JAL(日本航空)は、利用が多い人に対して様々なサービスを提供しています。
「ダイヤモンド」「サファイア」「クリスタル」のステイタスは、そのサービスの1つです。
今回は、サービスの1つである「JALグローバルクラブ(JGC)」について詳しくまとめました。
目次
JALグローバルクラブ(JGC)とは
JALグローバルクラブ(JAL Global Club; JGC)に関して、JALホームページでは以下の説明がなされています。
JALグローバルクラブは、JALグループ便をいつもご利用いただいているお客さまへ
格別なサービスをお届けする会員組織です。
飲食店などで言うと、常連のお客様へのサービスみたいなものでしょうか。
JGC会員になると
すべての内容を細かく説明するとかなり長くなってしまうので、一部抜粋して紹介します。
JGC会員のみのステイタス「JGCプレミア」
通常のJMB会員のステイタスは「ダイヤモンド」「サファイア」「クリスタル」の3つですが、JGCにはダイヤモンドとサファイアの間に「JGCプレミア」というステイタスがあります。
- 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で80,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便40,000FLY ON ポイント)以上
- または80回(うちJALグループ便40回)以上かつ25,000FLY ON ポイント以上
ダイヤモンドよりも条件がゆるいJGCプレミアですが、ダイヤモンドとサービス内容が大差ないのが特徴です。
ダイヤモンドになる条件は、以下の通りです。
- 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で100,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便50,000FLY ON ポイント)以上
- または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ35,000FLY ON ポイント以上
FOPで見た場合、JGCプレミアはダイヤモンドよりも20000少なくて済むのにサービスがほぼ同じ。
お得なのは、一目瞭然ですよね。
会員専用予約デスク
JALグループ便の搭乗予約を電話で行うときに、専用のデスクを利用することができます。
一般会員のデスクよりも待ち時間が少なく済みます。
前方座席指定サービス
JALグループ便の前方の座席を優先的に指定することができます。
というのも、普通会員の場合は前方座席などは指定できないようになっています。
最前列の座席を指定することで、空港到着後にいち早く降りることができます。
申込場所は、JALホームページ・モバイルサイト、JALグループ国内線・国際線お問い合わせ窓口(お電話)、空港・市内カウンターと幅広いです。
期限は、国内線では予約開始から搭乗便出発48時間前まで、国際線ではご予約開始から出発の24時間前までとなっています。
これはあくまで優先的に指定できる期限であり、国内線・国際線ともに受付終了後も前方座席に空席がある場合には指定できます。
チェックインサービス
JALグループ便利用時、専用のカウンターをチェックインすることができます。
国際線 | 日本国内の空港:JALグローバルクラブ(JGC)カウンター (設置されていない空港ではJALビジネスクラス・チェックインカウンターが利用可能)海外空港:ビジネスクラスカウンター |
---|---|
国内線 | JALグローバルクラブ(JGC)カウンター |
JALグループ国内線とJAL国際線に搭乗する時は、会員本人と同行者1名利用可能です。
ワンワールドアライアンス加盟航空会社便の利用時は、会員本人のみが利用できます。
ワンワールド加盟航空会社については、後述しています。
なお、他社運航の共同運航便、チャーター便の搭乗時は、利用いただけない場合があります。
詳細は、JALホームページの会員ステイタス別コードシェア便サービス一覧をご覧ください。
JALグローバルクラブ(JGC)エントランス
JALグループ国内線利用時、JGCカウンター(チェックインカウンター)横にある保安検査場に通じるエントランスが利用できます。
利用できるのは、会員本人と同行者1名です。
羽田空港、伊丹空港、新千歳(札幌)空港、福岡空港に設置されています。
ダイヤモンド会員とJGCプレミア会員は、「ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場」も利用可能です。
ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場は、JGCエントランスが設置されている4つの空港に加えて、那覇空港にも設置されています。
ラウンジ
JGC会員は、「サクララウンジ」を利用することができます。
JGC会員のうち、ダイヤモンド会員とJGCプレミア会員はサクララウンジに加えて「ダイヤモンド・プレミアラウンジ(国内線)/JALファーストクラスラウンジ(国際線)」を利用することができます。
日本国内および日本国外の一部の空港では、「共有ラウンジ」を利用することができます。
詳細は、JAL公式ホームページをご参照ください。
さらに、条件があるものの最大3名までの同伴者も利用することができます。
国際線のラウンジでは、美味しいカレーが食べられるそうですね。
僕は、まだ一度も口にしたことがないですが。
優先搭乗
JALグループ便およびワンワールド加盟航空会社便の搭乗の際、一般の搭乗客よりも先に搭乗することができます。
こちらは、会員本人のみ利用可能です。
JALホームページには、
JGCカードとご搭乗券をご提示いただくことにより、JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便へのご搭乗時に、一般のお客さまに先駆け、優先的にご搭乗いただけます。
と記載されていますが、少なくとも国内線ではJGCカードの提示が必要となることはないと思っても大丈夫だと思います。
個人的に思う優先搭乗のメリットは、以下の2つです。
- 窓際の席を指定していたとき
→通路側などに既に座っている人に声をかけて横切る可能性を減らせる - シート上の棚に収納する手荷物があるとき
→搭乗客が多く棚が一杯になるようなときにある、収納に手間がかかったり座席から離れた場所に収納せざるを得ない状況になることを回避
マイレージ関係
まず、毎年の初回搭乗に3000マイルをゲットできます。
これはJALカード会員向けのボーナスマイルとは別となっているので、より多くのマイルをゲットすることができます。
次に、搭乗時のボーナスマイルです。
JALグループ便、アメリカン航空便、ブリティッシュ・エアウェイズ便、イベリア航空便利用時に、「35%」のボーナスマイルをゲットすることができます。
ただし、JALマイレージバンク(JMB)のマイル積算対象運賃で搭乗が対象です。
ボーナスマイルは、FLY ONプログラムのボーナスマイルと重複することはなく、優位な方が適用されます。
ステイタス会員のボーナスマイルのほうが割合が高いため、JGCクリスタル以上のステイタス会員になるとそのステイタスのマイルUP率が適用されます。
このボーナスマイルは、フライトマイル(区間マイル×利用運賃のマイル換算率)に上記の35%をかけたものが加算されます。
ワンワールドエリートステイタス
JALは、ワンワールド(oneworld)アライアンスに所属しています。
アライアンス(airline alliance)とは、日本語では航空連合を意味し、航空会社の連合組織のことを言います。
ワンワールドアライアンス加盟航空会社には、JALと以下の航空会社があります。
航空会社名(日本語) | 航空会社名(英語) | 国・地域 |
アラスカ航空 | Alaska Airlines | アメリカ合衆国 |
アメリカン航空 | American Airlines | アメリカ合衆国 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | British Airways | イギリス |
キャセイパシフィック航空 | Cathay Pacific Airways | 香港 |
フィンランド航空(フィンエアー) | Finnair | フィンランド |
イベリア航空 | Iberia | スペイン |
マレーシア航空 | Malaysia Airlines | マレーシア |
カンタス航空 | Qantas Airways | オーストラリア |
カタール航空 | Qatar Airways | カタール |
ロイヤル・エア・モロッコ | Royal Air Maroc | モロッコ |
ロイヤル・ヨルダン航空 | Royal Jordanian Airlines | ヨルダン |
S7航空(エスセブン航空) | S7 Airlines | ロシア連邦 |
スリランカ航空 | SriLankan Airlines | スリランカ |
ワンワールド以外のアライアンスとして、スターアライアンス(Star Alliance)、スカイチーム(SkyTeam)があります。
JALと並ぶ日本の大手航空会社であるANA(全日空; 全日本空輸; All Nippon Airways)は、スターアライアンス加盟航空会社です。
スカイチームに所属している日本の航空会社はありません。
ワンワールドには上から、エメラルド、サファイア、ルビーの3つの
そのうち、JGCダイヤモンド会員とJGCプレミア会員にはエメラルド、その他のJGC会員にはサファイアが付与されます。
FLY ON ステイタス | ワンワールド エリートステイタス |
JGCダイヤモンド | エメラルド |
JGCプレミア | |
JGCサファイア | サファイア |
JGCクリスタル | |
ステイタスなしのJGC(通称:平JGC) |
そのため、JGC自体はJALのサービスではあるものの、ワンワールドアライアンスに加盟している他の航空会社の利用時にもラウンジや優先搭乗を始めとする様々なサービスを受けることができます。
その他
その他の会員サービスについては、JAL公式ホームページをご参照ください。
JGC会員になるためには
では、どうすればJGCに入会できるのか。
入会するために満たさなければならない条件として、以下のことが書かれています。(日本会員の場合)
JALグローバルクラブ(JGC)は、以下の条件を満たされたお客さまがご入会いただけます。
- 1〜12月の12カ月間にJALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便にJMBのマイル積算対象運賃でご搭乗いただくと積算される「FLY ON ポイント」が50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上のご搭乗実績があること。
- JALグローバルクラブ JALカードのCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかをお持ちいただけること。
- JALグローバルクラブ規約を遵守いただけること。
一番上は、JMBサファイアの条件です。
JMBサファイアについての詳細は、こちらの記事をご参照ください。

そして、2つ目はクレジットカード保有に関する内容です。
JALカードのうち、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかを持つ必要があります。
普通カード、学生限定のJALカードnavi、20代限定のJAL CLUB ESTカードではダメです。
JGC会員になるメリット
さて、JGCの内容自体はサファイアとほぼ同じですが、入会の最大のメリットは上で示したクレジットカードを持っている限り、ずっと資格を維持できるのです(もしかしたら、そのうち変更となるかもしれませんが)。
JMBサファイアなどのステイタスは、約1年で資格を失ってしまいます。
そのため、この資格を維持するためには毎年たくさん飛行機に乗らなければなりません。
しかし、一度JGCに入会するとクレジットカードを持っている限り資格を維持できるため、毎年たくさん飛行機に乗らなくても上級サービスを受け続けることができます。
また、前述の通りワンワールドエリートステイタスが与えられるため、JGCの資格を保有し続けているとJAL以外のワンワールド加盟航空会社においても上級サービスを受け続けることができます。
ただ、サービスそのものは年会費などがかかりませんが、CLUB-AカードなどJGC入会に必要なクレジットカードの年会費(最低でも約1万円)がかかる点には注意する必要があります。
JGC入会手続き
JMBサファイア会員になると、JGCへ入会する資格を得ることができます。
その入会手続きの方法は、いくつかあります。
ステイタスカード同封書面の場合
1つ目は、ステイタスカードと一緒に入っている書面で行う方法です。
JMBサファイア会員になると、後日ステイタスカードが届きます。

その中に「JALグローバルクラブ入会申込書」が入っているので、それに必要事項を記載して郵送することで申し込むことができます。

書き方はこの用紙に書いているので、それに従えば問題ないと思います。
一部、この書面で手続きできないパターンがあります。
例として、以下の場合があります。
- 提携ブランド(VISA、MasterCard、JCBなど)を変更する場合
- カード種別(CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードなど)を変更する場合
- アメリカン・エキスプレス・カードの普通カードから切り替える場合
詳細は書面に書かれていますが、このような場合はJALカードお客さまサービスセンターやJGC事務局に連絡する必要があります。
オンラインの場合(条件あり)
2つ目は、インターネット上(webサイト)で行う方法です。
既にJALカードを持っており、提携ブランド(VISA、MasterCard、JCBなど)を変更しせず、カード種別(CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードなど)を変更しない日本地区会員の場合に、JALカード会員専用オンラインサービス「MyJALCARD」にて行うことができます。
普通カードからCLUB-Aカードへの変更の場合は、オンラインで手続きを行うことが出来ます。
さらに言うと、もう少し細かい決まりがあったり、JALカードを持っていなくてもできる場合があります。
詳細は、JALホームページのQ&Aなどをご参照ください。
ディズニー・デザインのJCBカードの場合は、オンラインで手続きを行うことが出来ません。

この方法が、一番手続きが楽で早いです。
僕は、今回オンラインでJGCの入会手続きを行いました。
その詳細は、こちらの記事にまとめています。

最後に
今回は、JGCのまとめとその手続きの解説でした。
僕はJGC修行なしで達成しましたが、少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。