JAL国内線には3種類の座席があり、上級のものから「ファーストクラス」「クラスJ」「普通席」となっています。
中間のクラスJは多くの路線で設定されていますが、ファーストクラスが設定されているのはたったの4路線のみです。
(追記)JALは今後、国内線ファーストクラスを拡大するようです。
クラスJは何度も利用してきましたが、ついにJAL国内線のファーストクラスを初めて利用しました。
目次
今回の搭乗便
今回搭乗したのは、羽田発那覇行きのJAL903便です。
搭乗日は、2020年(令和2年)11月21日です。

いつもはJALアプリのスクショを保存していますが、今回は忘れていました。
座席は「2D」で、今年始めて窓側ではない座席です。
2月に1回窓側ではない座席で予約せざるを得ないことがありましたが、あのときは当日に機材変更の関係で窓側へ変更となりましたからね。

ちなみに、JAL国内線では当日に追加料金(普通席からならプラス8000円)を払うことで空席であればファーストクラスにアップグレードできることになっていますが、今回は予約時からファーストクラスを選択しています。
羽田空港→那覇空港(JAL903便)
一部時系列が前後していますが、予めご了承ください。
羽田空港第1ターミナル南ウイング
11月21日の朝6時ごろ、京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅で下車、数分歩いて羽田空港第1ターミナル南ウイングにやってきました。
ファーストクラスカウンター・専用セキュリティゲート
さて、JALには「ファーストクラスカウンター」というものがあります。

利用出来るのは、ファーストクラス利用者とJMBダイヤモンド・JGCプレミア・ワンワールドエリートステイタスエメラルドの人だけです。
JMBクリスタル会員(ワンワールドエリートステイタスはルビー)の僕は通常時は利用できませんが、今回はファーストクラス利用者なので利用することができます。

さらに、ファーストクラスカウンターの先には「専用セキュリティゲート」(保安検査場)があります。
利用できるのはファーストクラスカウンターを利用できるような人だけなので、かなりスムーズに通過することが出来るのです。
チェックインカウンターが使えると言っても、今回は預け荷物がなかったのでタッチ&ゴーできる状態でした。

なんか入るのに緊張してしまって(笑)エントランス付近でウロウロしていたら、地上係員の方がやってきて搭乗時刻を聞かれました。
搭乗時刻を伝えると、預け荷物なければそのまま保安検査に進めることを言われる
その際に、若干ファーストクラス利用者か疑われていたような気がしますw
そりゃあ、こんなクソガキがファーストクラスのところにいるわけですから、場違い感が凄かったのでしょうw
そのあと、タッチアンドゴーをするということで、搭乗に使うものに聞かれ、いつも搭乗時に使用しているJMB WAONカードを渡すと、地上係員さんは専用保安検査場内に何かしに行きました。
そして、戻ってくると、チェックインカウンターと保安検査場の間に出来ていた列を抜かして案内されました。
結局それが何の列だったのか、未だに分かりません。
そして、地上係員さんがJMB WAONカードを保安検査の機械にタッチし、その機械から出てくるお馴染みの紙(ご搭乗案内)とJMB WAONカードを渡され、それを保安検査員さんに見せるように言われました。
それを見せたら、JMB WAONカードのタッチをお願いされて、あとはいつもの保安検査の流れでした。
なんか二度手間だった気もするのですが・・・w
ダイヤモンド・プレミアラウンジ
羽田空港には、2種類のJALのラウンジがあります。
1つが「サクララウンジ(Sakura Lounge)」、もう1つが「ダイヤモンド・プレミアラウンジ(Diamond Premier Lounge)」です。
当日にファーストクラスを利用する人は、ダイヤモンド・プレミアラウンジが利用できます。

今回は、南ウイングのダイヤモンド・プレミアラウンジになります。
現状JMBクリスタル会員である僕は(クーポン券を除けば)サクララウンジさえ利用することができないので、初めてのラウンジでした。
このラウンジを利用するために、少し早めに空港にやってきたのです。
専用セキュリティゲートを抜け、左手に進むと、高級そうな雰囲気となっており、そこにエスカレーターと階段がありました。
エスカレーターで昇るとレセプション(ラウンジ受付)があり、そこには読み取り機がありました。
それに搭乗に使うJMB WAONカードをかざすと、「ダイヤモンドプレミアラウンジにお進みください」と表示されました。
これでラウンジを利用することが出来るので、左手に進みました。
右手が、サクララウンジとなっています。
これは南ウイングの場合で、北ウイングでは2つのラウンジの左右が逆になっています。
このラウンジ内には、ドリンクバーがあります。
そして、サクララウンジと違い、おにぎりなどの軽食もあります。
このあと、機内で朝食を食べることになるので、たくさん食べるようなことはしませんでした。
このとき食べた軽食は、「明太子おにぎり」と「いちじくとレーズンのパン」でした。

今回飲んだのはコーラや烏龍茶でしたが、ビールのようなアルコール類も飲むことができます。
ただ、僕は沖縄到着後に名護市まで運転することになっているので、アルコール類は飲めませんでした。

というか、僕は普段からアルコール類を嗜まないですが。
なんか損した気分になるんですよね・・・w
上の写真に映っていますが、コンセントやLANポートがあります。
なので、スマホを充電したり、パソコンをインターネットに繋いで仕事をしたりするのにも快適です。
有線LANだけでなく、無線LANもあります。
あと、マッサージチェアやシャワー(シャワーはサクララウンジと共通)もあるのですが、今回は利用しませんでした。
特に、マッサージチェアはせっかくなので使うべきだったのかもしれませんが、軽食食べたりソフトドリンク飲んだりしながら外を眺めていましたw

11月下旬の朝7時前、綺麗な朝焼けでした。

JALのごく一部の利用者しか使えない高級ラウンジということもあり、職員の方の対応もものすごく柔らかかったです。
便名を伝えて、どのタイミングでラウンジを出るのが良いかを聞いたところ、
- 優先搭乗は20分前から
- ラウンジを出てすぐのところは10番搭乗口
- 今回は8番搭乗口だから、30分前に出れば間に合う
の3点を教えてくださいました。
その方の言うように搭乗時刻の30分前である7時5分ごろ、ラウンジをあとにしました。

優先搭乗
搭乗ゲート前にやってきました。

搭乗開始時刻が7時10分、搭乗口に着いたのが7時9分だったので、ちょうどでした。
さきほどラウンジで優先搭乗は20分前からと聞いていましたが、今回はそれよりも少し早く始まりました。
JMBクリスタル会員はそれよりも上のランクの上級会員のように国内線で優先搭乗できないので、ラウンジ同様初めての優先搭乗でした。
ボーディングブリッジの途中に分かれ道があり、ファーストクラス・クラスJは左側、普通席では右側となっています。
今回はファーストクラス利用なので、左側に進みました。

ファーストクラスの座席周り(ボーイング777-200編)
外観・雰囲気
ということで、ついにファーストクラスの座席にやってきました。

奥にクラスJが見えていますが、雰囲気がぜんぜん違います。
今回の機材は、ボーイング777-200です。
初めてのボーイング777でした。

前後の幅はかなり広く、座席からだと全然手が届きません。
また、写真に写っているように、床は赤い絨毯となっています。
座席詳細
シートポケットには、このファーストクラスの座席の詳細が書かれた案内が入っていました。

いろいろ見ていきましょう。
まず、座席の内側にシート操作ボタンがあります。

上の写真で言うと、左から「フットレストボタン」「レッグレストボタン」「リクライニングボタン」です。
リクライニングボタンは、背もたれを倒すのに使います。
フットレストボタンとレッグレストボタンは、それぞれフットレストとレッグレストを出すのに使います。
正直に言うと、ボタンが少し硬かったような・・・w
離陸してしばらくして座席を倒せるようになったときに、実際に倒してみました。
「シートのご案内」には、フットレストとレッグレストの使い方について以下のように紹介されています。
- レッグレストボタンを押してください。
レッグレストが上がります。 - フットレストボタンを押しながら、足のかかとで押し出してください。
- 足のせを起こしてください。
ただ、このフットレストとレッグレスト、なかなか難しかったです。
まず、レッグレストボタンを押してもレッグレストが動きませんでした。
CAさんに聞くと、レッグレスト下部が引っかかってることがあり、少し自分で動かすように言われました。
(その際に、「お手数おかけいたします。」と言われました。)
ボタンを押しながらレッグレストの横を前の方へ動かすと、やっと自由に可動するところまで動きました。
レッグレストは自分の好きな角度にすることが出来ますが、僕は最大まで出しました。
フットレストですが、出し方がよくわからなかったのでCAさんに出していただきました。
本当に申し訳ないです。

着陸前など、もとに戻すときは出したときの逆の手順になります。
- 足のせを倒してください。
- フットレストボタンを押してください。
元の位置に戻ります。 - レッグレストボタンを押しながら、レッグレストを下げてください。
フットレストで思い出したのですが、クラスJ扱いで利用したビジネスクラスの座席に似ていますね。

個人的は、ソレよりも今回利用した座席のほうが良いなと感じています。
座席幅・肘掛幅が広い(詳細な数字は、JAL公式ホームページ参照)のはもちろんなのですが、左右それぞれの肘掛けの下の部分にもスペースが出来ていて、より広々と感じました。
特に、通路反対側の肘掛けの下の部分には収納スペースもあります。


テーブル
テーブルは、クラスJと同じで肘掛けに収納されています。
テーブルの出し方は、先ほども紹介した案内の右側に書かれています。

このテーブル、パソコンとスマホを両方置けるほどの広さでした。

後ほど紹介する機内食のトレイを置いても余裕がありました。
自分のスマホの画角だと、すべて写すことができませんでした。
大型テーブル
お食事にもお仕事にも、余裕をもってご利用いただけるサイズのテーブルです。
また、テーブルは前後に動かすことができます。


写真でどこまで伝わるかは分かりませんが、かなり手前にまで動かすことができます。
前後の移動幅もクラスJより大きいと思います。
読書灯
通路反対側のプライバシーパティションのところには、読書灯があります。

可動範囲が広く、かなり便利でした。
読書灯
夜間でもごゆっくりと読書をお楽しみいただけるよう読書灯を装備しました。お手元まで自由に動きます。
その他
今回利用した座席のその他の情報は、JAL公式ホームページをご参照ください。
(追記)JAL国内線においてボーイング777が退役した関係で、現在ホームページではボーイング767のみの表記ですが、座席自体は同じです。
ファーストクラスならではのサービス
普通席やクラスJには用意されていない、ファーストクラスならではのサービスもあります。
まず、先ほどの写真に映っていましたが、スリッパがシートポケットに入っています。
まあ、トイレに行くこともなかったので、座席から一歩も動くことはありませんでした。
それでも、靴より軽いスリッパで過ごすのは、快適でした。
専用スリッパ
機内では、靴を脱いで足元からリラックス。機内でおくつろぎいただくため、専用のスリッパをご用意しました。
また、モバイルバッテリーも用意されています。

ボーイング777にはUSBポートなどがないのでモバイルバッテリーは便利ではあるのですが、サイズが大きいというのが残念な点ですねw
さらに、専用のヘッドホンも用意されています。

普通席がイヤホン、クラスJがヘッドホンですが、ファーストクラスのヘッドホンはクラスJのものよりも機能が優れたものとなっています。
ヘッドフォン
周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能付きソニー製ヘッドホンを採用しております。長時間の使用でも疲れを感じない装着感、高音質をお楽しみください。
クラスJのヘッドホンは、ヘッドホンと言ってもかなり簡素なものでした。


ほかにもファーストクラスならではのサービスがあり、それは別の記事でまとめています。

CAさんの挨拶
少し話を戻します。
機内に乗り込み、座席に座ってしばらくすると、CAさんが挨拶にやってきました。
しかも、1人だけでなく、3名の方が挨拶にいらっしゃったかと思います。
「最高のもてなし」の一環なのでしょうけど、こういうことに慣れてなさすぎて逆に緊張してしまったものですw
その際に「〇〇(名字)様」と名前まで呼ばれるので、人によっては優越感に浸れるんじゃないですかねw
最初のCAさんには、新聞いるかどうかを聞かれました。
ただ、僕はいらなかったので、断りました。
新聞の提供は、朝の便だけのようです。
新聞
新聞の提供は始発便~10:29出発便が対象となります。
その後、機内食を食べるか、飲み物を何にするのか、を聞かれました。
機内食などは、後ほど紹介します。
また、扉が閉まる前に除菌シートとおしぼりを渡されました。

羽田空港離陸
羽田空港のD滑走路から(RWY05を)離陸しました。
中央の座席とはいえ、ある程度外の様子は分かりますからね。
離陸からしばらく経ちシート着用サインが消えると、CAさんは前と後ろ(クラスJと隔たり)のカーテン閉めました。
機内食とドリンク
JAL国内線では、ファーストクラス利用者にのみ機内食が提供されることとなっています。
メニューはかなりの頻度で変わり、また発着する空港(羽田発か羽田着か)によって異なります。
最新のメニューは、JAL公式ホームページで写真付きで見ることができます。
このときの羽田発便の機内食は、このようなものでした。

メインデッシュ
- オムレツサンド 明太子ポテトサラダ
- シナモンデニッシュ
- 穴子のフリット 白菜のプレゼ マスタードマヨネーズ
サラダ
- 牛タンサラダ オリーブ、ドライトマト 醤油ドレッシング
スープ
- サツマイモのクリームスープ ベーコン
フレッシュフルーツ
685kcal
名前だけで圧倒されそうですw
圧倒されるのもそのはずで、この機内食は日本各地の名店と提携したものなのです。
日本が誇る各地の名店と提携し、価値ある味覚をご用意しました。
そもそも普段あまり外食をしないとはいえ、海外の料理を食べたときのような世界の違いを感じましたw
高いお店の料理ってこんな感じなんだというのが、率直な感想です。
食レポ苦手なのでうまく書けませんが、どれも美味しかったですし、スープはちゃんと暖かかったです。
ちなみに、メインディッシュの1つのオムレツサンドですが、僕の食べ方が悪かったからか、中身がボロボロ落ちて大変でした。
飲み物は、コーラにしました。
飲み物自体は缶コーラでしたが、氷の入ったプラスチックコップも一緒に提供されました。
アルコール類を選んでいない理由は、ラウンジと同様の理由(那覇到着後に車を運転)です。
まあ、チューハイとかビールは飲めても、ワインや焼酎って苦手なんですよね・・・。
先ほども書きましたが、せっかくファーストクラス利用したのにアルコール類苦手って損した気分になるんですよねw
こういうところで、貧乏性が出るものです。
お酒は、厳選されたもののようです。
お食事からお飲み物まで、こだわりの美味しさをご提供いたします。
ファーストクラスでは、日本が誇る名店がプロデュースした旬の味覚を、時間帯にあわせてお楽しみいただけます。また、料理にあわせ、厳選したお酒もご用意しております。
ワインを頼まれていた方の様子を見ていると、CAさんが銘柄を見せて注ぐなどの作法をされていましたが、ソフトドリンクにそんな作法もありませんからね。
僕がお酒好きにならない限り、縁のない世界なんでしょうw
ファーストクラスで提供されている飲み物は、JAL公式ホームページに掲載されています。
ちなみに、ドリンクは何回かおかわりできました。
1回目はコーラでしたが、2回目はコーヒーを頼みました。

ファーストクラスのロゴが描かれた、専用の紙コップでした。
下の写真は、以前クラスJでコーヒーを頼んだときの写真です。


3回目は、綾鷹を頼みました。

コップの下に敷かれた紙は、鶴丸マークなどが書かれていました。

フライト中〜那覇空港到着
機内食を食べていた時間以外はパソコンを取り出して、いろいろ作業をしていました。
これまで散々新幹線や飛行機の中でパソコンでの作業をしてきましたが、ファーストクラスはよりリラックスして作業できたと思います。
そんな約3時間のフライトでしたが、それも終わりが近づいてきました。
10時28分ごろ、那覇空港のRWY36Lに着陸(滑走路南側から着陸)しました。
10時25分着予定だったのですが、那覇空港混雑による着陸許可待ちの関係で少々遅延しました。

最後に
今回は、JAL国内線ファーストクラスに初めて搭乗したときの様子をまとめました。
久々にかなり長い記事となってしまいましたが、参考になったり乗った気分を味わえたりしたのなら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。