旅客機は大きく分けてジェット機とプロペラ機がありますが、この記事を読んでいる方はプロペラ機に乗ったことがあるでしょうか。
日本の各航空会社の主要路線はジェット機での運航が多いですが、離島を結ぶ便ではプロペラ機が多く使われています。
今回は、鹿児島県の離島の1つ・沖永良部島にプロペラ機で行った時の様子をまとめました。
離島を結ぶ路線、離島の空港ならではのポイントがたくさんありました。
目次
沖永良部島とは
沖永良部島は、鹿児島県の奄美群島(南西諸島の一部)の離島の1つです。
鹿児島市からは500km以上離れている一方で、沖縄本島(沖縄島)までは60kmほどの距離にあります。
細長いオカリナのような形をしており、面積は東京都の伊豆大島よりも大きいようです。
島内には、和泊町と知名町の2つの自治体があります。
何でも、平成の大合併の際に隣の与論島(鹿児島県最南端の島)にある与論町を含む3つの町の合併の話があったとか。
結局、与論町どころか沖永良部島内の和泊町と知名町の合併さえなくなったようですが。
今回は空路を使いましたが、航路でも行くことが可能です。
ただ、かなり時間がかかる点には注意が必要です。
日本エアコミューターとは
日本エアコミューター(Japan Air Commuter; JAC)は、鹿児島空港を拠点としているJALグループの航空会社です。
主に、鹿児島県内の離島を結ぶ便を運航しています。
鹿児島・福岡間のような路線もありますが。
日本エアコミューターが運航する便はJALグループ便の1つで、JALのマイルやFLY ONポイントをためることができます。
これまでJAC便として運行されていましたが、2020年10月25日よりJALなどとの共同引受による運航を開始したことで、全便JAL便となりました。
以前はJAL国際航空券の国内移動にJAC運航便を選択出来ず、国際線と国内線の別々での購入が必要でした。
今回の共同引受に伴い、同時購入が可能となりました。
また、同日にワンワールドアライアンスに加盟しています。
ワンワールドアライアンスに関しては、こちらの記事で詳しく触れています。



ワンワールド加盟航空会社となったことで、JAL以外の航空会社でワンワールドエリートステイタスを保有している人は日本エアコミューター運航便でもサービスを受けることができるようになりました。
使用機材は、どれもジェット機ではなくターボプロップ機(いわゆるプロペラ機)です。
座席はすべて普通席で、クラスJはありません。
鹿児島空港→沖永良部空港
2020年(令和2年)10月18日、沖永良部島に用事があったので鹿児島空港から沖永良部空港に向かいました。
JAC3801便
お馴染み、鹿児島空港にやってきました。
今回搭乗したのは、7時40分発沖永良部空港行きのJAC3801便です。
沖永良部空港には、9時5分の到着予定となっています。

先ほども記載したように、現在ではJAL便としての運航となっています。
この便で言うと、「JAC3801便」から「JAL3801便」に変わっています。
ですが、現在でも日本エアコミューターの機材と乗務員での運航であるため、変更点はほぼないと思います。
12番搭乗口は、ゲートを通ると下りエスカレーターがあり、バスが待っています。
全員がバスに乗ったのち、そのバスで今回乗る機体が駐機している場所まで向かいます。
福岡空港などと違ってすぐ着きますけどね。
使用機材は、ATR42-600です。
48席しかない、小型のプロペラ機です。

今回座った座席は、7Aです。
左のプロペラがよく見えます。
鹿児島空港を離陸
7時47分ごろ、鹿児島空港RWY34を離陸(北西方向へ離陸)しました。
鹿児島空港を離陸してしばらくすると、左へ旋回して南下、左手に鹿児島空港の滑走路が見えてきました。

さらに、桜島が見えてきました。

上空から見ると、溶岩が冷えて固まった感が伝わってきますね。(語彙力)
サービス
搭乗時に、除菌シートを配布していました。

こういうご時世の関係で、JALグループ便すべてで行われていることです。
この除菌シート、結構冷たいですw
機内でアナウンスもなされますが、この除菌シートで窓を拭く行為は絶対にやめましょう。
窓ガラスの劣化に繋がります。
そこそこ長い路線のため、飲み物のサービスもあります。

さらに、飴をいただくことができます。

2つ取っていいとのことだったので、そうしました。
ATR42-600の機内
先ほども紹介したように、使用機材はATR42-600です。
機内について、軽く触れたいと思います。
小型機ということもあり、座席の作りも小さく感じます。
機内誌などの収納スペースも、JAL主要路線で使われるボーイング社のジェット機と少し違います。

下部には、収納ポケットがあります。

そこまで大きくない収納ポケットですが、スマホや音楽プレーヤーを入れることができるので、なかなか便利でした。
座席の上には、お馴染みの照明や呼び出し用のボタンがあります。

奄美群島上空
当便は、九州本島をずっと南下して、奄美群島上空を飛行します。

上の写真は、奄美大島でしょうか。
機内からはポツポツ小さな島が見えてきますが、島1つない限りなく海が広がっている場所も。

この写真は着陸10分前に撮ったことものですが、地球が水の星であることを感じるものです。
沖永良部空港に着陸
着陸態勢のシートベルト着用サイン点灯後、左に旋回した後に右に大きく旋回。
左手に沖永良部島が見えてきました。

沖永良部空港は、沖永良部島の最北部(北東端)にあります。
写真は、島の東側から見た形となっています。
写真で伝わるかはわかりませんが、海がとにかく綺麗でした。

沖永良部空港のRWY04に着陸(滑走路南側から着陸)しました。
主要空港と異なり、滑走路の端でUターンして、滑走路の中ほどで右に曲がり駐機場に着くという流れでした。

駐機場からは歩いて到着口に向かいます。
上の写真右側の扉が空いているところが、搭乗口となっています。
沖永良部空港(えらぶゆりの島空港)
沖永良部空港は、公民館のような小さな空港です。
2016年(平成28年)より、「えらぶゆりの島空港」の愛称でも親しまれています。
この愛称は、空港がある鹿児島県和泊町が一般公募で募集して決めたもののようです。

その後
今回沖永良部島にやってきた一番の目的は、知名町のマンホールカードをゲットすることでした。

観光がメインの目的ではなかったので、日帰りでした。
空港到着の数時間後には、再び沖永良部空港に戻ってきました。
帰りの様子はこちらの記事にまとめていますので、良ければご覧ください。

最後に
今回は、日本エアコミューターの鹿児島空港から沖永良部空港への便についてでした。
この記事を読んだ方のほとんどが沖永良部島には鹿児島空港から行くことになると思うので、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。