去年2020年(令和2年)は、JALグループ便をたくさん利用しました。
そして、僕はJALグローバルクラブ(JGC)にJGC修行らしいことをせずに入会しました。
JGCカードを持ち続けている限りこれからもJGC会員であり続けるわけですが、FLY ON ステイタス自体には有効期限があります。
現在のJMB(JALマイレージバンク)サファイアの有効期限は2022年(令和4年)3月までで、同年4月以降はサファイア会員ではなくなります。
ですが、今年2021年(令和3年)の間にFLY ON ポイント(以下、FOP)が30000を超えたため、2022年度(2022年4月〜2023年3月)は「JGCクリスタル」となることが確定しました。
昨年JGC修行らしいことをせずにJMBサファイア会員になったように、今年も修行は一切していません。
今回は、JGCクリスタルが確定までと、JMBクリスタルや普通のJGC会員との違いをまとめました。
JGCクリスタル会員になる条件
JMBクリスタルの条件の復習
JGCクリスタル会員の話をする前に、JMBクリスタル会員の復習をしましょう。
JALホームページには、以下の記載があります。
JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便へのご搭乗が以下に該当するお客さまにお届けします。
- 毎年の1月~12月の12ヵ月間(暦年)で30,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便15,000FLY ON ポイント)以上
- または30回(うちJALグループ便15回)以上かつ10,000FLY ON ポイント以上
※ご搭乗回数は、JMBのマイル積算対象運賃によるご搭乗が対象となります。
要するに、1月から12月の間にFLY ON ポイント(以下、FOP)が30000(うちJALグループ便15000)以上になるか、30回(うちJALグループ便15回で、特典航空券での搭乗などは対象外)乗るかのどちらかを達成することでJMBクリスタル会員になることができます。
アライアンス加盟航空会社には、JALと以下の航空会社があります。
航空会社名(日本語) | 航空会社名(英語) | 国・地域 |
アラスカ航空 | Alaska Airlines | アメリカ合衆国 |
アメリカン航空 | American Airlines | アメリカ合衆国 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | British Airways | イギリス |
キャセイパシフィック航空 | Cathay Pacific Airways | 香港 |
フィンランド航空(フィンエアー) | Finnair | フィンランド |
イベリア航空 | Iberia | スペイン |
マレーシア航空 | Malaysia Airlines | マレーシア |
カンタス航空 | Qantas Airways | オーストラリア |
カタール航空 | Qatar Airways | カタール |
ロイヤル・エア・モロッコ | Royal Air Maroc | モロッコ |
ロイヤル・ヨルダン航空 | Royal Jordanian Airlines | ヨルダン |
S7航空(エスセブン航空) | S7 Airlines | ロシア連邦 |
スリランカ航空 | SriLankan Airlines | スリランカ |
これらの航空会社の便に乗っても一定数のポイントもしくは搭乗回数はOKとなっているので、全てJALグループ便である必要はありません。
詳細は以前の記事にまとめているので、そちらをご参照ください。
JGCクリスタルの条件
さて、本題のJGCクリスタルの条件ですが、「JGC会員がJMBクリスタルの条件を満たす」ことです。
JGC会員になるためには一度JMBサファイア以上のステイタスを達成する必要がありますが、JGC会員になったあとに改めてJMBクリスタルの条件(30000FOPもしくは30回搭乗)を達成するとJGCクリスタルとなるのです。
JGCクリスタルが確定するまで
年明けによるFOPリセット
FOPおよび搭乗回数は1年限りのもので、毎年1月1日にリセットされます。
1回目のボーナスFOP
2020年末、JALさんから2021年度FLY ON ステイタス(有効期限:2022年3月末)所有者に対してボーナスFOPを積算するという発表がありました。
JMBサファイア会員は15000FOPもらえることになっており、僕は2月15日付で貰いました。

これにより、2021年はまだJALグループ便に搭乗していないにも関わらずFOPがたまった状態となりました。

今年の搭乗とFOP
今年最初の搭乗は、3月に福岡空港から那覇空港までの搭乗でした。

それは、JMBサファイア会員/JGC会員になってから初めての搭乗でした。

そして、同じ日に那覇空港から福岡空港まで戻りました。

この2回が、2021年の搭乗の全てです。
福岡・那覇間で溜まったFOPは1206なので、往復分は2倍の2412です。
既にたまっている15000FOPと合わせて、17412FOPとなりました。

さらに、JALカード会員は初回搭乗ボーナスとしてFOPを5000もらえます(以前は自動的にもらえたものの、現在は登録制に変更)。
(追記)上のリンクは、2021年用のものです。
なので、3月末には22412FOPとなりました。

3月の2回の搭乗で、合計7412FOPがたまったことになります。

2回目のボーナスFOP
その後、JALさんから2021年度FLY ON ステイタス(有効期限:2022年3月末)所有者に対して追加のボーナスFOP積算するという発表がありました。
JMBサファイア会員は10000FOPが追加でもらえることとなっており、僕は9月29日付で貰いました。

これまでの22412FOPと足して、FOPが32412となりました。

FOPが30000を超える
そんなこんなでFOPが32412となり、クリスタルの条件であるFOP30000を超えました。
このことにより、2022年度はJGCクリスタル会員になることが確定したのです。
ちなみに、2度のボーナスFOPの関係でJALカード保有のサファイア以上のステイタス会員は、2021年の間に1回でもJALグループ便(コードシェア便含む)に搭乗すると2022年度はワンランク下のステイタスが確定します。

JGCクリスタルのサービス
JGCクリスタルのJMBクリスタルと異なる点
JMBクリスタルのサービスの詳細は、以前の記事をご参照ください。

さて、JGCクリスタル会員がJMBクリスタル会員と異なる点ですが、それはJGC会員であることです。
JALでは重複するサービスは優位な方のみ反映されることになっているので、実質JMBサファイアと同じサービスのJGCがJMBクリスタルのサービスを飲み込んでしまうのです。
例えば、「ワンワールド エリートステイタス」。
JMBクリスタル会員がルビーであるのに対して、JGCクリスタル会員はサファイアです。
「JGC会員のワンワールドエリートステイタスはサファイア以上確定する」と捉えたほうが分かりやすいかもしれません。

ラウンジ利用に関しても、同様です。
JMBクリスタル会員がラウンジを利用するためには、JALマイルを使用してラウンジクーポンと交換する必要がありました。
しかしながら、JGCクリスタル会員であれば、JGC会員などと同じようにサクララウンジを利用できます。
普通に利用することができるため、JMBクリスタル会員のように羽田空港国内線サクララウンジのラウンジクーポンがプレゼントされることもありません。
優先搭乗もそうですね。
JMBクリスタル会員はJALグループ便の国内線においてステイタス会員では唯一優先搭乗ができませんが、JGCクリスタル会員は優先搭乗ができます。
また、国際線において、JMBクリスタル会員が優先搭乗できるのがJAL便だけであるのに対して、JGCクリスタル会員はワンワールド アライアンス加盟航空会社便でも優先搭乗が可能となります(利用できない場合もあり)。
以上から分かるように、JGCクリスタルのサービスはほぼJGCと同じなのです。
クリスタル会員だけど、サファイア会員のようなサービスを受けることができるみたいな感じでしょうか。
平JGCと異なる点
ステイタスなしのJGC会員は、「平JGC会員」などと呼ばれます。
ここまでJGCクリスタルのサービスはJGCとほぼ同じと説明してきましたが、一部平JGC会員よりもJGCクリスタル会員のほうが優れている点があります。
マイルUPボーナス積算率
JGC会員のマイルUPボーナス積算率は35%(JALグループ便、アメリカン航空便、ブリティッシュ・エアウェイズ便、イベリア航空便利用時)となっています。
これに対して、JGCクリスタル会員はJALグループ便とアメリカン航空便利用時が55%、ブリティッシュ・エアウェイズ便とイベリア航空便利用時が50%となっています。
優位な方が反映されることになっているので、平JGC会員よりもJGCクリスタル会員の方がより多くのマイルをもらえることになります。
ちなみにですが、ブリティッシュ・エアウェイズ便とイベリア航空便利用時のマイルUPボーナス積算率に関して、JMBクリスタル会員は25%で、JGCクリスタル会員は50%という違いがあります。
なお、JALグループ便やアメリカン航空便はJMBクリスタル会員・JGCクリスタル会員ともに55%なので、両クリスタル会員間で違いを感じるのはかなり限定的だと思います。
なので、平JGCと比較しました。
国際線アップグレード特典
JAL国際線でマイルを使って上位の座席にアップグレード(例えば、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレード)した際、FLY ONステイタス保有者はマイルが1500マイル返ってくるというサービスがあります。
ステイタス会員向けサービスなので、平JGC会員では受けることができません。
どのステイタスでも変わらないので、JGC会員であればクリスタルにさえなれば当サービスの恩恵を受けることができます。
逆に言えば、JMBクリスタル会員と同じサービスです。
東京ディズニーシーJALラウンジ
東京ディズニーシーのオフィシャルエアラインであるJALですが、ディズニーシーJALラウンジをステイタス会員は毎月1回利用できます。
こちらも平JGC会員にはないサービスではあるものの、JMBクリスタル会員も受けることのできるサービスです。
まとめると
JGCクリスタルの内容を整理すると、平JGC会員よりも優れている点が「少し」あるものの、基本的にはJGC会員と変わらないです。
JGC会員が保持して大きく変わるFLY ONステイタスは、サファイアとダイヤモンドの間にあるJGC専用ステイタス「JGCプレミア」くらいだと思います。
詳細はJALホームページに記載されているので、そちらをご参照ください。
JMBクリスタルの説明がメインなので、少し分かりにくいかもしれませんが。
僕の場合、来年2022年4月に現在のJMBサファイア会員からJGCクリスタル会員になりますが、ボーナスマイルを積算率の減少幅を抑えることができるくらいで、ほぼ恩恵はないかもしれませんね。
ステイタスカードに関して
これまで、FLY ON ステイタス達成した人およびJGC会員に対しては、もれなくステイタスカードが送られていました。
実際、昨年僕はJMBクリスタルとJMBサファイア達成後にそれぞれのステイタスカードをもらっています。


しかしながら、JALアプリ上でステイタスの確認ができるようになったため、ステイタスカードは希望者のみに発行されることとなりました。
お客さまのサービスステイタスは、「JAL」アプリのホーム画面でも表示いただけるようになりました。
これまでFLY ON ステイタスを達成いただいたお客さまとJALグローバルクラブ(JGC)会員のお客さまには、ステイタスカードを発行させていただいておりましたが、「JAL」アプリの提示によって、すべてのステイタスサービスをご利用いただけるため、2021年1月以降は、ご希望された方にのみステイタスカードを発行いたします。
ただし、ステイタスを持っていない人がJGCに新規入会した時の初回のサファイアカードのみ自動発行されるとのこと。
FLY ON ステイタスをお持ちでないお客さまが、日本地区でJALグローバルクラブに新規入会された場合は、初回のJGC ワンワールド サファイアカードは、自動発行されますので、新規入会時のお申し込みは不要です。日本地区以外でJALグローバルクラブに新規入会された場合には、自動発行されませんので、お申し込みが必要です。
僕がJGC入会した年にもらったのは「JMBサファイア」のステイタスカード(JGCカードが届く前)でしたが、今年からはJGCカードとともに「JGCサファイア」がもらえるということでしょうか。
正確なことはJGC会員になった今では確認できないので、気になった方は各自調べてみてください。
これまでと同様であれば、すでにJGCクリスタルのステイタスカードが届いていたことでしょう。
ステイタスカードの発行を申し込める時期ですが、現在よりも上位のステイタス達成時、もしくは既に持っているステイタスカードの有効期限更新が必要なタイミングとなっています。
現在保有しているステイタスよりも上位のFLY ON ステイタスを達成したとき、もしくは発行済ステイタスカードの有効期限更新が必要なタイミングで、再びお申し込みが可能になります。カード発行を希望される場合は、都度本画面からお申し込みが必要になります。
僕は現時点で(JGC)サファイア会員なので、JGCプレミア以上のステイタスを獲得しない限りは今年中にステイタスカードを発行するのはできないということになります。
一方で、サファイアのステイタスは来年3月までなので、おそらく年明け後は発行が可能になるのかなと思います。
現時点ではJGCクリスタルが確定しただけであって、JGCクリスタルになったわけではない(サファイア会員のまま)ですからね。
今のところは(せっかくのFLY ON ステイタスということで)JGCクリスタルのステイタスカードの発行を考えているので、発行できたら記事を更新しようと思います。
(追記)2022年(令和4年)2月15日に申し込みが始まりました。
その過程でいろいろありましたが、何とか発行することが出来ました。


最後に
今回は、JGCクリスタルに関してでした。
よくよく考えたら、今年乗ったのは日本トランスオーシャン航空だけだったので、JAL便に1回も乗らなかったですね。
実は関東に行く予定があった(3ヶ月前に予約までしていた)のですが、ちょうど全国的にヤバかった時期でキャンセルしたので、結果的に今年の搭乗は2回だけでした。
来年度からは平JGC会員になるものだと思っていたので、(ワンランクダウンするものの)ステイタス会員の状態が続くことに驚いています。
そういえば、JALが国内線の需要回復の影響で黒字になりそうというニュースを見ました。
航空業界にとって苦しい状況が続いていますが、今後も楽しい旅の1ページを航空会社さんと描いていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。