JAL国内線において、一部路線で設定されている「ファーストクラス」。
普通席やクラスJより座席が豪華であるのはもちろんのこと、手厚いサービスや機内食が提供されています。
行きは、ボーイング777のファーストクラスを利用しました。
今回は、最新鋭のエアバスA350のファーストクラスを利用しました。
目次
今回の搭乗便
今回搭乗したのは、那覇発羽田行きのJAL916便です。
搭乗日は、2020年(令和2年)11月21日です。
前回の搭乗同様、今回もJALアプリでのスクショは忘れていました。
今回の座席は「2K」で、右の窓側の座席を取ることができました。
那覇空港→羽田空港(JAL916便)
一部時系列が前後していますが、予めご了承ください。
大慌てでの那覇空港到着
朝に那覇空港到着した後、レンタカーで名護市などをまわっていました。
ただ、帰りに渋滞に巻き込まれてしまいました。
そのため、レンタカー屋さんに戻ってきたのが、17時くらいと超ギリギリになってしまいました。
遅くても16時半くらいに戻ってくる予定だったんですけどね。
そこから送迎バスで空港まで送ってもらいましたが、那覇空港に到着したのは17時12分ごろでした。
那覇空港
ファーストクラスカウンター
ファーストクラス利用者は、JMBダイヤモンド会員・JGCプレミア会員・ワンワールドエリートステイタス エメラルド会員とともに「ファーストクラスカウンター」を利用することができます。
羽田空港などと違い、那覇空港のファーストクラスカウンターは一般のチェックインカウンターと同じ区画にあります。
JGCカウンターの隣です。
今回は手荷物はないのでタッチ&ゴーできる状態でしたが、すでに保安検査締切の時間が近づいていたので、確認のためにチェックインカウンターに寄りました。
大丈夫という確認をいただいたので、そのままチェックインカウンターをあとにしました。
専用保安検査場
チェックインカウンター近くのエスカレーターで2階に降りて、保安検査場に向かいます。
那覇空港では、ファーストクラスカウンターを使用できる乗客向けに専用の保安検査場が用意されています。
チェックインカウンター近くのエスカレーターを降りた後、普通の乗客は右側に進むのですが、左側の奥に進んだ先に専用の保安検査場があります。
保安検査場に着いたのは17時15分で、搭乗時刻のちょうど20分前と保安検査締め切り時間でした。
幸い専用保安検査場は誰一人並んでおらず、入ってすぐに保安検査を受けることが出来ました。
不安はあったものの、無事に通過することが出来ました。
ちなみに、一般の保安検査場はまあまあ並んでいたので、ファーストクラス利用で助かったといえば助かりました。
まあ、日本の主要空港は保安検査場前で各航空会社の地上係員さんが「〇〇時〇〇分発〇〇行きの〇〇便に搭乗予定のお客さまはいらっしゃいませんか。」と呼びかけたり、その対象の客に保安検査を優先させたりしているので、今回のように専用保安検査場を使えなかったとしても何とかなってたんじゃないですかね。
そもそも、ギリギリに空港にやってくる事自体、あまり良くないですけど。
ダイヤモンド・プレミアラウンジ
専用保安検査場を抜けると、目の前はレセプション(ラウンジ受付)でした。
ただ、すでに搭乗時刻となっているので、ラウンジに寄ることが出来ませんでした。
そのままラウンジ出口の方へ歩き、25番搭乗口を目指しました。
那覇空港のダイヤモンド・プレミアラウンジは、後日利用することができました。

優先搭乗
ギリギリの搭乗となってしまったので、優先搭乗も終わっていました。
しかも、すべての乗客の搭乗案内が始まっていました。

そんな感じで、この搭乗では那覇空港でファーストクラス利用者としての恩恵はほぼ受けることが出来ませんでした。
こればかりは、仕方ありません。
ファーストクラスの座席周り(A350編)
外観・雰囲気
いろいろありましたが、無事に座席に到着しました。

今回の機材は、エアバスA350-900です。
このファーストクラスの座席は、黒の革張りが特徴的です。
そして、シェルのような構造によってプライベート空間を生み出そうとしているようです。
個室のような佇まい
大型シェルが創り出すプライベート空間で、優雅に空の旅をお楽しみいただけます。
新たなる最上級。
至福のプライベート空間を生み出す、大型シェルとセンターディバイダー。柔らかなクッションによるソファのような座り心地。最上位クラスとして、細部にまで徹底的にこだわり抜きました。ファーストクラスならではの優雅な時間をお楽しみください。
座席詳細
シートポケット(正確には、後ほど紹介するように棚)には、座席機能の案内が入っていました。

いろいろ見ていきましょう。
まず、電動リクライニングシートとなっているのが特徴です。

座席内側に「電動シートコントローラー」があり、背もたれやレッグレストの調整は左右の矢印が描かれている「リクライニングボタン」や「レッグレストボタン」の調整した方向の部分を押し続けることで行います。
ボーイング777のリクライニングに使うボタンは少し硬くて大変だったのですが、今回の座席は自分の体重を使っての調整も不要でかなり快適でした。
写真一番右は「離着陸ポジションボタン」で、このボタンを押し続けることで座席を元の位置に戻すことができます。
わざわざリクライニングボタンとレッグレストボタンをそれぞれ操作する必要がなく、1つのボタンで元に戻すことが出来るのはかなり便利でした。
更に、左2つは「電動マッサージ機能ボタン」で、それぞれ脚部や腰部が振動してマッサージチェアのように働きます。
弱・中・強の三段階の調整が可能で、10分後に自動的にOFFになります。
これがなかなか気持ちよく、すごく良い機能だなと感じました。
僕は、基本的に「強」にしていました。
座席コントロール
電動化された座席コントロールにより、指先一つで最適なポジションを実現します。また、マッサージ機能も備えています。
テーブル
次にテーブルですが、肘掛けから取り出すタイプです。

後ほど紹介する機内食も、余裕をもって置くことが出来ていました。
また、大きく前後に動かすことができます。


結構手前にまで持ってくることができるので、機内食を食べるときに良いなと感じました。
読書灯(リーディングライト)
座席の区画内に、読書灯(エアバスA350の紹介ページでは「リーディングライト」表記)があります。

丸いくぼみを押すと、ライトが出てきます。

読書灯
夜間でもごゆっくりと読書をお楽しみいただけるよう読書灯を装備しました。
個人モニター
これはファーストクラスに限らず、普通席やクラスJでも言えることですが、エアバスA350の特徴として各座席に個人モニターがあることが挙げられます。
その個人モニターですが、ファーストクラスのものは15.6インチとかなり大きいです。

大型モニター
国内線最大級の15.6インチモニターで豊富な映像コンテンツをお楽しみいただけます。
大画面で映画やアニメを楽しむことが出来ます。
また、座席内側にはリモコンがあります。

このリモコンを使って、様々な操作が可能となっています。


モニターはタッチ操作も可能ですが、ファーストクラスは座席からモニターまで少し距離があるのでリモコンの方が便利かなと思いました。
また、用意されているヘッドホンもクラスJのものより高性能です。

ちなみに、ヘッドホンは予め座席の上に置かれていました。
USBポート・AC電源と小物入れ
リモコン置きのすぐ近くには、USBポートとAC電源があります。

また、ちょっとした空間になっているので、小物入れとして使用することが出来ます。
電源・小物入れ
お手元にはUSBポート・AC電源のほか、小物入れとしてご利用いただけるスペースをご用意しました。
個人モニター下の収納スペース
個人モニターの下には、収納スペースがあります。

真ん中のつまみを引くと、そこが収納スペースとなっています。
その他
多くの航空機では機内誌などは前の座席の背もたれ部分のシートポケットに入っていますが、この機材では少し違いました。
機内誌などは、本棚のようなところに入っていました。

また、シートベルトが少し異なりました。

注意点ですが、このファーストクラスでは座席のところに荷物をおいてはいけないようです。

先ほど説明した個人モニター下の収納スペースの下側にも「物を置かないでください No stowage」と書かれています。
他の機材だと一番前の列以外のときは前の座席の下に荷物を置くことも多いのですが、この機材は前の座席下にスペースがない関係で禁止されているのでしょう。
今回利用した座席のその他の情報は、JAL公式ホームページをご参照ください。
こちらにシート幅などの詳細な数値も書かれています。
CAさんの挨拶〜那覇空港離陸
さて、ギリギリで乗り込んだ形となりましたが、機体が動き出すまでの間にCAさんたちが挨拶にやってきました。
個人モニターで安全ビデオ(離陸前に流れる緊急時の脱出方法等のビデオ)を見ることになるのですが、大きな画面なのですごく見やすかったです。
ボーイング737のときと比べると、その差は歴然です。
また、このエアバスA350は窓が大きく、外の景色がよく見えます。

上の写真に少し写っているように、個人モニターでは機外カメラを見ていました。
映像は機外カメラにしつつ、音声で落語を聴いていました。
那覇空港RWY36Rを離陸(北方向へ離陸)しました。
その際、離陸時の急加速で機内誌などが僕と隣の席の両方の棚から出るという出来事がありました。
取り出しやすさはシートポケットより上ですが、こういうのは何かしらの対策をしておいてほしいものですね。
機内食とドリンク
機内食を提供する前、CAさんが「お食事の準備をいたします。」と言って、CAさんがテーブルを出してくださいました。
このときの羽田着便の機内食(夕食)は、このようなものでした。

小鉢
- 青森県産アピオス南蛮漬け 二色パプリカ、しし唐
- 青森特産鯖味噌と大根 法蓮草、和辛子
主菜
- 帆立と烏賊のけんちん 阿房宮菊花飴
- 青森県産牛ローストビーフ牛蒡巻き
- 茄子の青森県産黒ニンニク味噌掛け
- 青森県産五穀味鶏 南瓜寄せ 木の芽
御飯・汁物
- 俵ご飯 青森県産「青天の霹靂」
- 味噌汁
茶菓
- 紫寿鶴 二階堂
652kcal(※デザートを除く)

名前で分かるように、青森県産の食材がふんだんに使われています。
これは、JALの「地域プロモーション活動」として2020年11月に青森県を特集することになったことに関係しているようです。
各食材の説明などは上のリンク先に書かれているので、気になった方はそのページを御覧ください。
この機内食提供に関わっている宿や料理長さんなども紹介されています。
今回の夕食ですが、朝食よりも豪華な気がしました。
ローストビーフも美味しかったですし、和菓子(紫寿鶴)が僕の好きなタイプの和菓子でした。
飲み物は、オレンジジュースにしました。
行きは運転する予定があった関係でアルコール類は飲めませんでしたが、今回はそのような制約はありませんでした。
ただ、そもそもアルコール類がそんなに好きじゃないという・・・。
せっかくの機会だったので、チューハイくらいは飲んでも良かったかもしれませんね。
おかわりでは、コンソメスープをいただきました。

余談ですが、現時点で東北は未踏の地なので、いつかは訪れたいですね。
フライト中
機内食を食べ終えたあと、気づけば爆睡していました。
この日、人生で初めて1人っきりで高速道路を運転しましたし、そもそも僕は運転すること自体あまりないペーパードライバーですからね。
慣れないことをしたときってかなり疲れますし、機内食を食べたことによる満腹感で睡魔が襲ってきたものです。
結構長い時間寝ていましたが、着陸前の座席の位置を元に戻すアナウンスで目が覚めました。
まさかのサプライズ
「もうすぐ羽田空港到着か」なんて考えながら窓の外を眺めていると、CAさんがやってきました。
翌日(11月22日)が僕の誕生日だったのですが、そのお祝いの品をいただきました。
しかも、CAさん手書きのメッセージカード付きでした。
まさか前日に誕生日祝いされるとは思っていなかったので、突然のサプライズに大変驚きましたし、とても嬉しかったです。
羽田空港到着
首都圏の街並みが見えてきました。
今回は寝ていた時間のほうが長かったかもですが、それだけゆっくり出来たということですね。

羽田空港のA滑走路(RWY34L)に着陸しました。
最後に
今回は、最新鋭のエアバスのファーストクラスについてでした。
予約画面で使用機材は分かるので、余裕があればエアバスA350の便を狙ってみてはいかがでしょうか。
ただ、エアバスA350の便の座席は他の便の座席よりも埋まるのが早い気がするので、早めの予約をオススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。