青春18きっぷは1人で使うのはもちろんのこと、複数人で使用することもできます。
そんなとき全員が全くの同一行程であれば特に困ることはないですが、スタート地点が異なるときはどうすればよいのか。
この疑問を持った方もさぞ多いことと思います。
そこで今回は、スタート地点の異なる複数人で青春18きっぷを利用するときの合流方法(補足として、ゴール地点が異なる複数人で青春18きっぷを利用するときの解散方法)と注意点の解説します。
また、2019年(平成31年)春に青春18きっぷを使用した際に実際に途中合流をしたので、後半ではそのときの様子についてまとめました。
目次
青春18きっぷでの合流方法
注意点
青春18きっぷを購入すると、きっぷだけでなく4枚の案内の紙も一緒にもらいます。
そのうちの「ご案内1」には、複数人数での利用についての注意書きが書かれています。
上の写真の赤線部には以下のように書いてあります。
複数人数でも利用できます。なお、複数人数の場合は同一行程となり、入出場の際には必ず青春18きっぷ本券が必要です
このように、青春18きっぷを複数人で利用することは出来るのですが、一緒に行動する必要があるのです。
本題ですが、青春18きっぷを利用している人に途中で合流できるのか?
結論から述べると、合流することはできます。
ただし、いくつか注意点があります。
前述の「複数人数の場合(中略)入出場の際には必ず青春18きっぷ本券が必要」というのは、入出場の度に駅員さんなどにきっぷの確認をしてもらう必要があるということです。
ですから、同一行程の区間のスタート地点(合流地点)の駅で一緒に入場する必要があるのです。
つまり、合流する駅では全員が一旦改札を出なければならないのです。
青春18きっぷで合流したい場合は、全員が一旦改札を出る!
1人に対して同じ日に複数のスタンプを押すことをJR側は絶対にしないと思うので、「あらかじめその日に利用する人数分のスタンプを押してもらっておけば、改札内で自由に合流ができる」ということはないでしょう。
途中合流(解散)方法の例
文章だけでは分かりづらいので、図解で説明しようと思います。
説明しやすいように、以下のような状況を仮定します。
これから、αさんとβさんはZ駅で合流して、2人で目的の場所を目指すとします。
では、順に説明していきます。
まず、αさんは青春18きっぷでZ駅まで行くことができます。
始発駅でスタンプを駅員などに押してもらいます。
それに対して、βさんは青春18きっぷを持っていないので、Z駅までのきっぷを購入する必要があります。
次に、Z駅に着いてからですが、αさん・βさんともに改札を出る必要があります。
車内合流やホームでの合流はできません。
そして、再度改札を通る際に有人改札でβさんの分のスタンプを押してもらい、2人で一緒に改札を通ります。
こうすることで、同一行程区間で入場の条件を満たすのです。
後は2人で同時行動するのであれば、その日は乗り放題です。
3人以上の場合も合流回数が複数回ある場合も、上記と同様です。
ちなみに、ゴール地点が異なり途中で解散する場合は、上記の逆です。
解散する駅にて、一旦全員が改札を出る必要があります。
車内・ホームで合流したい場合
このように、基本的には一緒に改札に入ったり改札を出たりしなければならないため、車内合流やホームでの合流はできません。
では、車内やホームで合流したいときはどうすればいいのか。
僕は、別々の青春18きっぷを使用すればいいと思います。
上記の内容は同じきっぷを複数人で使用する場合なので、一人ひとりがきっぷを持っていれば問題ありません。
ただ、5日間みんなが使用するのであればいいと思いますが、1日や2日などの短い期間での使用の場合は損するので、人数分のきっぷの用意は勿体ないと思います。
青春18きっぷでの途中合流・実践編
2019年春、僕は友人2人と青春18きっぷでの旅行をしました。
5日間の旅行でしたが、その1日目に途中合流がありました。
前置き
今回の合流の舞台は、鹿児島県の吉松駅です。
僕は鹿児島中央駅から肥薩線経由で目指し、友人たちは宮崎・都城方面から吉都線経由で目指しました。
僕は青春18きっぷをきっぷで吉松駅を目指し、友人2人は購入した吉松駅までのきっぷで吉松駅を目指します。
ただ、僕が乗っていた列車と友人2人が乗った都城駅からの列車はどちらも吉松駅止まりである上に、人吉方面の列車の発車時刻まで少し待たなければなりません。
合流がなくても途中下車すると思うので、例としてはあまり良いとは言えないかもしれませんね。
吉松駅に到着・途中下車
僕は鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)から出発して、隼人駅(鹿児島県霧島市)で肥薩線に乗り換えました。
8時10分ごろ、吉松駅(鹿児島県姶良郡湧水町)に到着しました。
駅員さんに青春18きっぷを見せて、途中下車しました。
吉松駅の外に出て、友人たちを待つことにしました。
吉松駅で友人2人と合流
駅を出て少しすると、都城発・吉松行の列車が入線してきました。
そして、改札の外で友人2人と合流しました。
「改札の外」というのが重要です!
青春18きっぷでの合流を実践
列車の発車時間が近づいてきたので再入場することにしました。
さて、ここまで青春18きっぷは僕1人で使っていました。
しかし、ここからは3人で乗ります。
そこで、吉松駅の駅員さんに再入場の際に追加で2つスタンプを押してもらいました。
しっかり説明すれば何も問題ないはずです。
左2つは吉松駅、一番右は鹿児島中央駅のスタンプですが、どちらも同じ日付(3月9日)です
後日撮った青春18きっぷの拡大図です。
同じ3月9日なのに、駅名が異なることが分かると思います。
それに対して、翌日の3月10日は同じ駅名です。
これで、3人が同時行動をするのであれば3人で何度でも乗ることができ、何度でも下車することができるようになりました。
まあ、この旅の中では一度だけ例外として僕1人だけ改札を出ることを認めていただいたことがあるんですけどねw
あれは駅員さんのご配慮だと思うので、基本的に別行動は無理だと思います。
3人での行程のスタート
次の列車で人吉駅(熊本県人吉市)まで向かいます。
この列車からは3人で同時行動です、入場するときも乗車するときも下車するときも。
よっぽどのことがなければ、深く考える必要はありませんが。
8時46分、吉松駅を出発しました。
この旅の全貌についてはこちらの記事にまとめていますので、気になった方はぜひ。
最後に
今回は、青春18きっぷでの途中合流の方法について図解と実践編に分けて説明しました。
少し複雑ですが、そこまで難しいことではないと思います。
(同じ青春18きっぷを使用する場合の)途中合流・途中解散は全員が一旦改札の外に出なければならない点には、注意してください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。