JALグループ便搭乗記

【JAL/JAC】九州本島内の短距離路線!鹿児島から福岡までプロペラ機で行ってみた

鹿児島・福岡JACサムネ

一般的に国内線でも他地方への移動に利用することが多いと思いますが、九州では離発着空港がどちらも九州という路線がいくつもあります。

まずは、離島路線。
長崎、鹿児島などのように離島が多い九州では、九州本島と離島を結ぶ便が多く設定されています。
鹿児島県の離島へは、JALおよびそのグループ会社が中心に運航されています。

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また、福岡空港と宮崎空港を結ぶ路線もあります。
福岡県福岡市と宮崎県宮崎市の移動は陸路だと時間がかかるため、需要がある路線です。
そのため、短距離ながら1日に7往復もあります。
こちらの便は、JAL(日本航空)グループのJ-AIRが運航しています。

短距離路線かつ1日の便数が多いため、JGC(JALグローバルクラブ)の回数修行としても需要がある路線です。

現在は、新型コロナウイルスによる影響で便数が大きく減っていますが。

その一方で、鹿児島空港と福岡空港を結ぶ便も存在するのですが、こちらは1日に1往復しかありません。
福岡・宮崎間と比較すると、大きな差です。

今回は、鹿児島空港・福岡空港間に実際に搭乗した感想と考察です。

目次

鹿児島空港(KOJ)→福岡空港(FUK)

鹿児島空港と福岡空港を結ぶ便は、JALグループの日本エアコミューター(JAC)が運航しています。

搭乗当時はJAC便として運航されていましたが、現在では全便JAL便となっています。
運航自体は、JACのままですが。

2020年(令和2年)1月12日に福岡に用事があったので、利用してみました。

JALアプリに表示されたJAC3652便2020年初搭乗でした

いつもなら福岡への移動は新幹線を利用するのですが、せっかくの機会と思い今回は空路で向かうことにしました。

ボーディングブリッジなしでの搭乗

保安検査場を通過して、12番搭乗口の前に来ました。

鹿児島空港12番搭乗口のJAC3652便の案内

12番搭乗口は他の搭乗口と異なり、滑走路の反対側を向いています。
滑走路の方を見ると、今回搭乗する飛行機が駐機していました。

鹿児島空港国内線ターミナルビルから見たATR42-600

12番搭乗口の搭乗ゲートを通るとすぐに下りエスカレーターがあり、その先にはバスが待機していました。
飛行機までは、そのバスでの移動になります。

鹿児島空港12番搭乗口から出発するバス

バス移動と言っても、上の写真に鶴丸が写っているように距離は短いです。
おそらく目の前に道路があり、それを横切る形となるため、安全のためのバス移動なのでしょう。

福岡行きの搭乗口は、11番搭乗口のときもあります。
11番搭乗口は道路を渡った先に下り階段があるので、徒歩で直接搭乗します。

すべての乗客がバスに乗車したら、バスは飛行機に向けて発進しました。
数十秒で到着です。

鹿児島空港の他の搭乗口とは異なり、タラップを使って搭乗します。

鹿児島空港に駐機中のATR42-600後部

このタラップは、屋根付きかつスロープタイプとなっています。
ちなみに、一般的な旅客機とは異なり、出入り口は後ろ側となります。

小型プロペラ機での移動

今回搭乗する機体は、ATR42-600です。
ジェット機ではなく、ターボプロップ機(俗に言うプロペラ機)です。

鹿児島空港に駐機中のATR42-600

写真でどこまで伝わるかはわかりませんが、とても小さいです。

機内はたったの42席ということもあり、かなりこじんまりしています。

ATR42-600の機内降りる際に撮った写真です

今回指定していた座席は、「3D」です。
真横を向くと、大きなプロペラがあります。

ATR42-600「3D」から見たプロペラ

1つ前の2列目の奥に座席の向きが逆で、操縦室(コックピット)側を背にした座席がありますが、それが1列目となります。

ATR42-600の1列目の座席

人生初のプロペラ機

ジェット機はこれまでに結構乗ってますし、ヘリコプターは小学生の時に自衛隊のイベントで乗ったことがありました。
ですが、プロペラ機は初めてでした。

すべての乗客が搭乗を終えたあとに回転し始めたプロペラは離陸直前に一気に回転数を上げ、「ブーン」という音がしました。
ジェット機と違い、モーターっぽさがすごく伝わってきました。
そして、急加速によって座席に押さえつけられる感覚や車輪が地上から離れて空へ飛び立つ感覚、どれもジェット機に比べると軽く感じたというのが、率直な感想です。

小並感がすごいですねw

サービス

上空でのサービスですが、短い路線なのでドリンクサービスはありませんでした。

その代わりに、飴をCAさんが配っていました。

JAC3652便で提供された飴

プロペラ機から見る九州本島

初めの方は雲が多くて、地上の様子を見ることができませんでした。

JAC3652便から見た雲

ですが、徐々に雲が少なくなってきて、九州本島の街の様子が見えるようになってきました。

JAC3652便から見た九州本島

福岡県みやま市上空では、南北に伸びる九州新幹線の高架がよく見えました。

JAC3652便から見たみやま市付近の九州新幹線

上空から見る車両基地

福岡県上空にさしかかりました。

福岡空港は福岡市内にある空港ですが、直接空港に向かうのではなく一旦海に出ました。
窓から博多湾が見えました。

JAC3652便から見た博多湾

博多湾で右旋回、進行方向を北から南へ変えて福岡市内の方へ。

上空から見た博多総合車両所

窓からたくさんの新幹線が停められている様子が見えます(上の写真の中央よりやや左下のところです)。
ここは、「博多総合車両所」という車両基地・車両工場です。

博多総合車両所は、博多南駅として一部旅客営業に利用されています。

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福岡空港の端に駐機

左に180度旋回して、いよいよ福岡空港へ着陸です。
外を見ると、都市高速の1つ・福岡高速道路が見えてきました。

着陸前に座席に押し付けられる感覚がありました。
そう、着陸態勢中に加速しだしたのです。
ジェット機では経験した記憶がないのでびっくりしました。
あとは、ジェット機に比べてフラフラだったような・・・微調整なんでしょうけど、飛行機自体苦手なのでw

福岡空港着陸後、空港内の結構端の方にある駐機場で停まりました。

福岡空港端の駐機場

福岡空港内をバス移動

タラップで飛行機を降り、近くに待機していたバスに乗車しました。
西鉄バスと書かれていました。

このバスで、国内線ターミナルまで向かいます。
鹿児島空港とは異なり結構離れており、到着まで数分かかりました。

運賃

特便割引で片道11000円、往復で22000円でした。

需要はあるのか

ここまでは鹿児島空港・福岡空港間の航空機での移動について書いてきましたが、ここからはこの1日に1往復しかない便に需要があるのかについて自分なりの意見をまとめてみました。

基本的には、わざわざ航空機を利用するメリットはない

結論から言うと、単純な福岡県と鹿児島県の移動に、この便を利用するメリットはないと思います。
なぜなら、九州新幹線があるからです。

1日に1往復しかない航空機と比較すれば、新幹線の本数の多さは明らかです。
更に、鹿児島市を出発地もしくは到着地と考えると、鹿児島中央駅から鹿児島空港まで高速バスで約40分かかるので、余計に不便さを感じます。

また、航空機に乗るには保安検査を通過する必要があるため、乗るまでに時間や手間がかかりますし、持ち運べるものにも多くの制約が付きます。

需要がある人

鹿児島空港や福岡空港で乗り換えがある人

地方空港である鹿児島空港を発着する路線は、JALグループ以外を含めても多くの都市と結んでいるとは言い難いです。
その点で福岡空港は日本国内の主要空港の1つなので、多くの都市への便が就航しています。
なので、鹿児島空港からはないけど福岡空港からはある地方空港へ行く際に便利、かもしれません。

また、鹿児島空港からは鹿児島県の小さな離島を結ぶ便が多く就航されています。
奄美大島のような島は福岡空港や羽田空港のような主要空港と結ぶ便も就航していますが、その他の離島は鹿児島空港からのアクセスがメインとなります。
このことから、福岡からそのような離島へ行きたい人には需要があると思われます。

ただし、昼間しか飛んでいないことは注意が必要です。

出発地もしくは到着目的地が鹿児島空港に近い人

先程書いたことと内容が被りますが、地下鉄に乗ること数分で博多駅に行くことができる福岡空港と異なり、鹿児島空港は鹿児島市街地から高速連絡バスで40分かかります。
なので、福岡市と鹿児島市の移動では不便です。

ですが、鹿児島空港周辺が出発地・目的地となっている方には、多少は便利かもしれませんね。

ただし、何度も記載しているようにこの路線は1日に1往復しかないため、あまりおすすめはしません。
それに、鹿児島空港周辺の都市を結ぶ連絡バスはかなりの本数が設定されているので、あまり困ることはないと思います。

現在は新型コロナウイルスの影響で減便しているので、注意が必要です。

単純にマイルを貯めたい人・飛行機に乗りたい人

あとは、物好きくらいでしょうか。

フライトマイルを貯めたい人、飛行機が大好きで乗りたい人には良いかもしれませんね。

最後に

今回は、鹿児島空港・福岡空港間の航空機の利用にでした。

少しでも、参考になりば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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