号を付けたり、個々の石の特徴を記録・整理したりしているそうです。
続いて、「戊亥櫓」です。
戊亥とは、方角の北西のことです。
ここまで歩いてきて気付きましたが、熊本城の地震被害は石垣に集中しているようですね。
もちろん建物にも被害は出ているのですが。
加藤神社と熊本城天守閣
熊本城内にある「加藤神社」を参拝しました。
かつては錦山神社という名前だったようです。
加藤神社の境内からは、熊本城の「宇土櫓」や「天守閣」がよく見えました。
宇土櫓は「三の天守」とも呼ばれ、江戸時代から残る国指定重要文化財です。
今は天守閣内に入ることは出来ませんが、完全復旧したら是非天守閣にのぼりたいですね。
2019年(令和元年)10月には特別公開が始まるそうです。
熊本城のその他の建造物
加藤神社を後にして順路を進んでいきます。
急な傾斜を下って一般道路に出てきました。
電停方面へ歩道を歩きつつ、「平櫓」「不開門」「北十八間櫓」「東十八間櫓」を見ました。
この4つは、どれも国指定重要文化財です。
熊本城稲荷神社と維新群像
熊本城の周辺には、他にも様々なスポットがあります。
更に歩道を進むと、熊本城稲荷神社がありました。
今回は、参拝しませんでした。
道路を挟んだ向かい側には、維新群像がありました。
ただ、近くに横断歩道がなく遠回りをする必要がありました。
ちなみに、この周辺にはかなりの人がいました。
何事かと思えば、Pokémon GOのポケスポットだったようです。
まあ、僕たち3人は誰一人としてやってないんですけどねw
最後に
今回は、熊本県熊本市の熊本城を訪れました。
熊本地震の爪痕がまだ残っており、崩れた石垣を見るたびに悲しくなりました。
その一方で、2度の大地震に耐えた熊本城の強さや城の設計に携わった多くの方々の凄さもまた感じました。
完全復旧したら、また行きたいと思います。
熊本城と地震の被害に合われた地域の1日も早い復興を願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。