JALには上からJMBダイヤモンド、JGCプレミア(JALグローバルクラブ会員限定)、JMBサファイア、JMBクリスタルと4種類のFLY ONステイタスがありますが、これらステイタスを保持しているJALマイレージバンク(JMB)会員(以下、ステイタス会員)向けに2度も発表がありました。
その内容は、ボーナスFLY ONポイント(以下、FOP)。
JALがステイタス会員向けに発表した今回の措置、実はかなり大盤振る舞いな内容なのです。
今回の内容は、ステイタス会員向けの内容です。
なので、一般会員やステイタス持ちではないJGC会員(いわゆる平JGC会員)には関係ない話となります。
目次
1回目のボーナスFOP
2020年(令和2年)末、JALからステイタス会員向けのアナウンスがありました。
いつもJALグループをご利用いただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の影響によりJALグループも路線の運休や減便をさせていただいており、ご利用のお客さまにはご不便をおかけしております。未だ先が見通しづらい状況であり、2021年においてもFLY ON ステイタス獲得の機会が減少する可能性がございます。JALグループを特にご愛顧いただいているFLY ON ステイタス会員のお客さまには、2021年以降もJALの上質なサービスをお楽しみいただきたく、2021年のFLY ON ポイントとしてステイタス別にボーナスFLY ON ポイントを積算させていただきます。
引用:2021年度FLY ON ステイタス会員の方へ ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算について(2020年12月9日更新)
対象となるのは、2021年度FLY ONステイタス(有効期限:2022年3月末)持ちのJMB会員です。
新型コロナウイルス特別対応により、FLY ONステイタスが2021年度(有効期限:2022年3月末)延長対象となるJMB会員も対象です。
その一方で、2021年1月以降の搭乗で達成した2022年度FLY ONステイタス(有効期限:2023年3月末)はボーナスFOP積算の対象外です。
1回目のボーナスFOPは、以下のような感じです。
FLY ON ステイタス | ボーナスFOP |
JMBダイヤモンド | 40000 |
JGCプレミア | 28000 |
JMBサファイア | 15000 |
JMBクリスタル | 8000 |
2月中旬頃までに対象者に対して、自動的にボーナスFOPが積算されたことと思います。
このボーナスFOPは、JALグループ便搭乗により積算となるFOP扱いのようです。
詳細は、JALホームページをご参照ください。
2回目のボーナスFOP
2021年秋、再びJALからステイタス会員向けのアナウンスがありました。
いつもJALグループをご利用いただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の影響によりJALグループも路線の運休や減便をさせていただいており、ご利用のお客さまにはご不便をおかけしております。未だFLY ON ステイタス獲得の機会が減少している状況ではございますが、JALグループを特にご愛顧いただいているFLY ON ステイタス会員のお客さまには、今後もJALの上質なサービスをお楽しみいただきたく、第2回として9月末から10月上旬に、2021年分としてボーナスFLY ON ポイントをステイタス別に積算させていただきます。
引用:2021年度FLY ON ステイタス会員の方へ ~2021年秋~第2回ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算について
対象者は、1回目と同じです。
ただし、2021年の搭乗で達成した2022年度FLY ONステイタス(有効期限:2023年3月末)に応じた積算ではない点に注意が必要です。
1回目と同じですが、状況的に1回目のとき以上に注意したほうが良いでしょう。
例がJALホームページに記載されているので、載せておきます。
例)2020年のご搭乗で2021年度JMBサファイアを達成され、2021年のご搭乗で2022年度JMBダイヤモンドを達成されたお客さま
⇒2021年度JMBサファイアのステイタスに応じてボーナスFLY ON ポイントを積算いたします。引用:2021年度FLY ON ステイタス会員の方へ ~2021年秋~第2回ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算について
気になる2回目のボーナスFOPですが、以下のような感じです
FLY ON ステイタス | ボーナスFOP |
JMBダイヤモンド | 35000 |
JGCプレミア | 17000 |
JMBサファイア | 10000 |
JMBクリスタル | 4000 |
9月末から10月上旬にかけて対象者に対して、自動的にボーナスFOPが積算されたことと思います。
このボーナスFOPも1回目同様、JALグループ便搭乗により積算となるFOP扱いのようです。
詳細は、JALホームページをご参照ください。
2つのボーナスFOPを合わせると・・・
2回に渡ってステイタス会員向けにボーナスFOPが積算されたわけですが、そのことで何が起こるのか。
それについて、整理していきましょう。
まず、2つのボーナスFOPを合算すると以下のようなになります。
FLY ON ステイタス | 2つのボーナスFOPの合計 |
JMBダイヤモンド | 75000 |
JGCプレミア | 45000 |
JMBサファイア | 25000 |
JMBクリスタル | 12000 |
さて、これだけたくさんのFOPをもらえるわけですが、ここである数値と比較してみましょう。
それは、ステイタス達成に必要なFOPです。
一定の搭乗回数でもステイタスを獲得できますが、FOPの場合は下の表に示すFOPが必要となります。
FLY ON ステイタス | 達成に必要FOP |
JMBダイヤモンド | 100000 |
JGCプレミア | 80000 |
JMBサファイア | 50000 |
JMBクリスタル | 30000 |
勘の良い方なら気づいたことと思いますが、ボーナスFOPの合計は(JMBクリスタルを除いて)ワンランク下のステイタス達成に必要なFOPから5000引いたものなのです。
つまり、今年はFOP5000分の搭乗で(JMBクリスタルを除いて)ワンランク下のステイタス会員が確定してしまうのです。
さて、ここで注目すべきキャンペーンがあります。
それは、JALカード会員向けのものです。
JALカード会員は、キャンペーン登録することで初回搭乗ボーナスとして5000FOPがもらえます(以前までは自動的にもらえました)。
要するに、年に1回でもJALグループ便(コードシェア便含む)に搭乗すればJALカード会員は5000FOPもらえます。
その5000FOPを足すと、どうなるのか。
これまでと同じように表にまとめてみました。
FLY ON ステイタス | ボーナスFOP+初回搭乗ボーナスFOP |
JMBダイヤモンド | 80000(=JGCプレミア) |
JGCプレミア | 50000(=JMBサファイア) |
JMBサファイア | 30000(=JMBクリスタル) |
JMBクリスタル | 17000 |
もう、お分かりですね。
先ほど「FOP5000分の搭乗で(JMBクリスタルを除いて)ワンランク下のステイタス会員が確定」と書きましたが、実際には今年1回でも搭乗すれば(JMBクリスタルを除いて)ワンランク下のステイタス会員が確定なのです。
FOP5000分の搭乗だと搭乗路線・座席の種類・利用運賃(先得割引や特便割引など)によって必要な搭乗回数が異なりますが、どんな乗り方であれ1回搭乗すれば良いのです。
JALカードを持っている前提で話を進めていますが、ステイタス会員でJALカードを持っていないという方のほうが少ないと思います。
JGC会員は、確定でJALカード会員ですからね。
FOPによるステイタス達成条件に関しては、ワンワールドアライアンス加盟航空会社の搭乗分も対象となるものの、半分以上はJALグループ便搭乗で獲得したFOPである必要があります。
ありがたいことにボーナスFOPはどちらもJALグループ便搭乗分扱いなので、その点を考える必要はありません。
JMBクリスタル会員だけ何の基準で設定されたものか不明ですが、それでも搭乗回数がそれなりにあるJALカード会員であれば何かしらのステイタスを達成しやすいのではないでしょうか。
余談
翌年度JGCクリスタルが確定した筆者
去年(2020年)、僕はJMBサファイアに到達してJGC会員となりました。


サファイア会員ということで、2月15日に15000FOP、9月29日に10000FOP、合計25000FOPが積算されました。


2回目のボーナスFOPが発表された時点で今年(2021年)の搭乗は、福岡・那覇間の1往復(2回の搭乗)だけでした。


2回だけだったものの、JALカード会員として5000FOPをもらいました。

1回以上の搭乗をしていたので、サファイアよりもワンランク下のクリスタルに必要なFOPに到達。
意図せずJGCクリスタルが確定してしまいました。


今回の措置に思うこと
去年(2020年)もFOPに関する特別措置がありました。
それは、特定期間内の搭乗分のFOPを2倍にするというものでした。

ほぼ同様の措置をANAも行いましたが、その結果、4月という全国的な緊急事態宣言真っ只中(今年の宣言中とは違い、本格的な自粛要請時期)にJGC修行やSFC(スーパーフライヤーズカード; Super Flyers Card )修行を行う修行僧が現れました。
実際に那覇空港にて修行僧がインタビューに応じており、修行僧はもちろんのこと、それのきっかけを作ったJALやANAに対しても非難も上がりました。
今考えても、3月までの搭乗分ならともかくとして、4月以降の搭乗分も対象にしたのはよく分かりません。
今年分のFOP措置は、前年の反省なのかもしれませんね。
もっとも、1回は搭乗しないとあまり意味がない措置ですが。
最後に
今回は、JALのステイタス会員向けの大盤振る舞いについてでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。