JAL国内線において、座席は普通席、クラスJ、ファーストクラスがあります。
一番座席数が多い普通席ですが、その中でもいくつかの種類があります。
その1つが、「非常口座席」です。
今回はその非常口座席を取ることができたので、そのレビューです。
非常口座席とは
非常口座席について、JAL公式ホームページでは以下のように説明されています。
左右の非常口を結ぶ通路(クロスアイル)に接する座席列のうち、通路後方の座席列です。
また、通路と調理室(ギャレー)化粧室、仕切り等で仕切られている座席列は含みません。
要するに、前の座席との間の部分が非常口につながる通路となっている座席のことを指します。
もっと言えば、外を見ると窓ではなく非常口となっている座席です。
最前列であるファーストクラスやクラスJは、仕切りで仕切られているので非常口座席とはなりません。
非常口座席を選ぶとどうなるのか
実際に予約したときの様子を交えながら、解説していきます。
下の画像は、予約した後の座席を選ぶ画面です。
「非常口座席」には、「広」(足元広め)と「!」(ご案内事項あり)のアイコンがついています。
このときに選択できた非常口座席は「23J」だけでしたが、その座席をクリックするとこのような画面が現れました。
書いている内容を書き起こしてみました。
ご案内事項
以下の項目を満たすお客さまに限りご着席いただけます。
- 満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)
- ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
- 緊急脱出の援助に同意し、実施することができる方
その他の項目についてはこちらをご確認ください。
上記全ての項目に該当しないお客さまは座席を変更させていただきます。
リンクをクリックすると、JAL公式ホームページ内の非常口座席を事前予約する人向けへのお願いのページに飛びます。
内容の詳細は、後述しています。
内容を確認し了承した上で「同意する」をクリックした後は、他の座席をしていたときと同じです。
ちなみに、JALアプリ上では特段変わったことはありません。
非常口座席利用の条件
非常口座席の利用条件に関して、JAL公式ホームページには以下のことが記載されています。
国土交通省の通達により2009年4月1日から、お客さまの安全を確保するため、非常口座席には以下のすべての項目を満たすお客さまに限りご着席いただくこととなりました。(2008年7月3日通達発行、2009年4月1日施行)
当該通達に従いまして、非常口座席をご希望されるお客さまには以下の内容の確認をさせていただきます。ご協力をお願いいたします。
確認事項
- 満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)
- ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
- 航空機ドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方
- 脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
- 緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方*
- 緊急脱出の援助を実施することに同意する方
上記1~6の項目に該当しないお客さまは、事前座席指定済みであった場合でもお座席を変更させていただきます。
迅速な脱出の援助をしていただくため、非常口座席に着席されるお客さまには、万一の場合、客室乗務員の指示のもと緊急脱出時の援助をお願いいたします。なお、離着陸時は足元や膝の上にお手荷物は置けません。あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。*小さなお子さま(国内線:8歳未満、国際線:12歳未満)と同伴されるお客さまは、非常口座席にはご着席いただけません。
また、予約時に上の内容を満たしていて非常口座席を指定していたとしても、搭乗日当日に具合が悪いなどを理由に援助ができない場合は、係員に申告して座席を変更する必要があるようです。
実際に利用してみた
2020年(令和2年)11月20日、鹿児島空港から羽田空港への移動の際に非常口座席を利用してみました。
座席の事前指定
JAL公式ホームページで非常口座席を指定するとどうなるかについては、上の項目をご参照ください。
カウンターでのチェックインにて
国内線ですからタッチ・アンド・ゴーでも大丈夫ですが、今回は預け荷物があったのでチェックインカウンターを利用しました。
このときJMBクリスタル会員だったこともあり、いつも利用していることに対する感謝の一言がありました。
そういえばJMBクリスタル会員になってから、初めて預け荷物がある搭乗でした。
ステイタス会員になると、そういうことを言われるものなんですね。
さて、事前に座席を指定していたわけですが、僕が予約したときに指定できた非常口座席は「23J」だけでした。
ですが、チャックインしたときにどうやら隣の「23H」が空いていたため、その座席に移らないかと提案されました。
隣の席に移ることで「23K」のお客さんとの間に1席分ディスタンスを保つことができるので、その提案を快諾。
元々は「23J」を指定していましたが、隣の「23H」となりました。
アプリ上は、変わらないままでした。
スカイメイトのときもそうですが、空港での手続きは反映されないものなんですね。
そして、オレンジ色の紙を渡されました。
その紙には非常口座席に関しての案内が書かれているのですが、詳細はのちほど。
搭乗便
今回搭乗したのは、20時40分発東京国際空港(羽田)行きのJAL654便です。
使用機材は、ボーイング737-800でした。
搭乗してから
自分の座席を見ると、チェックインカウンターで渡されたものと同じ案内がおいてありました。
同じ列のすべての座席がそうでした。
裏は英語で書かれています。
今回はチェックインカウンターを利用しましたが、タッチ・アンド・ゴーを利用すると非常口座席に関する説明を受けずに搭乗することになるので、座席にも置いているのでしょう。
この紙に書かれているように、非常口座席は足元や肘の上に手荷物を置くことが出来ません。
なので、座席についてから、まず手荷物を上の棚に入れました。
そして、座ってから用紙に書かれている内容を読んでいました。
すると、CAさんから自ら手荷物を上の棚に入れたことと進んで読んでいたことを感謝され、緊急時の協力をお願いされました。
ちなみに、非常口座席のところの収納スペースには何やら赤い印がありました。
座席
「非常口座席」の名の通り、窓側は非常口となっています。
座席に関してですが、前後の幅がとにかく広いです。
左右の幅は他の普通席と同じですが、足を伸ばせるだけでも十分ですね。
足元が結構広いので、クラスJよりも快適かもしれないと思いました。
ただ、あくまで普通席なので、クラスJと比較するとシートは硬いですね。
テーブル
テーブルは前の座席に設置されており、この仕様はほかの普通席と変わりません。
同じ仕様であるため、テーブルが座席から少し離れた位置となります。
クラスJのテーブルのように前後に動かすことができないので、パソコンなどテーブルに何かを置いての作業は正直しにくいと思います。
まあ、緊急時のことを考えると、あまりこの座席でパソコンでの作業はしない方が良いのかもしれませんけど。
余談
定刻通りに鹿児島空港のRWY34を離陸しました。
機内では落語を聴いていました。
というか、昔から飛行機の中で聴く落語が好きでした。
11月は、エド山口さんの作詞講座がとにかくツボでした。
非常口座席の利用でしたが、何事もなく羽田空港のA滑走路(RWY34L)に着陸しました。
その後、滑走路が混雑していたようで、なかなか駐機場に行けず何度か途中の場所で停止しました。
結局、駐機場に着いたのは着陸から15分以上経った22時26分ごろでした。
バゲージクレームでの荷物受け取りが始まったのは22時43分で、着陸からかなり時間がかかりました。
ちなみに、青森空港から来たJAL150便と同じでした。
最後に
今回は、JALの非常口座席についてでした。
利用を考えている際の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。